2019年03月30日

Kona fer í stríð  「たちあがる女」

Kona fer í stríð.jpg2018  Director: Benedikt Erlingsson

ワイドスクリーンの活かし方、雄大なアイスランドの自然。
真面目な内容にして、なんてユニークな。
主人公ハットラが戦闘モードのときのバックミュージックには、平然と楽器隊が映る。彼らは 山の中、水の中、どこにでも現れる、ハットラがいる所には。ウクライナの合唱隊も加わる。
コーラス講師の裏の顔、過激な環境活動家のハットラは、ひとりで あの手この手、たのもしく切り抜ける。
そして必ず、不運にも居合わせる 旅行者が捕まる。
絶体絶命か...予想外の 人生を懸けた粋な展開には 心温まる。
そして、エンディングにまで 自然破壊に関する社会に向けたメッセージを?
シリアスな内容をシンプル、痛快に、至って真面目に この抜けたコミカルさ、初めてのタイプのユニークな アイスランド映画。
ラベル:映画 K w
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Film Stars Don't Die in Liverpool  「リヴァプール、最後の恋」

Film Stars Don't Die in Liverpool.jpg2017  Director: Paul McGuigan

親子ほど歳が離れたロマンスのストーリーは、その始まりから絶頂期ではなく、終わりについてが筋。なぜお互い、この状況からストーリーが始まるのか、それが観えてくる。
シンプルなストーリーであるのに、構成がよいため、引き込まれる。回想の わかりやすいタイプの時間交錯、ふたりそれぞれの視点の角度から、想いが伝わり、理解が深まり、感動を誘う。
アメコミ映画に出演するのが最も似合わない女優、アネット・ベニング、実年齢よりいくらでも若く見せることはできるはずだが、敢えて年齢を感じさせる撮り方に? 実在した元有名女優役で、華があり、陰があり、アネット・ベニングには大物の風格があるから。どちらかというとシリアスな表情の印象の彼女だが、今回チャーミングな役柄も強調。
そして、いつ見ても少年のようなジェイミー・ベル、なかなか魅力的で ロマンティックに、若者らしい純粋さも兼ね備え、切なく。顔はよいが魅力に欠けるような そこらの若い俳優とは訳が違う。
脇役で多くの映画に出演する ジュリー・ウォルターズも 味があってまたよい。
ラベル:映画 f
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2019年03月23日

On the Basis of Sex  「ビリーブ 未来への大逆転」

On the Basis of Sex.jpg2018  Director: Mimi Leder

「博士と彼女のセオリー」の壮大な1本からすると小ぶりな作品ではあるが、賢く、強く、苦しさを噛み締め、夫を支える、そんな女性の役が似合う、フェリシティ・ジョーンズ。もともと小柄でかわいらしく、加えて 凛としている彼女。
社会で女性の冷遇が顕著な時代、男女差別と闘い、法律を、国を 動かした彼女の偉業。そこへ行き着くには、強く正しい信念で 世間の不平等な普通を覆し、立ち上がること、並々ならない努力があった。家族の存在も大きい。そんな彼女の人間性も表現しながら、沸き上がる感動のラストへとつながる。
宣伝の少ない、あまり目立たない作品にして、注目すべき 見応えのある映画。
インテリな役が多いアーミー・ハマーが 講釈を述べるのも印象づき、スマートでありながら 理解ある優しい夫という、好印象タイプの彼として似合う役柄。完全に妻ルースのストーリーだけれども、夫マーティンの存在のうまい出し方により、公私ともに素敵な夫婦像も観える。
また、娘の存在、母と母の背中を見て育った娘、彼ら家族のことも描かれる。
アーミー・ハマーの包丁さばきは必見。
ラベル:映画 O
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Il colore nascosto delle cose  「エマの瞳」

Il colore nascosto delle cose.jpg2017  Director: Silvio Soldini

ヨーロッパ映画の妖艶さを期待したが、これでは普通のメロドラマだ。
盲目の女と、魅力的だが優柔不断で女癖のわるい男。男女とも中年であることも、つくり方によっては 美しい大人のロマンス映画になるだろうに。
普通のメロドラマの締めは、さらに軽いものに。手抜きか?..と思えるような。
ラベル:映画 i
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BlacKkKlansman

BlacKkKlansman.jpg2018  Director: Spike Lee

カンヌ、グランプリか..。ストーリーとか映像とか 映画のつくりを評価されたわけではなく、避けられない根深い人種問題について その醜さを正面からユーモアでもって社会に投げかけたことに注目されたのだろう。
本来は大きな意味のある実際の映像、そのラストと 本編とのつながりは、言いたいことはわかるけれど、映画としてはしっくりこない。冒頭のアレック・ボールドウィンに始まり、コミカルにやっていても あまり気分のよいものではない。口汚い差別発言の白人至上主義団体と、白人は敵の黒人団体とを交互に観続けるのは。キレのよい痛快作品を期待していたが、日本人にはわからない感覚なのか、シニカルさが笑えるタイプのものではなく、ストーリー性は重視されていない印象。
スパイク・リーが「グリーンブック」のオスカー作品賞受賞を批判したという話だが.. 両作品とも黒人差別を描いていて、確かに方向性が違うが、アカデミー賞なのだから。
ラベル:映画 b
posted by JUNE at 13:00| Comment(0) | 映画コメント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする