2020年03月31日

The Dead Don't Die

The Dead Don't Die.jpg2019  Director: Jim Jarmusch

カントリーミュージックに、ビル・マーレイとアダム・ドライヴァーの緩さ。ゾンビのビジュアルは、ハロウィーンシーズンにUSJにいるくらいのもの(おそらく)。
イギー・ポップはゾンビになっても見た目がすごくイギー・ポップ。コーヒー好きゾンビ。
ティルダ・スウィントンの役名がゼルダ・ウィンストン。一風変わった彼女のセリフには おもしろい日本語訳が付けてある。ゾンビ映画を終わらせる方法として そういう手を使うのかと思ったら、唯一怖いもの無しの人ゼルダに影響しただけであった..。結局 謎の人物だったが、ゾンビ、いや人類から逃れる方法を探していた
森から見ているだけ(?)のトム・ウェイツも謎のキャラクターだ。
スティーヴ・ブシェミもダニー・グローヴァーもケイレブもクロエ・セヴィニーも..。
アダム・ドライヴァーが 脚本やジムがどうだとか口にするシーンもあり、いったいこの映画はどこへ向かっている?多少 哲学的(?)教訓で締めていたかもしれない、しかし この状況ではまるで頭に入らず。
B級ゾンビコメディーをジム・ジャームッシュがつくったら..こうなった..名俳優は集まる。
ラベル:映画 d
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2020年03月20日

The Cured

The Cured.jpg2017  Director: David Freyne

テーマはゾンビだが、パンデミック、偏見、レジスタンスといった現実的な社会問題を表現しているようにも。そう観えるのは 安っぽいアメリカンホラーかコメディーのゾンビものとは雰囲気が違う、暗く荒廃的なアイルランド映画にリアリティーを感じるから
ゾンビの話といっても、感染したけれど回復した人が社会復帰した世界という、初めての発想の内容でもある。真面目な話で、元感染者は世間から差別を受け、元の生活を取り戻せない。収容された感染者に対する政府の武力と反対勢力。
義姉役のエレン・ペイジとダブル主演の 元感染者で 感染時の記憶と過ぎてしまったことに悩まされ、人間らしい心を持ちながら葛藤する青年セナン役もなかなか良い。
パニック映画ではなく、パンデミックの中に、家族やパートナー、仲間との関係、社会に対して人としてどう考え行動するか、といった流れで展開するので、ヒューマンドラマとして観られる。
しかし、そうだった、ゾンビの話に終わりは絶対にないのだ..。それでも 繊細な家族愛を感じる、もの悲しいラストであった。
ラベル:C 映画
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My Extraordinary Summer with Tess  「恐竜が教えてくれたこと」

My Extraordinary Summer with Tess.jpg2019  Director: Steven Wouterlood

主人公サムが恐竜について数回口にするものの、‘最後の1人になること’ について考えているサムの子どもらしい気持ちであって、恐竜については さほど印象に残らない。ずばり原題どおりの話だ。友達になったテスに振り回されながらも、子ども心ながらに好きなテスと一緒に過ごした時間。
輝く海に 自然の小道やローカルなフェスティバル、夏の のんびりしたバカンスを体感しているような島の美しさが この映画の重要な要素。
児童文学が原作の割には大人びた内容に思えるけれども、何よりサムが気持ちのよい かわいさで、陽気なお父さんや家族も温かく、テスの計画のターゲットであるヒューホや周囲も良い人たちで、サムを助けた老人も加わり、みんな揃ってラテンミュージックにダンス。こんなハッピーな締め方には、最近に少ない 心穏やかな満足感。
こうしてサムの島で過ごした1週間が終わった。サムが学んだ ‘1人に慣れる訓練’ から、‘大切な人との思い出をつくること’ へ。
オランダ映画。
ラベル:M 映画
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2020年03月19日

Jongens  「BOYS」

Jongens.jpg2014  Director: Mischa Kamp

インディペンデント風な素朴さと、ピュアな軽やかさ。少年たちがいい子そうで、特に 主人公シーへルの内に秘めた繊細さと無垢な表情。
野性(?)の牛がいるような自然に囲まれた田舎で過ごす青春、スポーツと女の子たちと家族と 新たな心の動き 。
彼らが泳いでいる湖はあまりきれいではなさそうに見えるのだけど、神秘的な場所でもあった。
世間体に揺れ、また 家族関係の少しの複雑さを表してもいるが、全体として残酷なことは無し。少年の淡い恋心と微妙な心境を 瑞々しく緩やかに。
オランダ映画。
ラベル:J 映画
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2020年03月14日

The Death and Life of John F. Donovan  「ジョン・ F・ドノヴァンの死と生」

The Death and Life of John F. Donovan.jpg2018  Director: Xavier Dolan

グザヴィエ・ドランの有名俳優シリーズ、初めて英語の映画となった。国籍を絞ってはいないが、ナタリー・ポートマンにスーザン・サランドン、キャシー・ベイツとなると アメリカ人の印象だからか、グザヴィエ・ドラン色が最も消えたように思える。ただ、毎度の ストーリーにセクシュアリティーが関係することと、母と息子の関係がここでも描かれる。
アデルの曲でスタート。時間交錯が伏線のようで、最後に謎が明かされるのかと。しかし、そういうわけではなく、少年時代の体験から知っていることを成人したルパートが語る流れというだけのこと。
平和にまとめてはいたが、煮え切らない。ジョンがそれほどまでに思い詰めていたようには観えない。そして、重要なジョンとルパートとの関係に特別なものを感じられない。成人したルパートの一方的な告白によると、ジョンはルパートにプライベートを明かしているが、ジョンのその心は不明。会ったこともないファンの子ども相手に赤裸々な内容を語るだろうか。自分の真の姿や気持ちを誰かに話して解放されたかったからか?
スーザン・サランドン演じるジョンの母の描かれ方は グザヴィエ・ドランフィルムの母親像に似ていて、ジョンと母の関係のまとめは良いかと~彼のほうがゲイのように見えるジョンの兄の位置づけはよくわからないが、問題はない~。しかし、ナタリー・ポートマン演じるルパートの母とルパートのまとめは 内容的にはありがちなので 感動のシーンが大袈裟に観える、もっとさりげない解り合いであれば..。11歳より幼く見えるジェイコブ・トレンブレイの天才子役ぶりはわかる。
マイケル・ガンボンの言葉が意味深だが.. 老齢でもベテランの名演の1シーンであった。スーザン・サランドンの役は重要だが、キャシー・ベイツを全く活かせていない。
インタビューを終え 店を出たルパートのエンディングシーン、敢えてドランらしく..その必要が?方向性がさらにわからない。夢を叶えて自分に正直に生きる若者になったと?
おそらく、グザヴィエ・ドラン自身の想いを表現した、また1つの形なのだろう。
ラベル: d 映画
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