2018年12月29日

El último traje  「家へ帰ろう」

El último traje.jpg2017  Director: Pablo Solarz

アルゼンチンのブエノスアイレスから マドリッドを経由してポーランドへ。頑固な老人のロードムービーの印象は、自然と一転する。彼の独り旅 中盤から一気に明らかになる。それは、旅の途中で出会う人たちに 彼がしだいに心を開いていくこと、彼自身が過去を思い出していることによるもの。
彼の壮絶な過去。頑なな彼がつくられた訳は。彼が人生の終盤に やらなければならなかったこと、彼の人生を掛けた大きなこと、彼の行動は 皮肉にも出会う人たちの協力を経て、奇跡へとつながる。感動のストーリーになるとは。
また違う側面を観せた、ホロコーストに関わる、スペイン・アルゼンチン映画。
ラベル:映画 E
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2018年12月24日

Sicilian Ghost Story

Sicilian Ghost Story.jpg2017  Directors: Fabio Grassadonia, Antonio Piazza

研ぎ澄まされた感覚になる、音。
2人を見ているとピュアで、ファンタジーを想像したら、痛い目にあう。事前情報なしで観るのは先入観がなくてよいはずで、しかし残酷だ。しかも実話に着想を得ている?!そうでなければ、こんな映画をつくらないだろう。これは ファンタジーというよりも、登場人物の想像の世界の現れ、極限の
初めは いったいどこの国だろう?と。遺跡があって、粗野で広大な自然のロケ地。イタリア語、でも何か違うような。シチリアの言葉なのだ。邦題から気づいていなかった。
対照的な森と海。自分だけの秘密の場所のような森と湖は 不安な迷宮の場所に、そして 開放的な海。解放してほしい、解放して。
大人たちは愚か。中学生くらいの勇敢な女の子ひとりの力では救いようがない。努力が報われる、一発逆転、九死に一生を得る、それが映画だ、しかし 奇跡はなおさらつらいもの。一途に彼女が彼を想い、行動しても、たどり着けない、彼女の声は届かない。彼が天使のように美しく見えれば見えるほど、現実は残酷で。
彼女に笑顔が戻ってよかったが。夢の中で いつも一緒なのか、そう思いたい、しかし不条理で。
重い内容を スピリチュアルで繊細な感覚で、子どもたち視点で観せる、映画としての素晴しさ。ただ、シチリアの印象が変わってしまった。
ラベル:映画 s
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2018年12月23日

A Star Is Born  「アリー/ スター誕生」

A Star Is Born.jpg2018  Director: Bradley Cooper

ベタなストーリーだが、クリスティーナ・アギレラの「バーレスク」は安っぽく観えたので、それに比べると。リメイクの映画だと宣伝してもよいのでは?「ボヘミアン・ラプソディ」大ヒット直後の、有名な人の伝記ではなく、有名な人が演じたスター誕生もの。
エディ・ヴェダー風のブラッドリー・クーパーは、主演の有名なロック歌手役であり、レディー・ガガとはベタベタしっぱなしなので、よく この映画の監督をやったなと。ライブシーンは吹き替えだろうと、でも エンドクレジットのソングリストに彼の名前がいくつも見えるので、本人が歌っているようだ。ギター片手のロック歌手が なかなか様になっている。
素人が突然ステージに立った、その歌声、いや、彼女の本業ですから。誰よりもステージに慣れているでしょう。売れ始めると プロデュース側の意向で 派手な衣装やパフォーマンススタイルへ変化していく、レディー・ガガはこんなものではない。ストーリーを理解してはいるけれど、初めからレディー・ガガだと思って観るから。
ともかく、彼女あっての映画で、歌唱シーンも十分に。痩せた女優と違って庶民的な体型や、彫りの深い素顔も含め 存在感あり、ベタな映画的に演技も上手。
ラベル:映画 s
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2018年12月16日

Mary Shelley  「メアリーの総て」

Mary Shelley.jpg2017  Director: Haifaa Al-Mansour

「フランケンシュタイン」が生まれた、その素となる、知られざる、なんと作者は18歳の女性、メアリーのストーリー。雰囲気の映画かと予想したが、主人公の半生と生き方がしっかり描かれていて、若者の壮絶な流れにも入り込みやすい。作品が生まれる、「フランケンシュタイン」の裏にあるストーリーには、脚色はあるにしろ、新発見。
皮肉にも 彼女の喪失感により生まれた作品であり、この時代背景の中、自身の名前が公表されたのは運がよいこと。さらに人生に失敗し、世相に流されれば、メアリーも「ヴァンパイア」の作者の彼のような末路を辿ったかもしれないのだから。
エル・ファニングは いつ見ても、あどけない、透明感のある美しさ。普段着風なドレスの衣装が素敵で、彼女にとても似合う。
最近話題の映画のベン・ハーディは なかなか出てこない、衣装があまり似合わないが かわいい顔をしていて、他のダメダメな若い男性登場人物に比べて かなり正統派の役柄に観えるが、期待するような進展がないのは、エンディングのキャプションで知らされる実話により、ショッキングにも しかたがない。
若者たちが皆やたらに色白だ。
ラベル:映画 M
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2018年12月15日

Kings  「マイ・サンシャイン」

Kings.jpg2017  Director: Deniz Gamze Ergüven

原題は 一語に暗に すごくこの映画のテーマを表しているが、それと全く違う邦題は ハル・ベリーの役柄から見た子どもたちのことを言っているのだろう。
隣人、ダニエル・クレイグである必要があるか?いや、やんちゃでも どこかセクシーな彼を観るということのみならず、人種がテーマとなる流れの中で、唯一 人種に関わらず協力者として ほっとする存在ではあった。
チャレンジングな作風なのか、とりとめのないドラマなのか、社会的な内容をざくっと切り取り、実録映像らしきものも取り入れ、しかし、詳細はフィクションであることが間違いないようなストーリー。悪化した実状のままに終わらせる、起承転結の ‘結’ がない印象。それは現実的でもあるのだろうけれど、この邦題をつけるならば、締めなければいけない。さらに、ハル・ベリー主役に、ダニエル・クレイグ キーパーソンと思わせておいて、黒人のティーンエイジャーのストーリー要素のほうが強い。だから、邦題が合っていない。
いずれにしても、子どもたちに向けて、社会に向けて、心を絞り出すような演技のハル・ベリーは、‘ミス・サンシャイン’ だ。
ラベル:映画 K
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