
2015 Director:
Don Cheadleチェット・ベイカーの次はマイルス・デイヴィス。
意外とおもしろい切り口で、時間交錯の繋ぎにこだわる、 こだわる。
スタイリッシュ?マイルスの頭の中? 彼の音楽活動の歴史を追うというより、ある記者が彼の前に現れて、テープを取り戻すの巻。その中にマイルスの過去を挟み込み、 彼という人物像を少々描く。テープを取り戻すの巻は、「 われらが背きし者」に引き続きオチャメな彼のイメージに合うユアン ・マクレガーが加わることでコミカルになり、 良い意味でシリアスさが抜けた。テープを取り戻すの巻の裏に描かれたストーリーは、 ドラッグと落ちぶれ、自分の行いが原因で愛する女性を失い、 というチェット・ベイカーと同じく明るい流れではないのだが、そうも感じさせない一風変わったエンディング。 伝記物の〝字幕でその後”ではなく、 ロックテイストのマイルスの復活ライブらしき。 周囲のバンドは明らかにプロ、長いから実際のマイルス?? いや、ドン・チードルでした。