
Director:
Aki Kaurismäki社会的問題に対するメッセージがこめられたシリアスなストーリ ーであるにもかかわらず、後半からユーモラス度が際立つ。
フィンランドにたどり着いたシリア難民カーリド。難民申請却下と 差別・暴力という大変な目に遭う厳しい現実。その反面、 難民申請中に出会った青年をはじめ、ホテルの へんてこな従業員たち と、心の温かい協力者たちが現れる。
至って真剣な表情のカーリドと、ホテルの 無表情でマイペースだが 気のよい人たち。
なんともいえない、斬新な対比。
シュールなコミカルさと素朴さ、無機質さ、色合いと音楽、 独特の世界観に どこか惹きつけられる。
冷たく、道に迷っているような出だしの印象から、 しだいに色がついていき、微妙な違和感に良い意味で呑まれ、 温かい希望の光のような余韻を残す映画に。
こんなにも ‘日本’ が取り上げられるエピソード。 三省堂書店の紙のブックカバーなんてピンポイントだ。
フィンランドにたどり着いたシリア難民カーリド。難民申請却下と 差別・暴力という大変な目に遭う厳しい現実。その反面、
至って真剣な表情のカーリドと、ホテルの 無表情でマイペースだが 気のよい人たち。
なんともいえない、斬新な対比。
シュールなコミカルさと素朴さ、無機質さ、色合いと音楽、
冷たく、道に迷っているような出だしの印象から、
こんなにも ‘日本’ が取り上げられるエピソード。
アキ・カウリスマキは、これを最後に映画監督を引退する?!