2018年02月04日

The Promise  「THE PROMISE 君への誓い」

The Promise.jpg2016  

Director:

Terry George

あまり取り沙汰されないが、時に映画化されている、トルコのアルメニア人迫害の事実。
重いテーマの映画には間違いないが、前半は 主人公の医学生としての生き方、恋愛事情も含み、「消えた声が、その名を呼ぶ」よりも万人に観やすくしたタイプの映画だ。アメリカ人記者を通じて他国の角度からの視点も描かれる。
 ❛復讐とは、生き残ること❜ という言葉は印象に残ったのだが、‟プロミス” というタイトルに込められた意味が難しい...。
オスカー・アイザックは最近の「スター・ウォーズ」でも活躍しているため、またしても敢えて訛りのある英語が気になるが、周囲がそうだからしょうがない。みんな英語の奇妙なトルコ、映画によくあること。彼を主役として やっと印象深く思えるのは、彫りの深い顔立ちのためだけではないだろう。また、老いたメイクがこんなにも馴染む人も珍しい。
アメリカ人記者役をクリスチャン・ベイル。目の前で起こっていることを他人事のように見過ごす傲慢な異国人、ではなくてよかった。親身になって勇敢に人民を救助、自分の気持ちを押し殺して 愛するからこそ彼女の思いを尊重する姿勢も。考えてみれば、イギリス英語を話す彼を観たことないような気がする。
ラベル:映画 p
posted by JUNE at 21:30| Comment(0) | 映画コメント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月02日

Three Billboards Outside Ebbing, Missouri  「スリー・ビルボード」

Three Billboards Outside Ebbing, Missouri.jpg2017  

Director:

Martin McDonagh

予告編からはドタバタ劇の印象で、しかし、数々の賞で話題になるということは どういうことか。
一風変わった構成、シリアスな内容をブラックユーモアで。この俳優に、この脚本。
アクの強い、強烈なキャラクターばかり。
誰もがだいたいの顔と名前は知っているような小さな町。
被害者家族をこんなキャラクターに描く映画が他にあるか。フランシス・マクドーマンドは いつもこういう感じ。それが頂点に達した。
アクの強いウディ・ハレルソンも 彼らしさ健在、しかし今回は弱さと彼なりのユーモアを残して、こんな展開は少し意外。
ウディ・ハレルソンよりもアクが強いのが サム・ロックウェルで、やたらにお腹が出たが、彼にしかできない役かと。
広告マンまでが個性的なキャラクター。ミルドレッドの元夫役も顔が強烈。小さい彼も個性的。
Manchester by the Sea」の甥っ子役だった、ミルドレッドの息子、彼は周囲とは逆に唯一強烈ではない良い子だが、でも どこか味がある、フランシス・マクドーマンド相手に 普通っぽいのに存在感があるなんて、彼もこだわりのキャスティングといえるのかもしれない。
アビー・コーニッシュは 以前から美人なのに痩せてはない感じだが、さらに太ったかと。彼女は美人だが、このキャスティングだけ少々不明。
怖い者なし、口も手も出る、全てを敵にまわしてでも、彼女のやり方で、強硬手段に強硬手段を重ねて訴え続けるミルドレッドは怒りの塊。しかし、その心の奥には悲痛な思いと後悔があり、ときどき見せるその姿に心動かされるのは、ただのドタバタ劇ではないからだ。
中には協力的な人も現れて、ほっとする場面も。
アクの強い彼らそれぞれが見せる、人間らしい一面。広告マンまでも、なんて愛しい。
実は、登場人物の心の動きや人物像を微妙に表現していく流れ。それが ただのドタバタ劇ではないところ。
煮え切らないエンディングのようで、これも この映画の個性。真犯人をみつけることが この映画のテーマではない。彼らの心がまた動いて。どうするのかは道中で。
ラベル:映画 T
posted by JUNE at 23:13| Comment(0) | 映画コメント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする