2019年01月19日

Glass  「ミスター・ガラス」

Glass.jpg2019  Director: M. Night Shyamalan

「スプリット」と「アンブレイカブル」を合わせた続編だということはわかった。「アンブレイカブル」を観ていないが、問題なし。どうやら、研究者側の結末には「アンブレイカブル」の内容が関係しているようだが、どうでもよくなる。
オチには拍子抜け。頭脳サスペンスの結末ならokだが、このキャラクター展開にして..。
オチの前のキャラクターたちの結末は、彼ら あんなに強かったのに? なんと ひねりのない..そんなジャンルの映画?
M・ナイト・シャマランの世界をわかっていないだけかもしれない..。
ただ、ジェイムズ・マカヴォイの七~以上~変化を観るということ。それだけがインパクトあり。「スプリット」では 予告編で見せ過ぎのため驚かなかったが、今回 主演人物が増えても 改めて彼の七変化ぶりはすごかった。
ラベル:映画 G
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Rebel in the Rye  「ひとりぼっちのサリンジャー」

Rebel in the Rye.jpg2017  Director: Danny Strong

J・D・サリンジャーは、「ライ麦畑でつかまえて」が大ベストセラーとなり 名声を得たが、晩年 作品を発表せず、表舞台から姿を消した。その訳を 彼の青年期を通して描く。
ジェリーの半生は、作家として成功するまでと成功した後 それぞれで紆余曲折する。
ジェリーに影響を与えた編集者との出会い、ベストセラー作家になるまでの出版の困難、名作誕生の背景、戦争体験による精神の変化、作家としての彼の中にある考え。そして、両親に対する想いを さらっと。彼が関わった女性についてを さらさらっと。
ジェリーの才能を引き出した、教授であり編集者のウィット・バーネットの言葉が ジェリーの作家としての精神を形成し、後の彼の生き方にも表れている。
ケヴィン・スペイシーはクセのある役が多いので その印象だが、ここではそういうわけではない、ジェリーの作品を出版できなくなったことは ウィットの怠慢ではなさそうに観える。善人そうな俳優がウィットを演じたなら、激怒したジェリーに違和感を抱くだろう。と 考えてしまうのは、ウィットと絶交したジェリーの描き方が足りないのかもしれず、後に、交わす言葉少なくも 彼らしく文章が大きな意味を持つ2人の和解につながる、重要な流れだから。
ニコラス・ホルトの真面目な主役に見映えはするし、サリンジャーの内面を中心にまとめてあり、無駄なく理解しやすいが、表面的な印象の映画ではある。
ラベル:映画 R
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2019年01月14日

The Mercy  「喜望峰の風に乗せて」

The Mercy.jpg2018  Director: James Marsh

回想シーンが、さらに 家族が自ら撮影した8ミリフィルムの美しい思い出が やり切れない感動を誘う。
名声を得られなくても、恥をかいても構わない、無事に帰還することだけを祈っているに違いない妻。待ち続ける家族の想いは、大西洋に散った。妻は報道の皮肉さを。それでも ずっと待ち続ける、想い続けましょうと子どもたちに。
男の夢とロマンは、安易に自然の脅威に立ち向かうには甘かった。ゴールデン・グローブ・レース参加者の途中棄権は珍しくないというのに、彼のプライドだろうか、一度見栄を張ったら最後、嘘に嘘を重ね、町を挙げた期待を背負い、事態は大きくなるばかりで、取り返しのつかないことに。間違いを犯したとしても、家族や協力者がそばにいたならば 軌道修正できたはずだ。孤独な航海が 弱い彼を破滅の道へと。
前置き~ドナルドの航海までの背景も重要~が長い分、航海中 変わりゆく彼の極限の精神状態の描写が端折られている気がする。
コリン・ファースだと完全に善人に観えるので、主人公ドナルドの人物像がわからなくなる。
妻役のレイチェル・ワイズは助演だが、彼女の演技が素晴らしい。最後に記者たちに向けて語るシーンには圧倒される。
単独の航海で 残された記録を基にした情報も限られる中、ドナルド・クローハーストの映画をつくるのは難しいのかもしれず~そこをうまくつくるのが監督・脚本家・俳優の力量~、ただ、家族愛を一番のテーマにした映画と観れば、文句なしの映画だ。
ラベル:映画 M
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The Girl in the Spider's Web  「蜘蛛の巣を払う女」

The Girl in the Spider's Web.jpg2018  Director: Fede Alvarez

1作目より全体的に主演キャストが地味な今作。1作目がハリウッド映画版として成功したであろうこと、その続編として話題作であることを前提として、テンポよいストーリー展開と 鬼気迫るアクションシーンで、その地味さを吹き飛ばす。
1作目では リスベットとミカエルの出演シーンが半々で、どちらかというと主人公はミカエルである印象を受けたが、それはダニエル・クレイグだからかもしれず。今作は、スウェーデン人のスヴェリル・グドナソンがミカエル役を演じるとどうなるか、元々スウェーデンの話であり、「ストックホルムでワルツを」好き、ボルグ役はなかなかかっこよかったため、期待した。が、なんとも、今回リスベットの独り主役で、ミカエルの出番は極めて少ない。彼は全く戦えなさそうだもの。といっても、ダニエル・クレイグはジェイムズ・ボンドの印象があるからであって、彼もどれくらい戦ったか?ジェイムズ・ボンドが庭の穴にはまるなんてと思ったものだ。しかし、出演シーンの量が明らかに違う、出番がなければ活躍なんて。脇役の仲間たちが最後の方で活躍しているというのに。スウェーデンのオリジナル版を知らないので、こういうものなのか..?
リスベット役のクレア・フォイはというと、イメージチェンジ、リスベット役は容姿が激しいので 誰がやってもそうなる。そんなスタイルだろうとも、前作のルーニー・マーラより危険な雰囲気なく、優しい印象だが、アクションで魅せるのでok。リスベットはハッカーであるだけでなく、なぜか強い。
前作の解決すべき事件は 主演の2人には直接関係はなく、関わった事件に協力し合ったわけだが、今回は リスベットの家族と彼女の生い立ちに関わる内容。ミカエルとリスベット、ミカエルのパートナーで同僚のエリカ~1作目ではロビン・ライト、今回は「ファントム・スレッド」の女優~の人間関係は、前作を観ていないとわからない。事件には関係なし。
というわけで、前作を 好きではないが 観ておく意味はあり、観なくても各ストーリーには影響せず、比較すると、今作のほうがダークさは緩み、退屈しない展開とアクションで魅せる、観やすさは大。
このシリーズは 毎回 俳優を全員入れ替えるのも おもしろいかもしれない。
ラベル:映画 G
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2019年01月13日

Demain et tous les autres jours  「マチルド、翼を広げ」

Demain et tous les autres jours.jpg2017  Director: Noémie Lvovsky

柔らかなポップさのデザインに、優しいバックミュージック。風変わりなのはマチルドではなく、母だった。マチルドは優しく、感性豊かで、賢い。しゃべるフクロウのファンタジー。しかし、ポップでファンタジーな子どもの話..の映画ではない。リアルな大人向けの話だ。
母はただ個性的なのではなく、情緒不安定。優しい父とは別居生活。マチルドにはフクロウ、話し相手が必要だったのだ。フクロウの声も彼女の心の表れなら..。幼いマチルドが必死に奮闘しているのは、母のこと。
小学校の授業や歌、マチルドの悪夢や 彼女が書く手紙、母と成長したマチルド といったような視聴覚的な詩的さと、映画自体のつくりが詩的。見つめなければならない現実と、空想の世界。
成長したマチルド役に 久々のアナイス。フクロウの声がなかなか好き。
ラベル:映画 d T
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