2018年09月14日

Breathe  「ブレス しあわせの呼吸」

Breathe.jpg2017  Director: Andy Serkis

主人公ロビンは アンハッピーで、しかし この上なくハッピーで、とても大きな人生を生きた。不思議と 彼の周りには人が集まり、笑顔があふれる。彼の人生を変えたのは、紛れもなく妻ダイアナの存在。運命的な出会いを感じとれる。そして、ジョナサンが母を抱きしめる。
美しい映画で、しかし 事実に基づき、当事者・家族の苦労や精神面の強さは計り知れない。現代ではなく、症例と 障害を持つ人が生活する方法がない中、絶望的な状況から生きる意志を持つこと、世の中に向けて公表し、同じ患者を助け、希望と勇気を与えること、何より妻・友人・家族の心からの助け・行動。この素晴らしい彼と家族の人生は、映画化されるべきもの。
もちろん、ストーリー展開につらい面はある、しかし、彼の半生を知ることができて、感じることができて、温かい感動に包まれる以外にはない。
繊細で、優しくも強い目力が語る、アンドリュー・ガーフィールドとクレア・フォイ、とてもよかった。
ラベル:映画 b
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2018年09月04日

L'insulte  「判決、ふたつの希望」

L'insulte.jpg2017  Director: Ziad Doueiri

2人の男の些細な口論は裁判に発展、さらに内戦に近い状態にまで悪化、国を挙げての騒動となる。そこには、人種、難民、宗教、政治、過去の紛争と 根深い問題があり、一言に良し悪しを決められないもの。尊厳と感情と。
彼らの良し悪しを考えてみても答えは出ず、映画として よい意味の難しさ。弁論にも各々に一理あると
境遇は違えど お互いに同じであることを理解して、完全に消えることのない問題ではあるけれども、騒動をきっかけに 感情が変わっていく2人の様子が 言葉に出さなくとも伝わってくる。
政治が絡んだ問題の困難さ、戦争は根深い争いを残す、公平な裁判とはどういうのものか、考えさせられる。
中東の紛争や政治の歴史の知識があればもっと理解は深まるであろう、しかし、知らなくても理解しやすい内容で、ただ時事を追うだけでなく、人間模様の描き具合か、引き込まれる。
見応えのある、レバノンの作品。
ラベル:映画 l
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2018年09月03日

Borg McEnroe  「ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男」

Borg McEnroe.jpg2017  Director: Janus Metz

人物像の掘り下げと試合に特化した内容、シリアスなつくり、くどくない程度のドラマティックさ、取り上げた2人のテニスプレイヤーと ダブル主演の2人の魅力 と、くぎづけになる。
決勝戦はかなり長いシーンが続くが、ウィンブルドンテニスの中継を見ている感覚で、観続けられる。まさにテレビ中継のような広範囲を上から撮ったテニスコート、試合会場全体の臨場感と、近距離、足元を撮り、世界トッププレイヤーの試合に見える、撮り方の見事さ。
テーマが違うとはいえ、最近の映画「Battle of the Sexes」とは雲泥の差。
取り上げた試合からしても、少年時代のシーンを比較しても、エンディングの写真の見せ方からしても、ボルグメインの映画だ。そこに重要なマッケンロー、2人のストーリー。
ボルグ役の彼を見たことあるようで知らない...「ストックホルムでワルツを」! あまり冴えないが、優しく、キーパーソンとなった彼は、長身で細身だったが、頬がこけてテニスプレイヤーらしい体型に、ロングヘアで美しく、見違えたが、彼だ。その美しさというのは、ただ甘いのではなく、‘氷の男’ というくらいだから、内に秘めたものがありそうな彼が頭角を。
そして、キャラクターが なんともマッチするシャイア・ラブーフ。ただ問題児の印象というだけでなく、演技もうまいから 引き立ち、ボルグ第一主役の流れで、マッケンローのシャイア・ラブーフのほうが顔が有名だから、ちょうどよいバランス。
ステラン・スカルスガルドは公開映画出演が本当に多いが、スウェーデン語の映画は珍しい、これは出演せねば。少し若い頃のシーンは若干髪の毛が多いのだけど、あまり変わらない。しかし、実際のコーチの写真とヘアスタイルが似ていた。
独特のヘアスタイルによる似せ方もあるにせよ、ボルグ本人とスベリル・グドナソンがよく似ていて、この決勝戦後の写真の復刻映像を考えると、心が震える。少年時代のボルグも特徴をとらえている。
シャイア・ラブーフのポスター写真を見たらアメリカ映画を思うが、北欧の秀作。
ラベル:映画 b
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