2019年01月12日

Transit  「未来を乗り換えた男」

Transit.jpg2018  Director: Christian Petzold

突然 語りが入って、それは背景がわかりやすくてよいが、なぜ取り上げる意味のない、カフェの店主?
主人公ゲオルグのストーリーは唐突に始まり、祖国を逃れて生き抜こうとするような出だしから、展開は緩み、放浪風に。ゲオルグは出国するために他人になりすますものの、関わる人への行いは極めて善人で、しかし心の揺れを劇中 表現し切らず、気になる魅力のある男ではあるが、いまいち彼の人物像の描かれ方が薄い。
ファシズムの圧力と不法滞在者たちという社会に翻弄された、それよりも運命のいたずらを観る、やけに たんたんと。語りが入るからか。
一風変わった作風で、それは展開の読めなさに効果あり、エンディングも若干の余韻を残すなかなかの良さだが、期待できる雰囲気なだけに、全体として作風を活かしきれない、拍子抜けな今一歩さ。
主人公ゲオルグ役の彼はドイツ人風な顔立ちだが、ミヒャエル・ハネケ「ハッピーエンド」でイザベル・ユペールの息子役、フランス語だったため、フランス人かと思ったが、ドイツの人。今回は基本ドイツ語映画で、舞台のほとんどがマルセイユのためフランス語も。
ラベル:映画 T
posted by JUNE at 14:00| Comment(0) | 映画コメント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする