2019年03月09日

Utøya 22. juli  「ウトヤ島、7月22日」

Utøya 22. juli.jpg2018  Director: Erik Poppe

人の目線でハンディーカメラが走る。もちろんバックミュージックは一切なし。隔離された島内で、何が起こっているのかわからない、鳴り響く銃声、悲鳴、逃げ惑う人たち、身を隠す場所もない、臨場感のある恐怖。
ただ、一箇所にとどまっている時間が長過ぎる。ひとりの女の子カヤをカメラが追っているため、無理もないかもしれないが。リアリティを追求しているから。
最後だけ、混乱したカヤからカメラが離れ、友人の男の子に移った。そういうこと?..
犯人は最後まで ちらりとも映らない。カヤが犯人を見ていないから。
ノルウェー連続テロ事件、衝撃的な事実をリアルに表現する、実験的な映画。こういう映画も珍しいからアリだが..。
ラベル:映画 U
posted by JUNE at 21:30| Comment(0) | 映画コメント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Das schweigende Klassenzimmer  「僕たちは希望という名の列車に乗った」

Das schweigende Klassenzimmer.jpg2018  Director: Lars Kraume

1950年代、 東西冷戦下の東ドイツ、18歳の高校生たち、クラス2分間の黙祷が  社会主義国家への反逆として 国家を敵に回すことになる。そして 迫られる人生の選択。
主要な学生たち各々のキャラクターと家族設定にも触れ、それぞれ存在感と魅力が引き立つ。当時の国家的な背景の中、家族との関係に悩む者、信念を貫く者、その時任せで嘘も方便な者も。彼らが下した決断は。
ドイツ東西のあまり映画化されることのない分野である興味深さ、政治的なストーリーにして、若者たちの心と行動を軸とする観やすさ、テンポよい展開。友情と希望、胸の奥に熱い感動が。
これは、密かに かなり見応えのある映画。
ラベル:映画 s
posted by JUNE at 18:00| Comment(0) | 映画コメント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

The Mule  「運び屋」

The Mule.jpg2018  Director: Clint Eastwood

危険な仕事によるサスペンス、事件もの寄りの話ではない。90歳のアールの生き方を見つめ直すハートフルヒューマンドラマだ。
だいたい、なかなか捕まらないもの。何度かヒヤヒヤするものの、なかなかうまくやる、アール。犯罪とは程遠く見える、携帯電話世代ともかけ離れた、庶民的な90歳の老人を 誰が犯罪に手を貸していると思うだろうか。どこからどう見ても老齢で、時に口が悪くも 気がよく、マイペースで チャーミング、そして背中が寂しい アールを演じるクリント・イーストウッドは見事。
差し押さえられた家だけでなく、家族の心を取り戻すことができるかもしれない、協会にも感謝される、アールは投資によって味を占めたわけだ。悪いことだとわかってやっているから、それは犯罪。しかし、彼に有罪を求める者はいないはずだ。
アールが自ら認めた罪とは。彼が最後に言った、時間を取り戻すことはできないということ。 自分の人生における罪を認めたのだ。胸に込み上げるものがある。
彼の好きな園芸をする 穏やかな表情のアールの姿が。そこは..。
ラベル:映画 M
posted by JUNE at 13:30| Comment(0) | 映画コメント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする