2018年03月31日

Red Sparrow

Red Sparrow.jpg2018  

Director:

Francis Lawrence

旬な俳優、ジェニファー・ローレンスを主役に、マティアス・スーナールツ、ジョエル・エドガートン と、ベテラン俳優、ジェレミー・アイアンズ、シャーロット・ランプリング、微妙なところでメアリー=ルイーズ・パーカー と、おもしろいキャスティング、魅惑の宣伝。
その割に、深みに欠け、低俗な印象の作品。国を股に架けるスパイもの、ロシアンスパイともなれば、シリアスで巧妙な映画もつくれそうなものだが、俳優がそろっていなければ ただのセクシー系三流映画、アメリカ映画っぽい。そして、重みに欠ける話の割に、R指定の2両域において 観ていてあまり気分もよくない。
主人公ドミニカは素質があるにしても、それほどな賢さは感じられず、いかにもな行動。
ドミニカとジョエル・エドガートン扮するネイトとが親密になるのは初めから明らかとはいえ、ドミニカが即すんなり彼に心を許して真実をしゃべるのも 唐突。2人の関係性が希薄なために、ラストシーンはもったいなく終わる。うまくすれば、心苦しくも美しいエンディングになり得たのに。
描きたかった 二重スパイ、駆け引きと裏切りの展開は、観ていて退屈はしないけれども、なるほどーな おもしろさや新しさは たいして無い。エンターテインメントなノリではないシリアスなタイプのスパイものだが、洗練されたものは無い。
ジェニファー・ローレンスは、大胆で 若さみなぎる魅力がある。ただ、上品さを欠く印象は上乗せ。
マティアス・スーナールツは、クセのある、なかなか似合う役どころ。
ジョエル・エドガートンは、ようやく主役級の役に違和感なくなってきたが、魅力を感じるには もう一歩。
ジェレミー・アイアンズの役の位置づけも ピンとこない。
シャーロット・ランプリングは、いつもこの感じ、似合うポジションだが、今回 作品選びをちょっと間違えたのでは?オゾンフィルムとは違うから。
考えてはいけないところだけれども、ロシアとアメリカのCIA絡みの話の中、俳優の国籍が あまりにも ごちゃごちゃなのが気になる。わざと訛りのある英語を話す アメリカ人俳優が演じるロシア人 ということ以上に。例えば、洗練されている「裏切りのサーカス」は イギリス人俳優で固めていたじゃないか..。
ラベル:映画 R
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2018年03月30日

Darkest Hour  「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」

Darkest Hour.jpg2017  

Director:

Joe Wright

ゲイリー・オールドマンの 独り劇。初めてのスタイルのゲイリー・オールドマンで、事前に話題になっているから そう思って見れば目は彼だが、特殊メイクの顔や体型、独特のしゃべり方により、完全に本人を消している。意図どおりだが、ゲイリー・オールドマンを観た気はしない。
と比べると、クリスティン・スコット・トーマスは クリスティン・スコット・トーマス。しかし彼女は、出番少なくとも、どんな役でも堂々とした存在感あり。
一時点の限られた人間模様をじわじわ進めるため、ストーリー展開が緩く感じる。しかし、この映画のテーマが、チャーチルの英首相就任からダンケルクの戦いまでの時期に絞り、彼の人物像だけに焦点を当てたものだということは理解できる。
彼のチャーミングで豪快な一面や、民衆の声に耳を傾ける姿、英国として 敵に屈せず 立ち向かう意志を通す、雄弁な演説、懐疑的だった政界人や国王の心をつかみ 周囲を奮起させる、チャーチルの姿が描かれる。
チェンバレン、ハリファックスと チャーチルとの関係の知識があったほうがよい。
クリストファー・ノーランの「ダンケルク」公開が最近のため、両方向の歴史の関係性がわかりやすい。
完全にチャーチルになりきっていると見られるゲイリー・オールドマンは アカデミー賞受賞したわけだが、チャーチルのしゃべり方やふるまいを知らないので、そっくりなのかどうなのかは私にはわからない。圧倒されるような演技であることは確か。


ラベル:映画 d
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Valerian and the City of a Thousand Planets  「ヴァレリアン 千の惑星の救世主」

Valerian and the City of a Thousand Planets.jpg2017  

Director:

Luc Besson

「アバター」と「スター・ウォーズ」のキャラクター共存、ゲーム感覚のSFアクションといったところ。「フィフス・エレメント」も同じくリュック・ベッソンフィルムで引き合いに出されるが、観たことないので。
子ども向けストーリーと SF苦手の私にはさっぱり興味が持てない..。たいして期待もしていなかったが。映像を見るだけに徹する。リュック・ベッソンがSFを撮ると こうなるのだ、ピンとこないが。
いろんなSF近未来的アイデアが詰まっていそうなので、好きな人は好きな映画だろうし、フランスの人気コミックの映画化らしいので、コミックを知っている人は観方が違うはず。
それでも私が気に入ったシーンは、リアーナのステージと、冒頭のパール人の星のデジタルビーチくらい。
デイン・デハーンは旬の俳優、カーラ・デルヴィーニュはファッションモデルとして魅力的ではあるが、この主役2人におもしろみがない。デイン・デハーンは実年齢より10歳若く見え、2人とも小柄なので、2人釣り合ってはいる。恋人どうしというより、双子って感じで。
クライヴ・オーウェンを久々に見た。イーサン・ホークも出ていたが、意識が飛びがちで..。
ラベル:映画 V
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2018年03月25日

120 battements par minute  「BPM ビート・パー・ミニット」

120 battements par minute.jpg2017  

Director:

Robin Campillo

LGBTテーマで、美しい若者たちを エネルギッシュ、且つセンチメンタルに、アーティスティックな構成で描けば、魅せるタイプの映画となる。
青春映画的な要素により、社会派映画の重みには欠け、その観点で切り取った一部、偏りもあるかと。
しかし、マイノリティーで デリケートなテーマを扱い、意図どおり、魅力的で、心に訴える印象を残す映画であることは間違いない。

当事者でありながら オープンに、立ち上がり行動に移すことは立派で、薬の知識もある。しかし、その手段は 本人たちの間でも議論にのぼる、暴動のようなもの。そして、彼らの活動に 解決の糸口は何も見つからない。しかし、1日、1日と生死がかかっている、一刻も早く社会に訴えるため、行動しなければならない。
若者ゆえの行動に観える部分も。実際に ACT UP が当時の団体として 真面目な社会運動と、仲間との出会いや共存とが混じったような場であったらしいので、そういう意味では それが伝わる再現のし方だ。

デモ行進のピンクな華やかさ、製薬会社に対しての過激な抗議活動、議論するコミュニティー、暗く輝くクラブのダンスフロア、また 死を意識する暗い部屋や病院。陰と陽のシーンを重ね合わせる、表裏一体感。生々しく、儚い、映像美。
まずドキュメンタリー風の撮り方の印象を受けるが、ストーリーに引き込まれると気にならなくなる。
誰が主人公なのかもはっきりしない状態で、まもなく主要人物が観えてくる。彼らの活動を背景に、恋人どうしにスポットを当てることによる主役。同時に、主要人物の1人であるショーン役には カリスマ性のある印象を受ける。
アデル・エネルだけは有名だが、庶民的な印象と オーガナイザーとしてリーダーシップをとる若者の印象に 違和感なし。

グループの中でも躍動的なショーンが弱っていく姿。ショーンとナタンふたりだけの秘密を最期に。ショーンには彼を愛する仲間たちがこんなにもいたということ。為す術もない、仲間の死を何度も見てきた彼らの 慣れも感じる。そしてまた、彼らは活動する。
無音のエンドクレジット。
ラベル:b 120 映画
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2018年03月24日

Tomb Raider  「トゥームレイダー ファースト・ミッション」

Tomb Raider.jpg2018  

Director:

Roar Uthaug

まずオリジナル映画を観たことなく、比較不可。
また違うジャンルの映画に挑戦、しかも主役、鍛えられた体と 体を張ったアクション と、すごく頑張っているのはわかる、アリシア・ヴィキャンデル
ただ、とってもかわいい彼女は どうも役の印象に合わず、やんちゃな女の子の雰囲気が少々わざとらしく、前半の 本題には意味のないやりとりのセリフたちは、普通なら主人公の素の部分を垣間見るお得なシーン、これも取って付けたよう。
その体張り具合と、大型CGで、あり得ないアクションシーンの数々。彼女はタンクトップ姿にもかかわらず、ジャングル、岩山や荒れ地での激しいアクションの中、体がたいして傷ついていないのも あり得なさ過ぎる.. が、それはそれでいい。
そのうち、かわいい主人公は 見るのに一番かなーと思えてくる。アリシア・ヴィキャンデルは 正統派の印象、且つキュートな顔立ち と、誰もが彼女を好きなはず。映画による魅力どうこうは別として、順風満帆の注目の女優であることは間違いなし。
しかし、迫力のアクションシーンを見るという意味ではおもしろいが、そこだけで、ストーリーがおもしろく無さ過ぎて。これは好みの問題。根底にあるのはアドベンチャーなのだ。好きだった「インディ・ジョーンズ」や「グーニーズ」を思い出させる、トリックあり、トレジャーハンターのアドベンチャーを久々に観て、この映画のストーリーの そもそもの目的に さっぱり興味を持てない私。この手のアドベンチャーは 子ども向け映画で十分かと。卑弥呼がナントカって 日本に関する話題がまた盛り下がる。
それでも、強い女性主人公のアドベンチャー映画も 新しいなと、今さら。
悪役のボスは なんて回りくどい しゃべり。テレビドラマで一部では知られた俳優なのかもしれないが、悪役としての魅力の無さも相まって、不愉快だ。そして、いざというときに瞬発力が無くなるのが 正義の味方を引き立たせる悪者なり。彼を観ると、悪役専門の有名俳優は やはり存在感が違うことに気づく。
ダニエル・ウーという俳優、見たことある気がするのは、「香港国際警察」ではない、アンディ・ラウに似ているからだ。魅力のある人だが、活躍は少なし。
クリスティン・スコット・トーマスは、これからこれから という感じ。
こんなところで、ジャコビさん。
やはり、女優の無敵アクションは ジーナ・カラーノで観方が変わったため、素直に観られない自分がいる。そのため、オリジナル版がアンジェリーナ・ジョリーとなると、嘘くさい、痩せた女優のアクション映画代表、観てみようという気は起こらない。
ラベル:映画 T
posted by JUNE at 08:00| Comment(0) | 映画コメント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする