2018年06月17日

◇番外編◇ Short Film Fes. Academy Awards Program

去年ほどのクオリティーの高さを感じなかったものの、全体的に心に残るタイトルが詰まっている。

Dear Basketball.jpgvol.1 Dear Basketball (2017 USA)
絵コンテのような画に、主人公の語り、彼の少年の頃からの夢を叶えて引退するまでをシンプルに綴ったもの。鉄拳の漫画に感動するようなタイプのもので、誰も死ぬわけではないし、人との関わりはなく、彼ひとりのストーリーなのに、なぜだろう、切なく、爽やかな感動が。バスケットボールとの出会いと別れ。メンタルは大丈夫だが、体がついていかなくなったと。少年から成人になっていく、バスケットボールを通して重なる彼の半生、心の投影。

The Eleven O'Clock.jpgvol.3 The Eleven O'Clock 「11時の予約」 (2016 Australia)
---精神科に通う妄想性障害の患者は自分自身が精神科医だと信じきっていた。2人の精神科医が互いに診療しようとするからさあ大変。---
どちらかというと正統派コメディー、オチのある話。精神科医と、精神科医だと妄想している患者。おもしろいが、結末が予想できる。主人公のごとく初めに登場する、いかにも医者らしい男、この日に限ってセクレタリーが代理だということ~正規のセクレタリー、ドナについても予想できる~、医者よりも患者らしく見える後から入ってきた男。収拾がつかない。オチが読めても、テンポよく、明解にさせるだけ良く、おもしろい。

Negative Space.jpgvol.4 Negative Space (2017 France)
---息子が父からスーツケースの詰め方を教わるというストーリーを通じて、親子の絆を描いた作品。---
アニメーション。粘土の人形のような切ない表情のキャラクターや ころっとした小道具セットのデザインは 意外と見ていて飽きない。この短いストーリーに残されたもの、最後のシーンに身動きがとれない感覚。アニメーションでも ここで選ばれるものは やはりひとつ違うのだ。デザインも影響しているが、初めから寂しげだ。パッキングは父から教わったという、主人公。幼いの頃のファンタジーなパッキング、その後、パッキングが得意になって、父のパッキングを手伝うようになって、時が経っていく。父が亡くなったとき、これではだめじゃないかって、この時点では何を言っているのかわからなかった。大きな箱に入っている父、隙間だらけだって。

DeKalb Elementary.jpgvol.5 DeKalb Elementary 「ある小学校にて」 (2017 USA)
---ジョージア州アトランタの学校襲撃時、実際に入った緊急電話に着想を得て作られた話。---
とりあげられるテーマに顕著に表れる、現代を反映する1つ、銃乱射事件。居合わせた1人の女性の勇敢で冷静な行動と、緊張が解けたときの彼女の胸の内。




The Silent Child.jpgvol.6 The Silent Child (2017 USA)
---聾唖者の少女リビー。中産階級の彼女の家族は子どもが現実世界に生きていけるようその場しのぎの解決方法を探していた。しかし聴覚障害専門の社会福祉士を雇ったことにより、問題はリビー以外にあることが明らかになっていく。---
メッセージを込めて、ストーリーの決着はつけない。胸が詰まった。幼いリビーと リビーの教師兼世話にやってきたジョアンナ、2人の演技がよい。リビーはとてもかわいく、演じている女の子は本当に聾唖ではないか?家族がコミュニケーションをとろうとしない、静かなリビー。ジョアンナが関わることでリビーの子どもらしい笑顔が見えるようになったのは、観ていても うれしくなる。理解のない母。家庭の事情もあるようだ。かわいそうな学校でのリビーと、為す術もないジョアンナ。2人の柵越しの会話。不本意ながら、社会に向けたメッセージに終わる。
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posted by JUNE at 20:00| Comment(0) | 映画コメント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

◇番外編◇ Short Film Fes. International Program 5

SAM DID IT.jpgvol.5 Sam Did It 「サムはしでかした」 (2017 USA)
コミカルな最終話。アルフレッド・モリーナ出演、ほとんど死体の。主人公の男の独り劇。死体解剖を目の前に、アルフレッド・モリーナの死体であることに気づき驚くとともに、どれだけ彼のファンであるかを涙ながらに語り、なかなか解剖を進めない担当の男。解剖直前にモリーナが息を吹き返し、命の恩人だとモリーナに感謝されたのは男の妄想の世界で、そこに飛び込んできた、助かる可能性があるから解剖しないでと女性スタッフが。その時は既に遅しのオチ。監督が主演なのも笑える。
posted by JUNE at 16:00| Comment(0) | 映画コメント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Wonder  「ワンダー 君は太陽」

Wonder.jpg2017  Director: Stephen Chbosky

温かい家族と友情、勇気と特性の話。
主人公だけでなく数人の登場人物それぞれの視点で描くのは意外で、その内容を盛り込んだほうがわかりやすくてよくはあり、ただ、オギーと姉のヴィア以外については わざわざ見出しにするほどの内容ではない。オギーはもちろん主人公、そして、完全に脇役になりそうなヴィア視点のストーリーは、彼女の気持ちを理解できるものだった。
オギーの一番の友となるジャック役の男の子を見たことあるのは「サバービコン」だ。やはりキーパーソンを演じられる名子役なわけだ。
主人公オギー役は、特殊メイクのためにわかりにくいのだが、逆にこの状態で堂々と主人公を演じるわけだから。「ルーム」の子役はきっとすごい。
ジュリア・ロバーツとオーウェン・ウィルソンが夫婦というのはしっくりこないようで、それぞれに割と合う印象の役柄で、よい家族のため、アリ。
従来のようなジュリア・ロバーツ主演だからといって 彼女の映画のようになるわけではなく、あくまで主人公オギーの母親として存在感があり、よい。
夫婦の力関係の設定もあり、オーウェン・ウィルソンのほうが目立たないが、それでも ここでの彼のキャラクターを活かした、息子との関わり、セリフがあった。
ラベル:映画 w
posted by JUNE at 12:00| Comment(0) | 映画コメント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする