2018年09月30日

Foxtrot  「運命は踊る」

Foxtrot.jpg2017  Director: Samuel Maoz

1部は、冒頭からの 重い空気、静かな悲しみと いたたまれなさ。
2部の 戦地の一部でありながら ユーモアを交えた緩さと、突き付けられるものとの対比。
3部の 意味深さ、まとめ。時間の交錯による違和感は、言葉も出ないような結末へと結びつく。
戦争と痛みと悲しみ。対照的なダンス。場違いながらも検問で魅せる青年のダンスステップ、施設で限られたコミュニティーでの幸せな高齢者たちのペアダンス、夫婦が共に前を向いたときの運命を悟るステップ。
運命は そのステップのように、皮肉にも 同じ所へ戻る。その過程で、家族の心のつながりを観る。
映画に込めるメッセージを表現するための構成・バランスが さりげなく独特で 新しく、素晴らしい。穏やかに、心から離れない。
ラベル:映画 f
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2018年09月29日

All I See Is You  「かごの中の瞳」

All I See Is You.jpg2016  Director: Marc Forster

予告編で展開を予測できるので、間延びして感じる。ここまで展開が見えているのに、意外とはっきりさせない結末。サスペンス色強くなる展開の割に、夫婦の心理面を描く 重めドラマの方向?その割には一番表現したいことが曖昧、両者とも何も語らず、各行動にいまいち納得できないまま。魅惑的で 観やすく おもしろそうな印象だっただけに、もったいない。
2人はすれ違っていく。ジェイムズはジーナに不信感を持ち、献身的にも自身の彼女に対する特権が失われていくことを恐れて 誤った行動を。彼女が気づいていることを、彼女の歌を聞いてジーナの気持ちを察し..。ジーナは解放的になり、ジェイムズに負い目を感じ、..ふりをして。しかし、2人の間には 取り返しのつかない大きな溝が と。
赤ちゃんの顔をわざわざ見せる必要は既にないと思うが..。
ラベル:映画 a
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2018年09月16日

Visages Villages  「顔たち、ところどころ」

Visages Villages.jpg2017  Directors: JR, Agnès Varda

映画自体が隅々までアーティスティック。旅の中身は、所々の人の表情・生き方を 壁写真アート作品にしながら。
フランスの田舎町を 心地よく旅できる、ドキュメンタリー、ロードムービー。
歳の差・身長差のある JRとアニエス・ヴァルダの愛称のよさも印象的。
ラベル:映画 V
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2018年09月15日

Goodbye Christopher Robin

Goodbye Christopher Robin.jpg2017  Director: Simon Curtis

同じ頃 製作、日本では劇場未公開の プーさんにまつわる映画がもう1本ある。こちらのほうがよい。視点が違う。
タイトルの “Goodbye” が意味すること、最後にわかる。

「プーと大人になった僕」の原題は「Christpher Robin」だが、プーさんキャラクターたちを実写で登場させ、大人になったクリストファー・ロビンに生き方を考え直させるもの、大人に向けたメッセージを込めたファンタジーで、ここへきて、現代的で 架空のストーリー度が高い印象。

そして こちらは、伝記的、プーさんの作者ミルンと息子クリストファー・ロビンについて。Winnie-the-Pooh 絵本の起源~きっかけ、キャラクター、その名前~と、人物像、家族関係を。舞台は、2本の映画が同じロケ地で撮影されているかのごとく。この美しい100エイカーの森なくしては語れないに違いない。プーさん自体は出てこなくとも、知りたいのは、映画として観たいのは こちらかと。
戦争体験によるミルンの苦悩、父と息子、有名になること、戸惑うクリストファーの子ども心、クリストファーにとって特別な存在ナニーのヌーのこと。
プーさんの画で、そう、こんなヘアスタイルの少年がプーさんの片腕をつかんでいる。
ユアン・マクレガーは最適だと思えたが、役柄はちょっと違う、彼もいた、ドーナン・グリーソン、「ピーターラビット」とも違い、険しさと優しさと 彼もイギリス人であり、とてもよかった。そして、クリストファー・ロビン役の幼い男の子、長いセリフが多い、名子役だ。アクセントが特徴的なトレインスポッティングのケリー・マクドナルド、冷静な第三者であり、ビリー=クリストファーの大事な家族であり、穏やかな表情で凛とした、重要な役どころを印象的に。
事実、ミルンのプー以降の製作の困難や、ミルン親子の関係は映画以上に険悪なものがあったとの情報もあるが、映画でも そこにある程度触れ、おそらく事実より早い和解を、それでも 根底にあるものは描かれ、それは意外な秘話であり、そして 彼らの絆を確認できる、森の重要な場所で、温かい再生で締めてあり、映画として正解かと。

ラベル:映画 G
posted by JUNE at 23:30| Comment(0) | 映画コメント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Christopher Robin  「プーと大人になった僕」

Christopher Robin.jpg2018  Director: Marc Forster

くまのプーさんだもの、ハートウォーミングストーリーに決まっているが、中年の主人公にして 子どもの世界をどう融合させるか。
家庭も顧みない仕事人間になったクリストファー・ロビン。
‘100エイカーの森’ に住む 子どもの頃の親友プーとの再会、仲間たちの自由な導きにより、大切なものに気づかされる、大人になったクリストファー。ブリーフケースの中の大事なものとは。“何もしない” ことをすること。
仕事に集中できないのはわかるけれど、これでもかというくらい、素直で おとぼけな言葉の数々、素朴な愛嬌をふりまくプーには 微笑ましく癒される。
この年齢で 劇中、大半のやりとりがぬいぐるみたち相手、子どもの世界 森に迷いこむファンタジー、イギリス人 と、マッチするのは ユアン・マクレガーしかいない。
ページを開きながら 絵本から飛び出したストーリーのようなオープニングには 夢がある。一転して、エンディングの実写映像感、しかし そこには 不釣り合いにも かわいらしいオチが。

パディントンに比べて目の表情がなく、オリジナルのごとく、ぬいぐるみ感のあるプー。そんな点の目や 後ろ姿、切なくも愛らしい。
ぬいぐるみ感から 着ぐるみ風になったシーンでは、ちょっとひやひやした。
最近の有名キャラクター実写映画化「ピーターラビット」と比べると、愉快さよりも 現代人に向けたメッセージ性のある 大人向けの内容。ぬいぐるみたちがちょこちょこ動いてはいるけれど、全編デジタルアニメーション風ではなくて、背景の実写の映像美も。
エンドクレジットの中に、女の子のセットデザイナーか何か、ユアン・マクレガーの娘の名前を発見。
ラベル:映画 C
posted by JUNE at 23:09| Comment(0) | 映画コメント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする