2018年02月07日

The Secret Scripture  「ローズの秘密の頁」

The Secret Scripture.jpg2016  

Director:

Jim Sheridan

第二次大戦下のアイルラントとイギリスの対立する関係、宗教的背景、教会の隠蔽と、重い話であり、人生を大きく左右された主人公のロマンスの話であり、奇跡の話であり。
ローズは、そんな時代に翻弄され、また美しさゆえ、罪もなく、過酷な道を強いられてきた。年老いるまで独りで信じ続けた彼女がとうとう報われること、それは本当に良い話で。
しかし、結末は そっち?! ちょっと無理やりに思える、いや、大きな奇跡というわけだ。
そもそも、なぜドクターグリーンは彼女を看にやって来たのか。冒頭、彼が実父に結びつけられた何か、それに触れるシーンがあったか? でなければ、あまりにも偶然過ぎる。
何にしても感動的なのだが、どうも完全にしっくりこない点は、結末につながるところは最大で、他にも細かいことを考えると、ところどころ つくりが粗いような気もする、もったいない。
重要な役どころなのに神父の人物像が希薄。なので教会の動きも希薄。神父個人的にローズのことを好きなのはわかるが、神父という独特の職業像も 彼からはうまく描かれず。
英国兵士のマイケルとローズが惹かれ合うのも 初めから見え見えではあるが、大きな愛の物語を描くには 足りない。
ローズが聖書に書き記した日記、これは流れの中で度々取り上げられるが、この重要参考物に もっと大きな意味を持たせてもよいかと。真実が予想もしない全く違うところから出てきたものだから、彼女の日記の存在が薄れてしまう。
老いたローズの口から語られる、また聖書に綴られた彼女の日記から、映画の大半、若い頃のローズ、ルーニー・マーラを主人公として観ている。映画として よくある手法で、現代には聞き手役が。それがエリック・バナである必要あるかな?と初めは思ったが、こういうことなら、無名俳優だと、さらにポカンとしてしまうところだった。
ルーニー・マーラは、やはり孤立的で猟奇的な雰囲気、儚く、したたかにも観える、個性的な魅力あり。
マイケル役の彼は 重要な役をやるには印象の薄い人だが、劇場公開期間を同じくして「デトロイト」でアメリカ人警官役の3番目くらいに悪い印象の人物として観たばかりなので。今回はイギリス人役だけれども。

ラベル:映画 s
posted by JUNE at 20:26| Comment(0) | 映画コメント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする