
Director:
Lasse Hallströmこれぞハートウォーミング。シンプルな話だが、 だからこそ心をつかまれる。シンプルながら 目新しいのは、犬の転生。
犬視点。 コメディーや子ども向けの動物視点映画は過去あった気がするが、 意外と新鮮な、犬目線の犬主役。
犬から見える人間や環境、 犬が人間や周囲に対して感じていること、犬の心の声。 本当に犬の気持ちがそういうものなのかは別として、犬視点はユーモアあり、 なぜか納得、微笑ましい。普通に人間の世界が映されるシーンと犬目線とを自然に混ぜてあるので、 違和感なく 観やすい。
犬視点だから 素直で無知な受けとめ方、それは 人間の暗い部分のストーリーを和らげるが、 素直な見方だからこそ感動を誘う。
犬は何度か生まれ変わって、別の犬種になり、 別の名前を付けられる。それぞれの人生ならぬ犬生には、 それぞれ人間との関わりがある。楽しく幸せな犬生、 よい仕事をした犬生、一目惚れした犬生、つらい環境を乗り越え、 再び幸せをつかんだ犬生。その中で、出会い、愛情と絆、別れ、 衰え、孤独、生死 と、犬も人間も 生きる上で こんなにも基本となる重要なポイントをストレートに感じさせる。
イーサンの犬として家族となったベイリーの犬生がメインとなるこ とで、転生を繰り返しても、映画全体としての流れがまとまり、 ストーリー上も 犬にとって一番一緒にいたいのはイーサンなのだと。だから、 生まれ変わっても 実はベイリー。ベイリーはイーサンを守ることが自分の使命だと。彼らの絆は、数十年 時が経っても。
犬視点。
犬から見える人間や環境、
犬視点だから 素直で無知な受けとめ方、それは 人間の暗い部分のストーリーを和らげるが、
犬は何度か生まれ変わって、別の犬種になり、
イーサンの犬として家族となったベイリーの犬生がメインとなるこ
かしこい犬たちが本当にかわいい。