主人公が ‘有名若手俳優の名演’ という感じではないのがよい。純粋な少年らしさ。チャーリーの はにかんだ笑顔と 心配する瞳。
だらしなくても チャーリーにとっては大事な父親、2人が住む町から ロードムービーへと、彼の不運な境遇が展開させる。
スティーヴ・ブシェーミ演じるデルも 武骨だが わるい男ではない、事実、デルのおかげでチャーリーは仕事をもら えた上、好きな馬に関わることに。ただ、またそれが チャーリーの運命を過酷な方向へ導くことになる。
苦しくても不満をもらさないチャーリー、学校へも行かせてもらえ ず、現在は友達もいない、唯一本音で話せるのはピート。チャーリ ーのピートに対する思い入れがどれほど強いか、それは彼の行動か らもわかり、その後ピートに起きたことにより チャーリーがどれだけ傷つくか、胸に突き刺さる。そして チャーリーはまた独りになった。
極限の状況で彼の行動も狂っていくが、最後まであきらめず、大き く道を踏み外さなくてよかった。
マージ叔母さんの反応に若干違和感を感じる。チャーリーのこれま での壮絶な道のりからすると あっさりし過ぎているような。重要なシーンだから。
とうとう辿り着いた先で、これまでいろんなことがあり過ぎて 混乱しているのだろう。大きく感情を表現することのないチャーリ ーが 大人に気を使いながら 安心できる自分の居場所を見つけたく、不安を口にする。
荒野の映像は、寂しく不安がつきまとうものの、広大で美しい。果 てしなく続く自然、夕陽に影を落とす大木、ほっと一息つくチャー リーを観る 湖のすがすがしさ。邦題、‘荒野’ という割には、荒野が舞台なのは映画全体の1/3。ただ、自然の 中のシーンでなくとも、父と住む町、辿り着いた町、どこに居ても チャーリーの進む道は荒野なのだ。
ランニングするチャーリーに見える景色は 前とは違ったものだろう。希望を感じられるが、振り返ったのは? これまで目にしてきた見たくないこと、母のこと、父を助けられな かったこと、ピートを救えなかったこと、簡単には振り切ることの できない過去だろう。余韻を残す。
だらしなくても チャーリーにとっては大事な父親、2人が住む町から ロードムービーへと、彼の不運な境遇が展開させる。
スティーヴ・ブシェーミ演じるデルも 武骨だが わるい男ではない、事実、デルのおかげでチャーリーは仕事をもら
苦しくても不満をもらさないチャーリー、学校へも行かせてもらえ
極限の状況で彼の行動も狂っていくが、最後まであきらめず、大き
マージ叔母さんの反応に若干違和感を感じる。チャーリーのこれま
とうとう辿り着いた先で、これまでいろんなことがあり過ぎて 混乱しているのだろう。大きく感情を表現することのないチャーリ
荒野の映像は、寂しく不安がつきまとうものの、広大で美しい。果
ランニングするチャーリーに見える景色は 前とは違ったものだろう。希望を感じられるが、振り返ったのは?