2018年02月02日

Three Billboards Outside Ebbing, Missouri  「スリー・ビルボード」

Three Billboards Outside Ebbing, Missouri.jpg2017  

Director:

Martin McDonagh

予告編からはドタバタ劇の印象で、しかし、数々の賞で話題になるということは どういうことか。
一風変わった構成、シリアスな内容をブラックユーモアで。この俳優に、この脚本。
アクの強い、強烈なキャラクターばかり。
誰もがだいたいの顔と名前は知っているような小さな町。
被害者家族をこんなキャラクターに描く映画が他にあるか。フランシス・マクドーマンドは いつもこういう感じ。それが頂点に達した。
アクの強いウディ・ハレルソンも 彼らしさ健在、しかし今回は弱さと彼なりのユーモアを残して、こんな展開は少し意外。
ウディ・ハレルソンよりもアクが強いのが サム・ロックウェルで、やたらにお腹が出たが、彼にしかできない役かと。
広告マンまでが個性的なキャラクター。ミルドレッドの元夫役も顔が強烈。小さい彼も個性的。
Manchester by the Sea」の甥っ子役だった、ミルドレッドの息子、彼は周囲とは逆に唯一強烈ではない良い子だが、でも どこか味がある、フランシス・マクドーマンド相手に 普通っぽいのに存在感があるなんて、彼もこだわりのキャスティングといえるのかもしれない。
アビー・コーニッシュは 以前から美人なのに痩せてはない感じだが、さらに太ったかと。彼女は美人だが、このキャスティングだけ少々不明。
怖い者なし、口も手も出る、全てを敵にまわしてでも、彼女のやり方で、強硬手段に強硬手段を重ねて訴え続けるミルドレッドは怒りの塊。しかし、その心の奥には悲痛な思いと後悔があり、ときどき見せるその姿に心動かされるのは、ただのドタバタ劇ではないからだ。
中には協力的な人も現れて、ほっとする場面も。
アクの強い彼らそれぞれが見せる、人間らしい一面。広告マンまでも、なんて愛しい。
実は、登場人物の心の動きや人物像を微妙に表現していく流れ。それが ただのドタバタ劇ではないところ。
煮え切らないエンディングのようで、これも この映画の個性。真犯人をみつけることが この映画のテーマではない。彼らの心がまた動いて。どうするのかは道中で。
ラベル:映画 T
posted by JUNE at 23:13| Comment(0) | 映画コメント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする