2019年07月06日

Wildlife

Wildlife.jpg2018  Director: Paul Dano

大人たちの顔色を見ながら、間を取り持つ息子ジョー。彼の視線、優しい言葉、動揺する気持ちを隠して 彼が冷静に振るまうほどに、状況はつらく。
リストラくらいで駄目になるような家族ではなかった、お互いを思いやる夫婦、プライドや孤独や どうにか変えようとして道を外れ、ちょっとずつボタンを掛け違えてできた溝は深くなり、取り返しがつかなくなった。
もう元には戻らないことをジョーは理解しているけれども、家族として3人一緒の姿を写真に収めておきたかった。そんなジョーの行動と、夫婦の距離間、笑顔をつくろうとする母。裕福でなくとも幸せな家庭の崩壊に、残念な気持ちが後を引く、物哀しくも 美しい映画。
緩い個性派俳優で 出演作につい手が出るポール・ダノ監督作品だなんて。そして、実力派の魅力的な俳優たち。ジェイク・ギレンホールは最近も連続で公開映画出演と 常に波のない仕事ぶり。キャリー・マリガンもかわいい顔立ちにとどまらない演技派の安定感。
ラベル:映画 w
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Girl

Girl.jpg2018  Director: Lukas Dhont

繊細、純真で、センセーショナル、透き通るような美しさ。
弟の姉と言われたとき、クラスメイトとおしゃべりするとき、治療方針に希望が持てたとき、感情を大きく表現するわけではないが、ララの嬉しそうな表情を観る。
弟をかわいがるララ。こんなに美しい姉弟のシーンをこれまで観たことはない。
ララが悩みを打ち明けられないことから衝突することもあるが、理解あり、子を愛する父の姿。
模範になりたいのではない、女の子になりたいだけだというララの言葉には心打たれる。
生まれながらにララが抱えたもの、目指すのはバレリーナであること、心も体も傷つき、彼女がとった行動は。
前進するララの微笑みに希望を感じられる。
ただ、予告編のネタバレに近いコメントやラストシーンの切り取りがダメだ。予測できるので 感動が半減する。
しぐさや雰囲気まで本当に女の子に見えるので、男性が演じているとは驚きだ。その素晴しさは 見た目の女の子らしさにとどまらず、バレエダンサーの美しさ、控えめなララの表情や繊細さ、この映画の雰囲気にマッチするもの。
ラベル:映画 G
posted by JUNE at 16:00| Comment(0) | 映画コメント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Les frères Sisters  「ゴールデン・リバー」

Les frères Sisters.jpg2018  Director: Jacques Audiard

なぜ、この邦題なのか。川で金を取るのがテーマではない。紛れもなく “シスターズ ブラザーズ” の話だ。
ジョン・C・ライリー、ホアキン・フェニックスのブラザーズと、ジェイク・ギレンホール演じる連絡係と化学者との 2つの動きはそれぞれ進むが、早からず合流、仲間となったのも束の間で、唐突に 仲間内で終わりを迎えるという..。
敵と戦うとか 目的を果たす~今作も目的はあるのだけど~とか、普通のウェスタン映画のつもりで観ると腰を折られるが、この見応えありそうな主演キャストをコンパクトにまとめるなら、普通のウェスタン映画とは違うものを期待してもよい..。そもそも、アメリカン ウェスタンをジャック・オディアール監督なのだから。しかし、ゴールドについて希薄に感じ、テーマに少々混乱。
ブラザーズそれぞれの考えの違い、それでも兄弟の絆のある、ウェスタンロード。
ラベル:映画 l s
posted by JUNE at 13:00| Comment(0) | 映画コメント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする