2019年02月09日

First Man

First Man.jpg2018  Director: Damien Chazelle

ニールが月へ持って行ったのは。彼が危険な月面着陸にチャレンジするのは。これで ひとつ彼は乗り越えられたに違いない。脚色にせよ、彼のプライベートに隠されたストーリーには 心を動かされる。
SF映画という意味では、観る人の好みしだいで、スペースシャトルが舞台の映画に退屈する私にとっては、他に同じ。宇宙をテーマにした映画は多いため、映像の目新しさはない。スペースシャトル内は必ず近距離の映像なのが この映画の特徴。緊迫感.. 揺れとアップのシーンの連続で、何が起こっているのかわかりにくいから.. 制御不能に陥っていることはわかる。
地上のシーンでも、ハンディーカメラで追ったような撮り方には、主演人物の心の動揺を感じられる気がする。
デイミアン・チャゼル監督がSF映画を撮ったら どうなるか。そこが気になるところだったが、そういう意味では発見がない。~例えば、クリストファー・ノーラン監督が戦争映画を撮ったら、やはり納得のクリストファー・ノーランフィルムとなった..そういうのもない。~
SF映像よりも、人間ドラマに焦点を当てている。主人公の幼い娘を失った喪失感と それを受け入れること、家族との関わり、妻、死と隣り合わせの宇宙開発。ニールがあまり感情を表現しないキャラクターのため、展開にうまく乗せて その人情面が強く伝わってくるものではない。ライアン・ゴズリングは ライアン・ゴズリングに観える。
SF面でも 撮り方のこだわりはありそうだし、ニール・アームストロングの偉業が大きな意味を持つことは避けられず、全体的に 若干テーマが中途半端な印象。
ともかく、言えることは、デイミアン・チャゼルの路線は まだまだわからない、今後に期待。
ラベル:映画 f
posted by JUNE at 19:00| Comment(0) | 映画コメント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Der Hauptmann  「ちいさな独裁者」

Der Hauptmann.jpg2017  Director: Robert Schwentke

また違う視点の ナチスドイツにまつわる映画 。あるドイツ兵の強行。
ユダヤ人迫害の話ではないが、十分卑劣な内容だ。それはエスカレートし、なかなか想像するような結末へ向かわないまま長く続くため、なおさら不快だ。
脱走兵のヘロルトが 命からがら 幸運にも手に入れたナチス将校の軍服、それにより形勢逆転、自分の身を守るために 嘘をつき通すしかない。窃盗を行うことも まさに自分と同じ脱走兵に対して ヘロルトの非道な行動はエスカレート、独裁者へと変貌していく。
人間の心理は恐ろしいものだという、そこを描くには、主人公の心理の描かれ方が薄く感じる。ヘロルトの苦悩は ほとんど観られないから。もともと人道のない人物なのか?この情勢がそうさせるものなのか?彼の横行の展開が長く、捕らえられたシーンはわずか、さらに 彼の結末をキャプションに終わらせるから なおさら、彼の心理が観えない。観応えある観点なだけに、それが気になる。
ただ、他の将校たちが ここまでヘロルトの嘘を信じ、彼を暴君とならせたこと、ナチスの軍服の威力、それも恐ろしい事実だ。そして、一番に偽大尉に出くわしてから付人となる従順な兵士、彼は取り巻きの1人の割に 印象深い。
脱走時のヘロルトを追った長官、彼がヘロルトの正体を思い出し、化けの皮を剥がす、そんな流れをつくらないのか。再会した彼らには 先の展開を匂わせるシーンがあるにもかかわらず。事実に基づく話にしろ、ここは脚色しても。
エンディングが このテーマの映画にして かなりユニークで、驚く。海外なので すぐには気づかなかったが、取り上げたのはスマホ?! よく見ると、現代の車が。なんとも珍しく、この違和感。ただの遊び心?それとも 現代社会に向けたメッセージ
ラベル:映画
posted by JUNE at 13:00| Comment(0) | 映画コメント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする