2019年06月01日

Todos lo saben  「誰もがそれを知っている」

Todos lo saben.jpg2018  Director: Asghar Farhadi

ファルハディ監督作は いろいろやって もうちょっとのところで未解決の結末.. それを覚悟しなければいけない。しかし 今回は決着をつけただけ満足、角度を変えて濁すエンディングだけれども。わざと観せて濁した 解明したが解決してない結末以外も、全てが丸く収まったわけではない。犯人は野放し、イレーネの実父の件も 農場の件もすっきりせず。そこまでの 家族・関係者を巻き込んで どんどん追い詰められる感覚の群像劇は、さすがファルハディフィルムといったところ。映画のテーマは 誘拐事件自体ではなく、事件をきっかけとして乱れていく身内関係であるのが ファルハディフィルム。
しかし、決着がついたことは何よりだけれども、タイトルからして もっと巧妙な真相を期待したものだから、意外ではあったが、なるほど-な おもしろい結末とは言えない。
ところで、ペネロペ・クルスとハビエル・バルデムの夫婦共演が話題になった今作、スペインが舞台というのも良く。ラテンの陽気な結婚披露宴も楽しそうだが、停電にはご用心。
ラベル:映画 T E
posted by JUNE at 22:00| Comment(0) | 映画コメント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Wspomnienie lata  「メモリーズ・オブ・サマー」

Wspomnienie lata.jpg2016  Director: Adam Guzinski

繊細な少年の瞳が印象的。子どもらしい笑顔と、孤独や苛立ちを胸にしまい込んだ表情。その背景には ポーランドの田舎町の自然、湖や遊園地といった映像の美しさ。12歳のピョトレックの目を通して、瑞々しく描かれる。
大好きな母と過ごす夏は、きらきら輝く思い出と、その影で ピョトレックの人生に影響を与えるような不穏な様相を観せていく
ピョトレックは感じ取っていた。母の不貞な行動と感情の起伏、憤りを感じても 誰より大切な母のこと。近所に移ってきた少女マイカに対する初恋と歯痒い気持ち、プールで出会った眼鏡の少年に対する後悔と安堵と複雑な気持ち。
いくつかの出来事、それは全く明らかにされることはなく、あくまで少年の視点で、それでも何が起こっているか想像がつく。そして、あからさまではなく、“記憶” であることを表現すること。その手法の素晴しさ、美しく穏やかな映像の中で 目に焼き付く。
ポーランド映画。
ラベル:映画 w M
posted by JUNE at 14:00| Comment(0) | 映画コメント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする