2018年06月10日

Onneli ja Anneli  「オンネリとアンネリのおうち」

Onneli ja Anneli.jpg2014  Director: Saara Cantell

カラフルで淡い色彩、絵本のような、絵本を超えるに違いない。2人の衣装、家、庭、家具、小物、女の子たちにとって夢のような世界。この手の映像美としては最高の映画だと思われるが、ストーリーはというと、子ども向け絵本そのまま風で、正直言ってちょっと退屈..。
終始 仲のよい2人のファンタジー。優しく のんきな警察官に、フレンドリーで親切、不思議なお向かいの2人組、 お隣さんは難しい出だしからハッピー方向へ、悪者は1人どろぼうが出てきたが 絵本的に解決。オンネリとアンネリにはそれぞれ少々複雑な家庭背景があるが、温かく全員集合のラストチャプター、エンディングも映像美を存分に、ハッピーハッピーな。
フィンランド映画。
ラベル:映画 O
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2018年06月09日

◇番外編◇ Short Film Fes. Shibuya Diversity Program

意外と全体的にクオリティーが高いプログラム。人のマイノリティーな部分をテーマにしたタイトルを集めているように思われる。

Louder Than Words.jpgvol.1 Louder Than Words「言葉を越えて」 (2017 USA)
---耳の聞こえないダンサーと天才ミュージシャンの恋。二人は唯一の共通言語である音楽で心を通わせていく。---
静かで美しい。ダンス、音楽、心を通わせていく若者。純粋な聾唖のダンサーの恋心。ダンサーの彼はプロバレエダンサーだろう。転がり込んできたミュージシャンの彼は、あまり演技がうまくは見えないが、少しルパート・エヴェレットのような雰囲気。このプログラム内でNo.1作品。


Odd Is An Egg.jpgvol.3 Odd Er Et Egg 「たまご少年の恋」 (2016 Norway)
---頭がわれてしまうことが怖くてたまらないオッドが、天真爛漫なグンに恋をした。卵の恋は、人生に予想外の変化をもたらすことに。---
たまご頭のアニメーション。かわいいとはいえないが、繊細な線と淡い色の どこか気になる画。鶏の母を持つ、たまご頭の男の子オッド、小学校では人間の子どもたちと馴染めず、頭が割れることを気にしてばかり。ぽっちゃり系のミツバチ、グンに出会い、心を開くオッド。オチなのか何なのか、ゆでたまご。寂しい目をしたオッドが笑顔になっていく、ハッピーエンディング

Bitter Sea.jpgvol.4 Bitter Sea 「苦しみの中で」 (2017 UK)
---暴力を振るう夫から逃れロンドンに移住した母娘。母は幼い我が子に明るい未来を築いてあげたかった。---
移民の複雑な事情、異国の言葉の壁、苦しさと 大切なもの。はっとして、大事なことに気づく。彼女の気持ちは伝わるが、問題の解決にはならず、もどかしさが残る。



Sacred Hair.jpgvol.5 Sacred Hair(Cheveux sacrés)「ぼくとわたしの聖なる秘密」(2017 Canada)
---病を抱える少年とイスラム教徒女性がモントリオールの公園で運命的に出会った。---
モントリオール。テロ、イスラムに対する現代の風潮を表し、問題提起。子どもの視点と、子どもだから 打ち解けるもの。自分を受け入れ、お互いに理解を示すこと。2人の交流は温かいものだが、最後まで大人の考えは固い。MCいちおしで、感動する話であることを予期して観たことは微妙。
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2018年06月08日

◇番外編◇ Short Film Fes. Fashion Short Program

The Secret Life of Flowers.jpgvol.5 ERDEM x H&M: The Secret Life of Flowers (2017 UK)
バズ・ラーマンフィルム。ストーリー仕立てだが、ファッションポートレイトのような美しさ。主役たちと花、セット。セリフがなくても わかるストーリー。招かれた屋敷、花でいっぱいの、格調高い屋敷。ひとめぼれ、それは招いた友人の妹であること。妹と友人を発見したブロンドの彼の表情を見て気づく、美しく危ういストーリーか。しかし、ここはアート短編で、極めて親しい3人のエデン、色とりどりの花の中。Always Spring. 言われてみれば色味にはその傾向も見られるが、バズ・ラーマンのギラギラ色は気にならず、意外な美しさ。
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2018年06月03日

Lady Bird

Lady Bird.jpg2017  Director: Greta Gerwig

カトリック系高校に通う女の子が 自分や家族・友達との関係を見つめ直して成長していく、素直な青春ドラマ。母との関係と 地元サクラメントについての思いを強調。悪人が出てくるわけでもなく、小さい悩みは尽きなくても、全体としてハッピーで、コミカルさ交え、微笑ましく、ゆったり構えて観られるもので、割とテンポよく退屈もしないが、アカデミー賞ノミネートやゴールデングローブ賞受賞の割には 普通の印象で、突出したものは見つからない。
不思議なのは、ところどころコミカルな要素に、グレタ・ガーウィグっぽさを感じること。全編というわけではなくて。あの、グレタ・ガーウィグにしかできない、何ともいえない 抜けた感じ。
シアーシャ・ローナンは、グレタ・ガーウィグとは違うけれど、シリアスな役の印象から、今回は現代っ子役に。印象を変えても、賞を取るには、若くして主人公役に観慣れているような彼女に 当然の出来映えと観えてしまう。
お母さん役ローリー・メトカーフが いい味を出している。
険悪ではないからよいものの クリスティンと母は正面切って仲直りしないという、映画としては ありきたりではないともいえ、現実的かな。全てが落着したが、いまいち締まらないような..。締めがよければ よいわけで。ただ、表現したいことは伝わる。心の奥はお互いを大切に想っている。クリスティンはサクラメントを離れて、自分のことを本名で名乗り、感謝の気持ちに気づく。

主人公のボーイフレンド1・2も 事前にある程度注目されていたが、シアーシャ・ローナンの主役度が高い話だからか、彼女の存在感なのか、BF役はそれほど注目するほどではない。
BF1 ダニーは、どちらかというとルーカス・ヘッジズの印象に合う役で、ダニーについたオチは敢えてネタバレなしのタイプで、その後の話の落ち着き具合もわるくない。ただ、「マンチェスター・バイ・ザ・シー」と「スリー・ビルボード」と2年連続でオスカー絡みの映画に重要な脇役で出演していることを思うと、今回は映画自体が軽いタッチなだけに どうしても印象は薄くなる。余談、実は彼は、ウェス・アンダーソンフィルムに子役から ちょろちょろ出演している。
BF2 カイルは、青春映画によくある 主人公が失敗に気づくタイプの男の子で、ティモシー・シャラメのよさは出ない役だから 彼じゃなくてもいい。少なくとも彼はダニー役をやらないはずだ..。カイルについてはまとめない、いまいち設定不明な役だが、レディバード視点なので こんなものだ。
ラベル:映画 l
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2018年06月02日

You Were Never Really Here  「ビューティフル・デイ」

You Were Never Really Here.jpg2017  Director: Lynne Ramsay

明確にしない 心理的な難解さと、どきっとさせるスリラー性。ホアキン・フェニックスが演じるということ。
殺し屋と少女の逃避行のような話ではない。2人の関係性は むしろほとんど描かれない。
主人公ジョーの行動や頭の中を追う。幼い頃の記憶がトラウマになっている。彼は精神を病んでいるようだ。‘自分は何をやっているんだ?’ と彼の心の声が何度も。真意は不明だが、いったい何のために生きているのか と? 
ジョーの心の闇とともに映像は暗く、不快な効果音が鳴り始める。人が殺される、次々、簡単に。犯罪組織と汚職、復讐。
彼と同じく影のある少女ニーナの 彼らには無縁だったに違いない、なにげない言葉。ジョーにとって “ビューティフル デイ” となるのか。2人だと これまでとは違う世界に。かすかな救いのあるエンディングが印象に残る。
ラベル:映画 Y
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