2017年06月18日

King Arthur: Legend of the Sword  「キング・アーサー」

King Arthur.jpg2017  

Director:

Guy Ritchie

歴史的スペクタクルものに珍しい、このチーム心理戦的な時間交錯の小細工は、はい、ガイ・リッチーでした。かるいギャングものやスパイもののテンポ感にはもってこいだが、スケール大のスペクタクルものに取り入れても、何をちまちま説明する必要があるのか、挟み込むことで ドタバタして 逆にテンポが悪くなり、訳がわからなくなるだけだ。観方によっては、ワンパターンになりがちな歴史スペクタクルものが 一部、ひと味違った印象になるので、それは好きずきか。イギリス仕立てなのは多少新鮮で、個人的には好み。
デイヴィッド・ベッカムがちらっと出演する噂は聞いていた、見た目に問題なさそうな想像。しばらくベッカムをメディアで見ていなかったので、久々に見ると歳をとったなと、それでもやはり武装した彼は俳優として違和感なし。しかし、違和感あるのは..その1シーンに完全にコケてしまう。そう、ベッカムの声でした。これでは主演級の役は無理だ..。険しい顔をしているシーンなので、ベッカムにはベッカムスマイルを見せてほしいものだ。
アーサー、この手の主人公にしては、少々チャラいような。チャーリー・ハナムは十分魅力的で、ガイ・リッチーによるものかと。大作に出始めたチャーリー・ハナムだが、「パシフィック・リム」よりは観られるものかと。しかし、小ぶりな映画で光る彼を観たい。
ちょっと出だけども、エリック・バナは似合う。エリック・バナが良い人で、ジュード・ロウが悪いほう というのも納得の印象。
ジュード・ロウの役、髪の毛の量を増やすことによって 若い頃の設定を表している、わかりやすい(?)。なんにしても、彼は目が美しく、目力あり。
男優に比べて、女優は きれいだが 無名の人たちばかり。
ゴシップ話題ばかりになったが、キャストは重要。わるくはない、CGも多用のスペクタクル巨編でした。
ラベル:映画 K
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2017年06月17日

Half Nelson

Half Nelson.jpg2006  

Director:

Ryan Fleck

裕福な地区ではなさそうだ。生徒たちからも好かれる 歴史の教師であり バスケットボールのコーチでもある主人公ダンには、裏の顔があった。ドラッグ中毒の不安定さ。自覚しているからこそ、その道に足を踏み入れないように 生徒を守ろうと。矛盾する彼の行動、孤独、不安や やりきれなさ。
複雑な家庭の生徒ドレイは、知ってしまったダンの秘密、服役中の兄のこと、ドラッグディーラーの兄の友人のこと、揺れ動くが、気丈。彼女もあまりしゃべらないが、変えない表情での演技が素晴らしい。
それぞれに問題を抱えたダンとドレイ、ひょんなことから生まれた彼らの友情のようなもの。
そして、最後に彼らが選んだ道は、ささやかな希望が見える 微笑ましいものだった。
たんたんと静かに語る映画。
ライアン・ゴズリングは、悩ましく、アウトロー、繊細な役が似合う。「La La Land」よりずっと彼の演技が光る。2006年の映画ということで、ライアン・ゴズリングも やはり今より若く見える。
ラベル:映画
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2017年06月14日

Logan

Logan.jpg2017  

Director:

James Mangold

シリーズにして感傷的なつくり。「X-MEN」のスピンオフ、「ウルヴァリン」が以前あったが、今回は 後のローガンについて。シリーズで一番 後の時代のストーリーだ。
ローラが想像以上に大活躍で、これほどな動きで無敵な少女が いまだかつて いたか。なんてったって、彼女の目つき、目元の顔立ちがよい。特殊な生い立ちを持つ子ども、さらに仲間の子どもたちとは一風違う、ヒロインは彼女しか。
結末は事前情報により..。よみがえる展開にいつでも変えられるものかと、ウルヴァリンだから。しかし、噂によると ヒュー・ジャックマンがX-MENシリーズをこれで降りると宣言しているらしいので、終わらせたのだろう。最後にローラの粋な計らいあり。
チャールズが今までになくチャーミングで、おじいちゃんの柔らかさ。しかし、ときどき発作で現れる、やはりプロフェッサーXのパワーは最強らしかった。
悲しい終わりだが、先へ進むミュータントの子どもたちの姿。この先の彼らのストーリーをいくらでも続けられそうだが、これで確かに一時代が終わった。
ただ、「X-MEN: ファースト・ジェネレーション」からの続編はまだつくられるかもしれないが、ミュータントたちを取り巻く世間の未来は かなり見えてしまったから..。
ローガンが老眼に...
ラベル:映画 l
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2017年06月11日

◇番外編◇ Short Film Fes. Academy Awards Program

他とはクオリティーが違う、格段に良い、ショートフィルムのアカデミー賞プログラム。

Ennemis intérieurs.jpgvol.1 Ennemis intérieurs 「同胞の敵」 (2016 France)
世界でテロのニュースが飛び交う現在を反映した社会的問題作。敏感なはずの先進国の1つ、フランスの作品。ときどき不穏な雰囲気の映像を交えるが、尋問を受けるアルジェリアの男はテロに関わってはないように観える。家族や同僚の前で犯人扱いを受け、無実の罪で逮捕歴あり、心を癒される友人たちと一緒にいたかっただけ、それで集会に通ったのは本当ではないかと。その集会メンバーにはフランス警察が情報を欲しがる要注意人物が含まれている可能性はある。息子の安全のため、彼は最後には集会メンバーの名前を告白する。さて、最後まで結末をはっきりさせるわけではない。この男は実はテロに関与しているのかもしれないし、もしかすると、彼が通っていた集会自体 テロとは何の関係もないかもしれない。敢えて明かさず、考えさせる。宗教、人種の尊厳と役人。何を信じればよいか。大事なものは何か。重みのある作品。

La femme et le TGV.jpgvol.2 La femme et le TGV 「彼女とTGV」 (2016 Swizerland)
現在のジェーン・バーキン主演という注目。彼女のチャーミングさ。チャーミングなストーリーは、少々寂しい方向へ向かうが、最後は温かい。それまで見えていなかった協力者が近くにいて、昔と変わってしまった街の人の動きがまた戻った。歳をとっても自分の人生を前向きに生きる気づき。ポップなつくりの この作品。なんといっても 美しい背景。舞台はスイス。彼女の住むカラフルでコンパクトな木造りの家、草原の風景、田舎の街並とオールドスタイルの こじんまりした店。実写の美しさが本当に素晴らしい。素朴なストーリーが しかもショートフィルムにして、ドラマあり、ほんのり心に残る1本の作品に。

Borrowed Time.jpgvol.3 Borrowed Time 「与えられた時間」 (2015 USA)
デジタルアニメーション。アニメーションの好きずきはあるが、アニメーションにして これだけ表情と感情を表現できるとは、さすがアカデミー枠。少年時代と現在の主人公が同一人物であることも これだけセリフが少なくてもわかる。崖、老いた痩せている男がひとり たたずむ。彼は悲しげで、思い出している。父のこと。子どもの頃の自分の過ちを 彼は今もずっと悔いている。死にきれなかった、過去から止まったままの“時間”を見つけたから。夕日が美しい。しみじみと虚しく心に残る1本。


Sing.jpgvol.4 Mindenki “Sing” 「合唱」 (2015 Hungary)
締めにふさわしい作品。学校というと、シリアスな映画で取り上げられるのは いじめの問題が多い。しかし、ここでは、小学生が団結して行動を起こす、ささやかながら温かいストーリー。小学校の合唱団を通して、友情と、不公平な先生に抗議するために立ち上がる小学生の姿が描かれる。主人公ジョフィー役の女の子が この年齢にして魅力的。転入生のジョフィーに仲良く接するクラスの女の子、好きだった美人の歌の先生の不公平なやり方に幻滅した彼女は 正義感のある行動に出る。コンクール本番のボイコットに乗ったのが合唱団の生徒全員であることは 子どものたちの澄んだ心の表れ。これには、大人のエゴにより 純粋な子どもの心を傷つける教師に対して、小気味よく感じる。~吹き替えにしても~少女の美しい独唱と、その後は合唱団の本来の姿、全員で合唱するエンディングは圧巻。静かな作品ながら、リズムに乗せたようなテンポ感あり、美しさあり、それをショートフィルムで表現し切る、逸品。
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2017年06月10日

Forushande  「セールスマン」

Salesman.jpg2016  

Director:

Asghar Farhadi

タイトルを敢えて演劇のタイトルと同じにしたことは 粋なようで、内容的にはピンとこない。
デリケートな内容を含むにしても、犯人に対して優しすぎないか。病気だろうと、家族がいようと、犯罪は犯罪だ。警察を介さないから こうなる。ただ、文化の違いや国民性もあることだから、なんとも。
この監督の映画は話題になるので、「彼女が消えた浜辺」から全部観ているが、毎回私には伝わらず、期待外れとなる。今回は結末と言いたいことがわかっただけ 私にとっては進歩。
ラベル:映画 f
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