2017年06月25日

Polina, danser sa vie  「ポリーナ、私を踊る」

Polina, danser sa vie.jpg2016  

Directors:

Valérie MüllerAngelin Preljocaj

ロシア。東欧の雰囲気の映画の印象で始まり、主人公ポリーナのバレエにおけるサクセスストーリーかと予想したが、それとは少し違う、現代風ともいえる展開を観せた。
タイトルが「ポリーナ」であるように、彼女が自分の生きる道を切り開き、ダンスを自分のものにし、成長していくストーリー。
裕福ではない家庭環境で育った彼女の両親との関係や、母国のダンススクール講師とのやりとりも描かれる。
幼い頃から野心のある一面をみせていたポリーナ、母国を離れ、ボーイフレンドとフランスへ、父親の希望でもあったプリマの道からコンテンポラリーダンスへ転向する。怪我と葛藤、新天地ベルギーでのアルバイト生活、新たな出会い。母国ロシアでボリジョイバレエを目指す かつての彼女の姿はもうなかったが、どこにいようと、ポリーナのダンスの基礎と能力は光っていた。
ポリーナにしか見えない森の中の雄のトナカイ、それは変わりゆくポリーナの幻想だともとれ、彼女の師を表現しているとも。
ポリーナ役の彼女の目力は印象的で、美しく、強いポリーナを。彼女やベルギーのパートナーなど 一流のダンスも必見。
ジュリエット・ビノシュがコンテンポラリーダンスの先生であることには説得力がない気がするが、彼女はダンスがテーマの舞台をやっているらしいから。ポリーナの周りには、地元の師匠、フランスのボーイフレンド、ベルギーのパートナーと 男性ばかりなので、ジュリエット・ビノシュを加えたとの監督の話。
ラベル:映画 p
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Éternité  「エタニティ 永遠の花たちへ」

Éternité.jpg2016  

Director:

Tran Anh Hung

こんなに美しい映画を最近観た気がしない。セリフはわずか、登場人物、特に女性それぞれの語り、スローモーションのような人の動き、クラシック音楽、美しい俳優にマッチする美しい衣装、ほどよく美しい装飾の屋敷、絵になるような美しい庭、エメラルドグリーンの美しい海。世代を超えて流れるストーリーの壮大さ、そこには生があり、死があり、愛があり、幸せな時、悲しい時、母と子ども、夫と妻、家族。 夢のように美しく調和した この映画。
トラン・アン・ユン監督が言っていた、人生の長い時間の中で映し出されるものは、生まれ、結婚、死という思い出だと。
使われているクラシック音楽は聴いたことのある有名な曲で、これがまた本当に美しくマッチしている。
ストーリーはここから始まった。ヴァランティーヌ役に オドレイ・トトゥ。家族を通した彼女の生涯。
家族で唯一残った息子アンリ役のジェレミー・レニエは 20代前半ぐらいの役からで、できるものなのだと少々驚き。こういう時代がかった映画にもマッチする彼であり、魅力的な配役。
アンリの妻マチルド役にメラニー・ロラン。現代に生きる人と思えないぐらい美しい。
マチルドの親友ガブリエル役、ベレニス・ベジョはインパクトがある。
1点、ガブリエルの夫シャルルはなぜ死んだのか?溺れたのではなく自殺のシチュエーションに思える。なぜ?
セリフなく語りによって流れるといえば、テレンス・マリックフィルムは、宗教色強く、ハテナ?に陥る場合がある。しかし、この映画は 多くを説明しなくとも全てを感じとれる。
文字どおり、“eternity”を感じる。そんな世界観を1本の映画で表現しようとは。
ラベル:映画 E
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2017年06月24日

Les innocentes  「夜明けの祈り」

Les innocentes.jpg2016  

Director:

Anne Fontaine

実話を基にしたストーリーで、重みがあり、引き込まれる。そのため、エンディングには、特別泣けるシーンがあったわけでもないのに、不思議と感動が込み上げ、どっと疲れが出るような感覚が。
悲惨な戦争と、弱者となる女性と、宗教という難しい壁。
自らの危険を顧みず、敵味方に関係なく、人を助けることを第一とする勇敢な若い医者と、閉ざされた修道院で ただ祈りを捧げるシスターたち、心を痛める者、信仰により過ちを犯す者、改心する者、人として正しい行いをしようと立ち上がる強い女性。
主人公と仲間の医者とのやりとりのシーンには、真面目なストーリーの中に 限られたコミカルなものがあるが、前作「ボヴァリー夫人とパン屋」とは全くタイプの違う映画だけれども、そこにはユーモアを加えているというようなアンヌ・フォンテーヌ監督の言及あり。
ラベル:映画 l
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Mal de pierres  「愛を綴る女」

Mal de pierres.jpg2016  

Director:

Nicole Garcia

愛に生きる女性ガブリエル。マリオン・コティヤールは いまやハリウッド映画に多数出演しても最も違和感のないフランス人女優だが、こういうフランス映画中のフランス映画では よい意味で大胆にイメージを崩し、彼女の深いところの魅力が映る。
時には病的に精神が不安定になるほどに、激情の彼女の世界がある。
物静かな夫。彼女と結婚するということは 初めから覚悟はしていただろうけれども、つらくても、ガブリエルが彼女の中の愛に破れてしまったなら とても生きられない、そんな妻に生きてほしいから。
美しい風景と、ささやかに情緒的なよいエンディング。1つ乗り越えて、これから少しずつ夫を理解しようとするガブリエルの姿勢がみられる。


ラベル:映画 M
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2017年06月23日

Elle

Elle.jpg2016  

Director:

Paul Verhoeven

思ったほど心理的ドラマ度が高くなく、というか、心理面理解不能。思ったよりサスペンス的。もっとフランス映画的な表現のし方を想像したが、やはりオランダ人であり、一部では奇才と言われる監督だから。撮っている映画のジャンルは様々なため、予測できない。
さて、主人公含め周囲は 不貞を働く者ばかりで、美しさなし。結局、頼りないが 心優しく素直なのは、主人公の息子ぐらいだ。
重い内容が2テーマ、にもかかわらず、重く扱う印象なし。
ただ、普通ではないストーリーと、イザベル・ユペールの美しさと大物感に 惹きつけられる、この映画。
“ELLE”とは、フランス語で“彼女”を意味する。
ラベル:映画 E
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