2017年02月06日

Snowden

Snowden.jpg2016  

Director:

Oliver Stone

事実全容の知識を持って観るもの。セリフ、断片的なメディアの映像、字幕に情報を含み、全てが重要で逃せない。シーンの切り替わりで場所や時期、スノーデンの置かれる状況が変化する。それらについていかなければいけない。
告発時から始まり、インタビューの流れとともに過去のストーリーに戻り展開していく。そのため、出だしから鬼気迫る雰囲気、彼の人との関わりの中でほっとするシーンも束の間、クライマックスに向けて緊迫感は加速する。国家機密を扱うことへの好奇心では済まされず、しだいに見えてくる実情に疑問を抱くスノーデンの苦悩も加速する。
近親者にも口外してはならない仕事に就き、全てを監視されているという強迫観念というより その事実をを自覚する生活を送る中で、恋人リンジーとの関係も大きく描かれる。彼の思想や、持病、ストレスについても。
最後には、ロシアでのテレビ中継シーンで、ジョセフ・ゴードン=レヴィットからエドワード・スノーデン本人に突然切り替わる、珍しい手法に これは錯覚かと目を見張るしかなく、気づかないオーディエンスはいないにしろ、それは自然で、映画全体が現実味を帯びる。彼の穏やかな表情と口調に、スタジオ、全世界、そして私たちオーディエンスも息を飲んで神経を集中させて耳を傾ける、そんな瞬間を感じる。
インタビューを終えて、ラップトップを閉じ、部屋を出るスノーデン本人。実際の映像ではなく、この映画用に撮影したとしか思えない状況に、現実と、ドキュメンタリーではない映画との境目に少々混乱しそうだが、それは感動を覚える映画のエンディングとなる。実際にリンジーが撮ったであろう2人の写真などの映像も交えて。
エンドクレジットのキャストの最後には‘himself’とあった。
見た目がそれほど似ているわけではないが、どこか雰囲気と、口調や声がまるでスノーデン本人のようだとわかる、ジョセフ・ゴードン=レヴィットは見事。
映画のつくりを考えると、オリバー・ストーンって すごいんだなと。今回は監督にしては小ぶりな作品だが、いつもアメリカの時事を大作映画にする。余談、香港から脱出して国籍のないの状態のスノーデンを手助けした俳優が初めの一瞬オリバー・ストーンに見える。
彼女が出るといつも‘違う’と感じるメリッサ・レオは、今回は役柄的に普通だが、ヒッピー風な長いヘアスタイルがジャーナリスト風。彼女に加え、トム・ウィルキンソン、ニコラス・ケイジなどが脇を固める。ザッカリー・クリントといえば、HEROESの悪役。似合うとはいえない役だが、眉間が父に似ているスコット・イーストウッド、ローガン・マーシャル・グリーンや 若手も地味に出演。
ラベル:映画 s
posted by JUNE at 00:45| Comment(0) | 映画コメント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする