2018年04月07日

Eye on Juliet  「きみへの距離、1万キロ」

Eye on Juliet.jpg2017  

Director:

Kim Nguyen

これまでにない設定の映画。舞台は主に限られた2箇所で、しかも、主人公はほとんどのシーンを職場のデスクにて。
主人公ゴードンが恋人に振られて落ち込んでいる前置きを除くと、ストーリーも ここからここまでの短い1件について といったところ。
ゴードンが職務から逸れたことをする序章は、道に迷った目の見えない男性を案内したこと。ユーモアを交えた このシーンからも、この映画のテーマは、ゴードンの ❛運命の人はいるのか❜ の追求であることを示唆する。
ゴードンの行動はエスカレート。人助けも 職権濫用の域に。彼が心優しく、ロマンティストな一面を持っていることはわかるが、仕事中に感情で動き過ぎ、この仕事には向いていない。
ゴードンはアユーシャにとって救世主となったが、実際のところ、ロボットやSNSなどあたりまえの先進国とは真逆の 北アフリカの砂漠地帯には 彼女のような境遇の人は他にも大勢いるわけで、彼女ひとりを救っても 人道支援にはならないし、国のしきたりもある。
彼女を助けることは、ゴードンが自分の気持ちを正しいと思う方向へ示す、自分自身のためにやったことだともいえる。
これを機に、ゴードンは心を入れ替えたに違いない。会社も辞めざるを得ないだろうし、行動を起こしたわけだ。ここから先の未来はわからないけれど、これも運命的なエンディング。
..となると、ゴードンがアユーシャに恋心でもって支援したなら、ちょっと違ってくるかな。強引に彼女の苦境につけ込んだようで。
文化の違う国の問題も考えると簡単にはいかないこと、そのへん微妙だけれども、もともとはゴードンにそんなつもりはなかったはずで、単純に心のままに動く彼のことだから、真実の愛に突き進もうといている 気になる人を助けたかっただけ。
純愛ドラマというには疑問だが、おそらくこの映画は、固いこと言わずに、ピュアな運命の恋の話だと思って観たほうが つくり手の意図に合うようだ。
キューピット(?)の遠隔ロボットは、踏み潰せそうにも見えるが、結構な高性能だ。
ラベル:映画 E
posted by JUNE at 23:30| Comment(0) | 映画コメント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする