2019年08月31日

The Guernsey Literary and Potato Peel Pie Society  「ガーンジー島の読書会の秘密」

The Guernsey Literary and Potato Peel Pie Society.jpg2018  Director: Mike Newell

1冊の本がつないだ縁、読書会から生まれた 仲間との関わり、謎解きしながら 愛と絆を見つける、観心地のよい映画。
主人公ジュリエットが巡りあった島の読書会メンバーの事情は、戦下のつらい状況の中に語られず、突き止めるうちに、彼らと一緒に過ごすうちに、ジュリエットの気持ちにも変化が。彼女は自分の心に正直に行動を起こす女性。また、この時代に新進的な作家。
ミステリーといっても、謎は 聞けば当人たちが次々に語ることにより判明していく。それはジュリエットの人柄、信頼関係からであると捉えよう。
美しくも、戦争により大切な人を失った悲しみや 過去を悔やむ気持ちを抱えている彼らが生活する島、つらい戦争中のエピソードが背景にあるとはいえ、ハートウォーミングで、ハッピーエンディングなロマンスストーリーでもあり、優しい流れの中で 爽快な映画。
リリー・ジェイムズが 凛として誠実でチャーミングな 彼女に似合う役柄を。ジェシカ・ブラウン・フィンドレイはキーパーソンで存在感がある。マシュー・グードが陰ながら安心感のある役を。婚約者はもともと悪い人ではないのだから、2人の考え方が合わなかっただけ、彼も気の毒なわけで、感じわるく終わらせなくてよかった。おじいちゃんの孫役の男の子は、エルトン・ジョンの少年期役の子だ。ポテトパイのために来たの?!と。
エンドロールまで、目に浮かぶような微笑ましさ。
ラベル:映画 G
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Once Upon a Time... in Hollywood

Once Upon a Time... in Hollywood.jpg2019  Director: Quentin Tarantino

レオナルド・ディカプリオとブラッド・ピットの共演で話題になったが、クエンティン・タランティーノフィルムだということを忘れてはならない。
古き良きハリウッドスタイルをこだわって盛り込み、皮肉を込めたシリアスストーリーなのかと思ったら、コメディーか..?
無駄に長いと思えるシーンは、タランティーノフィルムに定番、今回は控えめなほうだ。そして、定番の 無駄に多くを殺すシーンは、ここでキタな、スプラッターで。実際の事件の再現を予感させておいて、裏をかいたか.. で??
長編。いったい何を描きたかったのか。タイトルのとおりだ。
古い映画をそのまま使って 敢えて合成のシーンや 宣伝映像のシーンは、観て楽しい。最後の最後までアイデアは詰まっている。
映画自体は何とも言えないが、レオナルド・ディカプリオの出方としては、なかなかおもしろくて わるくないかと。俳優でありながら この役柄、楽しんで演じるくらいが余裕を感じる。
ブラッド・ピットはディカプリオより10は歳上だろうに やはりかっこよい。
脚の長いヒッピーの女の子は、アンディ・マクダウェルの娘と聞いて、斜めから見るとよく似ていて納得。
アル・パチーノも出ている。エンドクレジットに、ティム・ロスの名が(CUT)で。
ラベル:映画 O
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2019年08月24日

Rocketman

Rocketman.jpg2019  Director: Dexter Fletcher

そういえば Kingsman 2作目にエルトン・ジョンが出ている
ミュージカルテイストはエンターテイメントに。ポップロックからバラード。ダンサーをそろえたミュージカルシーンは華やかで完成されたもの。聴かせる曲の数々を自然にストーリーの中に組み込んで、アイデア豊富なシーンの切り替えで 飽きさせない。バーニー作詞の曲でも エルトンのストーリーにこんなにもうまく乗る。
語りながら回想とともに本編へという構成は映画によくあり、グループセラピーで話す設定も他で観たことあるが、彼の半生を描く上で一区切りにちょうどよく、彼の心情への理解が深まり、うまく結末へつなげる仕上がり。
苦難の伝記はドラマティックな映画になる。完全にとは言えないものの同じ監督、世界的に有名なミュージシャンの伝記、ストーリーにはどうしても大きく関わるゲイであり、代表曲から取った映画タイトルと、つい最近ヒットしたばかりの映画 Bohemian Rhapsody と比べてしまうと、‘大規模ステージへ持っていく最大のクライマックス’ というのはないが~そもそも バンドと1人シンガーというのも違えば、曲のスタイルも違うのだから。そして Bohemian Rhapsody はミュージカル映画ではない~、Rocketman のほうが人物像をより掘り下げてある。
派手な衣装でハイテンションパフォーマンスのエルトンのステージ、その裏では ひどく荒んでいた。子どもの頃から悩み、ハグしてくれない父、誰からも愛されないと。並外れた才能によりスターダムにのし上がり、生活が一気に変化するが、プレッシャーを感じたり気にするタイプだったようだ、そして愛されたかった、悩みを独りで抱え込み、アルコールやドラッグ中毒に、自暴自棄になり、堕ちていく。
早くから本名レジーを消したエルトン。信頼する仕事のパートナーであり親友のバーニーに対しての複雑な想い。バーニーの言葉を素直に受け止められず、自ら突き放しておきながら、辛いときに消えると感じ。エルトン・ジョンとしてスターになってから 再婚した父に会いに行くシーンにも胸を打たれる。さらに追い討ちをかける、母の言葉。
更正しようと、これまでの自分を見つめ直す時、彼の人生において重要な人物たち、まずは自分をハグすること、自分を愛すること。ファンタジーなシーンではあるが、感動のまとめだ。
その後の本人についてのキャプションと写真は この手の映画の定番だが、実際の写真と映画のシーンを並べて見せてしまえっていう潔い試みのエンドロール。
タロン・エジャトンは Kingsman で当然現れ、有名俳優たちと共演する主役で映画はヒットし、歌う才能も披露~この映画で初めて披露したわけではないかもしれないけれど~と、活躍が目覚ましい。
エルトンが売り込み中の音楽事務所でバーニーの歌詞が入った封筒を受け取るシーンは運命的。エルトンにとって真の理解者であったと観えるバーニー、終始とても良い役のジェイミー・ベルは 普通なようで 繊細な存在感あり、Billy Elliot -リトル・ダンサー と重なる点もある。
リチャード・マッデンは王子を払拭した?
やけに太った~役柄でなのかどうかは不明~が、母親らしい見た目にちょうどよいブライス・ダラス・ハワード、息子のことを気にかけているものの 冷たい言葉を吐きかける、複雑な母息子の関係を観せる。後半のシーンの ‘付けた頬’ は不自然だけれど。
一番幼いレジー役の男の子は エルトン本人の写真に瓜二つ。彼がベッドの上で懐中電灯の灯りでオーケストラを指揮する、このシーンから好きだ。
ラベル:映画 R
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2019年08月23日

Dogman

Dogman.jpg2018  Director: Matteo Garrone

ある意味、ホラー映画より怖い。庶民的で独特な主人公、荒廃的なロケーション、薄暗く 近距離が多い映像、ある人間的な心理、と リアリティーが半端なく、とはいえストーリー もある。
冒頭、牙を剥く狂暴な犬を主人公マルチェロがなんとか手懐けるシーン、力関係における伏線か。
離れて暮らすが 関係良好の愛する娘と過ごす時、好きなことを仕事にしている 犬たちの世話をする時、穏やかで幸せそうなマルチェロを観る。
彼は なぜそこまでしてトラブルメーカーのシモーネを守るのか、警察が言うようにチャンスもあったわけだ、マルチェロの生活からシモーネを閉め出す。自分を必要としてくれる~都合よく使われているだけ~友人だから?報復を恐れて? 犯罪に手を貸し、服役までし、町の友達を失い、大切な娘とも距離ができ。彼の不器用さを理解できないようで、閉鎖的な現代社会の一部を映す。
温厚なマルチェロが 深みにはまり、人間性も壊れていく。
結論付けない。途方に暮れる彼は、何もなくなり、何を考えるのか
寂れたイタリアの町で起こった、誰も知らない事件。人間の弱い部分や狂気を観る。
ラベル:映画 d
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2019年08月16日

El Ángel  「永遠に僕のもの」

El Ángel.jpg2018  Director: Luis Ortega

美少年だと話題なっている主演の彼は想像より幼く見える。ホームアローンのマコーレー・カルキンのようなベビーフェイスに カーリーヘア、体型も子どもっぽく。
強盗に殺人と そこに心はなく、たいした目的もなく、両親にも愛されているように観え、彼の心理がわからない。インスパイアされて この映画がつくられたという、実在の犯罪者についてが謎だからなのか。
どこへ向かう映画なのか、途中、少々間延び。この内容にして ストーリーが進むほど全くシリアスに捉えず、映画自体が無責任にも思えるが、アート映画なのか、観慣れないラテン色。
真っ赤なTシャツに ベルボトムパンツ、音楽、カルリートスのダンス、ダンス。
アルゼンチンの映画。
ラベル:映画 a
posted by JUNE at 19:00| Comment(0) | 映画コメント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする