2018年05月20日

Dalida  「ダリダ ~あまい囁き~」

Dalida.jpg2016  Director: Lisa Azuelos

世界を席巻し、スターダムに躍り出た 歌手ダリダとしての道、その裏にある、彼女の人生に現れる男性たちと家族、彼女の生いたちと、一人の女性としての顔。彼女の音楽とともに描かれる。
恋多き女性として。彼女の魅力は歌だけではない。 ヨランダの人生に影響を与えた魅力的な男性たちは、彼女のスターとしての輝きに置いていかれるかのごとく、失意に陥る。愛する人を失う運命にあるヨランダ。
華やかな表舞台の裏で、スターであり続けること、幸せになりたいと願い、愛する人との別れに思い悩む、自分のルーツを振り返りながら。そして 耐えきれず、散っていく。
かなり歌の吹き替え感はあるが、美しく華やかな彼女であれば、さほど問題ない。長身でスタイルがよく、エキティックな美人のイタリア人女優は、完全なダリダだと観られる。
エンディングの映像から、全体的に 登場人物が本人によく似ていることも。
彼女の人生の系譜をドラマティックにたどりながら、どこかで耳にしたことのあるダリダの曲がバックに流れ続ける、観心地のよさあり。余談、グザヴィエ・ドランフィルムで、シーンとは不釣り合いにも印象的に使われていた曲が彼女の曲だという発見があった。
ラベル:映画 d
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2018年05月19日

Peter Rabbit

Peter Rabbit.jpg2018  Director: Will Gluck

野原のピーターラビットの世界の中に入ったような感覚なのは、映画館の前方席で観ているからというだけではない、ラビット目線だからだ。ときどき犬目線の映画などあるけれども、完全にウサギの人形目線ともいえる予測できるはずだったスタートに 多少面食らった。
事前の違和感はというと、有名なピーターラビットの話にして、主演のローズ・バーンがイギリス人ではないこと。
始まったところで 発見は、ピーターラビットの声が子どもではないということ。
日本語吹き替えで子どもが観られる映画だと思って初めから観るべきではあるけれども、本物の動物のような動きと 表情を見れば人間の心を持ち、実写の背景に自然に溶け込む、現代のハイテクノロジーな映像は言うまでもなく、ラビットたちのセリフや動き、やりとりは 全てにおいてアイデア満載で、自分がこの映画に対して完全になめてかかっていたなと。
映画用オリジナルストーリーではあるけれども、ピーターラビットだけでなく、動物キャラクターがたくさん出てくる 手抜きのないものなので、ピーターラビットの世界をよく知っている人なら、キャラクターについて違う楽しみ方もできるはず。
全面にミュージカル色を出さず、人間は歌ったり踊ったりしないのも 私の好みとしては観やすい。
ほぼラビット視点で、人間らしいストーリー。出だしは それでも やんちゃな動物の気持ち寄り、そして まもなく、ラビットたちは 頭を使う、人に嫉妬もする、反省する、人の心を取り戻そうとする。
戦闘モードのラビットたちがスローモーションで歩いたり、鳥たちがラップミュージックを歌ったり、ラビットたちの首のかしげ方、なかなかツボだ。
ユーモアにあふれた愛らしくコミカルな動物たち、期待して観なければ 意外と退屈しないストーリー展開と 何よりこのハッピーさ加減には 心が和む。
マグレガーおじさんが サム・ニールだとは..。
ローズ・バーンの役名がビーなのは、ピーターラビットの作者ビアトリクス・ポターに引っかけてあるのだろう。彼らの絵を描いていることも。時代も違うわけで、この映画はビアトリクスについて描く映画ではないから、気にせず。そもそも、ビーよりも ドーナル・グリーソン演じるトーマス・マグレガーの人物像のほうが 人間視点でも掘り下げてある。
ローズ・バーンは特によくもわるくもないが、事前の印象はイギリス人らしくてokだろうと思えたくらいのドーナル・グリーソンは、ウサギ相手に、これまでの映画で一番演技がよいとさえ観えた。最近、幅広い役柄で映画出演の多い彼だが、温かみのある軽いキャラクターが似合うと再認識。
ラベル:映画 p
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2018年05月11日

Stronger  「ボストン ストロング ~ダメな僕だから英雄になれた~」

Stronger.jpg2017  Director: David Gordon Green

映画としては 流れが読めるけれども、実話に基づいているわけだから、よい意味で 何も言えない。知っておくべき事実であり、事件でもある。
悲惨な事件で不運に運命を狂わせたジェフの苦悩と心の変化、彼を支えるガールフレンドや母との人間関係。両脚を失ったことだけでなく、犯人の目撃者となり、英雄視されることに対する戸惑いも描かれる。
命の恩人との交流や、ジェフに勇気づけられたとの国民の声についても。
社会的な意味合いにおいては、ただ感動的で勇気をもらえる話だと言ってよいか?この事件の犯人は イスラム過激派とは直接的には関係していないとみられるらしいが、アメリカでは 9.11テロが起こり、中東への出兵、国や都市を挙げて団結した復興への意識 と、アメリカ人と同じ感覚でとらえるのは難しいかと。ジェフの生き方については 感じとるべき映画。
敢えて邦題につけられた副題にあるほどには 主人公のダメな部分との対比を感じられない。普通の青年であった人間らしさはわかるが、大きな事件を取り上げてある先入観により。
ジェフが被った被害、背負ったものの大きさの割には、事件直後から彼は自分の状態を受け入れ、前向きに観える。実際に 彼が受けた衝撃や絶望感、複雑な心境は計り知れない。
ジェイク・ギレンホールが演じるとなると やはり必見の感動作。
ラベル:映画 s
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2018年05月05日

I, Tonya  「アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル」

I, Tonya.jpg2017  Director: Craig Gillespie

ストーリーの途中で腰を折られるタイプの、ドキュメンタリー風に登場人物のコメントを挟むスタイル。それでも、有名なスキャンダルで、主人公の人物像からしても エンターテイメント風に それもアリ。
事件についてはどこまで真実かわからないが、トーニャに対する判決が出たときの 彼女の訴えには、意外にも 胸を打たれる。女優が演じているからかもしれないが。
そして、実際のトーニャ・ハーディングの栄光の時の映像にも感動。どちらかというと、ニュースで目にしていた、靴ひもが切れた騒動の映像のほうが印象に残っていたから。
有名な大会のスケートリンクでのシーンにも見覚えがあり、完全に本人のしぐさや動きを再現している様子。
そして、なんといっても 鬼母のなりきり具合がすごい。ちらっと映る実際の映像で、本当に肩に鳥を乗せているのには笑えた。
8~10歳くらいのトーニャ役に「Gifted」の女の子。限られたシーンに、彼女の芸達者ぶりが。
マーゴット・ロビーは、トーニャ・ハーディングの雰囲気を研究しただろうし、太って筋肉をつけるように言われただろうけれど、容姿が本当に似ていない。スタイルがよい最近の女優の代表みたいなマーゴット・ロビーは、顔立ちも長身の体型も むしろナンシー・ケリガンに似ている。
日本ではトーニャとカタカナで書かれるが、ターニャに近い発音に聞こえる。
ラベル:映画 i
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2018年05月04日

Suburbicon

Suburbicon.jpg2017  Director: George Clooney

シリアスな内容も含み、しかし、シニカルな伏線のようなポップなオープニングに、マット・デイモンとジュリアン・ムーアの大袈裟なキャラクター設定、ジョージ・クルーニー監督映画のマット・デイモン主演、 ジュリアン・ムーアは敢えて一人二役 と、ブラックコメディー要素がうかがえる。笑えるものでも 泣けるものでもないが、コーエン兄弟脚本となると こういうものだろう。
アメリカンドリームの裏にある、人種差別、白人住民の暴動はエスカレート、悪者扱いされる 罪のない黒人一家の隣の白人宅では 犯罪が起きている。ストーリーの中心はその白人一家で、事態は泥沼、悪化の一途をたどり、欲深さによる悪だくみは 自分に返ってくる。と、社会風刺を描いたものか。
マット・デイモンのオチは予想がつくが、もうここまでくれば それでokの、雑な展開と結末。
10歳くらいのニッキーは見ていた。近所で騒動が起こる中、自分の家の中で起こる悪事を。胡散臭いアンクル ミッチに助けを求めるしか..。
ニッキーと隣家の黒人少年とのキャッチボールをする姿だけに希望を感じる、サバービコン。
お互いの家の仕切り越しに...そんなサバービコン。
ラベル:映画 s
posted by JUNE at 23:00| Comment(0) | 映画コメント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする