ナタリー・ポートマンの ひとり劇。ストーリーは、 インタビューに答えるジャッキーの話の中で、回想録のように、 彼女視点で、事件前後と事件当日をいったりきたりして描かれる。 その手法は、事実を描く中にドラマティックさを、また、 不協和音で始まるバックミュージックにはブラックスワンが頭をよぎるような、 心理面で鬼気迫る事態を感じさせる。その中で、 ファーストレディーとして、母として、 妻としてのジャッキーの姿、彼女の立場上受けるプレッシャー、 信念と強さ、噛みしめる苦しさ、 心の内がじわじわと伝わってくる。