2017年01月10日

Miles Ahead  「MILES AHEAD/マイルス・デイヴィス 空白の5年間」

miles.jpg

2015  Director:

Don Cheadle

チェット・ベイカーの次はマイルス・デイヴィス。
意外とおもしろい切り口で、時間交錯の繋ぎにこだわる、こだわる。
スタイリッシュ?マイルスの頭の中?彼の音楽活動の歴史を追うというより、ある記者が彼の前に現れて、テープを取り戻すの巻。その中にマイルスの過去を挟み込み、彼という人物像を少々描く。テープを取り戻すの巻は、「われらが背きし者」に引き続きオチャメな彼のイメージに合うユアン・マクレガーが加わることでコミカルになり、良い意味でシリアスさが抜けた。テープを取り戻すの巻の裏に描かれたストーリーは、ドラッグと落ちぶれ、自分の行いが原因で愛する女性を失い、というチェット・ベイカーと同じく明るい流れではないのだが、そうも感じさせない一風変わったエンディング。伝記物の〝字幕でその後”ではなく、ロックテイストのマイルスの復活ライブらしき。周囲のバンドは明らかにプロ、長いから実際のマイルス??いや、ドン・チードルでした。
マイルスのしゃがれた声、演技も安心なのだが、顔に特徴あるため、どう見てもドン・チードルに見える。が、ストーリーが進むにつれて、ドン・チードルではあるが、特にドン・チードルであることが気にならなくなる。

ラベル:映画 M
posted by JUNE at 12:00| Comment(0) | 映画コメント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Stonewall

stone.jpg2015  

Director:

Roland Emmerich

観やすく、理解しやすく描かれているタイプの映画かと。
主人公ダニー役は「戦火の馬」のジェレミー・アーヴァイン。悩ましい演技はあまり目立たないが、優しく純粋な印象が役柄に合う。
このような状況に置かれても仲のよい兄妹の関係が温かい。たまたまだろうが、両親とは似ていないのに兄妹の顔のパーツが似ている。
やはり一番印象深く、演技にも惹かれるのは、プリンスに見えるレイ役。素顔はわからないが。
そして、ストーリーに集中すると彼の存在をふと忘れてしまうのだが、もともと線の細い体型、ベルベット・ゴールドマイン、と、アリな雰囲気で、やはり独特な美しさのあるジョナサン・リース=マイヤーズ
主人公ダニーは、追われて辿り着いたNY、仲間たちの生き方に同調できず、とまどいながらも親友を得る。失望、そして彼の中で怒りが爆発したとき、彼も暴力という方法をとるのだった。しかし、ダニーはやはりまっすぐな心の持ち主で、レイを身内のような存在であると感じながらも、同じ生き方はできないと別の道を歩み始める。コロンビア大学に入学し、実家にも顔を出すが、特に田舎には未だ世間的な厳しい壁が残り、多少悩んでいるであろう父は帰郷した息子に背を向け、母は息子のことを気にかけているものの抱きしめてはやれない。自分の心に正直な妹フィービーだけがダニーから離れず、理解を公に示し、母はそれを窓越しに見ているだけ。ダニーがずっと大切に想っているジョーも本心を押し殺して別の人生を歩もうとしている。ダニーは全てに寛容で、静かに周囲に理解を示す。そして、彼が堂々と戻れる場所NY。デモ活動で、仲間たちとの再会、沿道には妹と母の姿が。それに気づいたダニーの輝く笑顔。厳しい現実の中で闘う若者たち、美しいエンディング、終わりよければよい映画となる。



ラベル:映画 s
posted by JUNE at 11:50| Comment(0) | 映画コメント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Knight of Cups 「聖杯たちの騎士」

knight.jpg2015  

Director:

Terrence Malick

戦争ものも、ヒューンマンドラマも、ロマンスも、テレンス・マリックの手にかかれば同じものとなる。神秘的で、ささやく語り、自然界をも超越しているような。
賛否両論の「The Tree of Life」は好みなのだが・・。ロマンス主なテーマのテレンス・マリックフィルムは、私の心には伝わらないようだ。魅力的なキャストたちにもかかわらず。
ラベル: K
posted by JUNE at 11:40| Comment(0) | 映画コメント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

En man som heter Ove 「幸せなひとりぼっち」

2015  Director:

Hannes Holmove.jpg

小さいスウェーデン映画ながら良いという前評判を聞きすぎて意識してしまった。それがなければ感動は倍増したに違いないが、にしても、温かい映画だった。
主人公オーヴェの人生と人物像がしだいによく理解できるつくり、自然に感動できる流れ、それらは見事だ。
もともと規律を徹底する頑固な性格のために、愛する妻ソーニャの亡き後は、気難しいばかりで周囲にガミガミと、自らひとりぼっちになるよう意地を張り、ソーニャの記憶だけ、それだけでよかったオーヴェ。リストラされて、腹の立つことばかりで、いよいよ妻のもとに行こうと。しかし、ことごとく邪魔が入る。隣に引っ越してきた家族、特に異国出身の奥さんの影響により、しだいに周囲のペースに引き込まれていき、オーヴェは少しずつ心を開いていく。オーヴェの人情味のある心の優しい面に周囲も気づき、彼はもはやひとりぼっちではなくなった。
そんなときのオーヴェの最期に納得できないようで、出会いと同じシチュエーション、目覚めたら妻の笑顔に出会える、オーヴェにとって何よりも幸せな瞬間に違いないのだ。
ソーニャ役の女優が笑顔が素敵できれいな人なのも印象的。
ラベル:映画 E
posted by JUNE at 11:38| Comment(0) | 映画コメント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Freeheld  「ハンズ・オブ・ラブ」

Freeheld.jpg2015  Director:

Peter Sollett

リアルストーリー、ストレートなこの映画に、文句のつけようもない。アメリカの法律をよく知らなくともストーリーを理解しやすく、衰弱していくジュリアン・ムーアの演技には何も言えない。
ジュリアン・ムーアを前にしてどれだけ演技が良いかはわからないが、以前より太って見えるエレン・ペイジも役柄の雰囲気にマッチしている。脇を固める、良き相棒のマイケル・シャノン、しぐさまでうまいスティーブ・カレルにも安心感がある。
展開速くも伝わるローレルとステイシー2人の愛と、愛がゆえに自分に残されたわずかな時間に権利獲得を優先させようとするローレルの意志、それを尊重しようと立ち上がる仲間たち。
結末の予想はつくものの、これでよいタイプの映画。エンディングの実際の写真は余韻を心に刻ませる。
ラベル:映画 f
posted by JUNE at 11:37| Comment(0) | 映画コメント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする