2018年03月02日

The 15:17 to Paris  「15時17分、パリ行き」

The 15:17 to Paris.jpg2018  

Director:

Clint Eastwood

何が起こるか、ある程度テーマはわかっていて。それをどういう角度から、どう観せるかは つくり手にかかっている。
今回話題になっている、当事者の出演という監督のこだわり、つくりとして そこだけに頼らない、内容的に想像を超えるものだ。映画全体の ほんの数分のシーンにして。空気が張り詰める、緊迫の数分。そこに至るまでの 複雑ではない時間の交錯や、主要な登場人物の人物像を掘り下げる時間が予想外に丁寧で、それが大きな効果をもたらす。ある程度、主人公を絞ったのも、彼らの関係性を描くには十分で、間延びせず、テーマが広くぶれなくてよい。
警察でもSWATでもない普通の青年たちが、大勢の命に関わる緊急事態に、自らの危険を顧みず、頭と体を使って即座にとった行動。
入隊に志願する、その動機は人それぞれあるかもしれない、環境や宗教も関係し、日本人の感覚ではわかりづらいもの、1つ考えさせられる。
最後まで観る過程で、何を伝えたい映画なのかがわかる
また すごいものを観た。やはりクリント・イーストウッド、おそるべし。時事内容を扱いながら、わかりやすく、といっても ただ単純というわけではなく、大げさではないドラマティックな構成で魅了する、イーストウッドフィルム。
ドラマティックなつくりといっても、彼らがあの列車に乗ったことは、運命的だ、実際に。そして、人を助けるための行動、それは彼らに備わっているもので、フィクションドラマではない。すごい話だ。
似たようなタイトル、「3:10 to Yuma」って映画があったな..なんて観る前に思ったが、そんなことどうでもよくなった。

ジャンルも違えば比較してよいものかわからないが、ノンフィクションの重みと 後に観る順番の影響もあるかどうか、オスカーを意識すると、ここまでで作品賞または監督賞はコレだと思ったが、ノミネートされてない、来年発表の対象だろう。今年のノミネート作品に「ダンケルク」も入っていることだから。
ラベル:映画 15
posted by JUNE at 00:11| Comment(0) | 映画コメント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする