2019年08月16日

Hot Summer Nights

Hot Summer Nights.jpg2017  Director: Elijah Bynum

ティモシー・シャラメが最近の人だから90年代初の設定に馴染むのか。青春映画のウブな若者役が似合うのは言うまでもなかった。
2年ほど前の映画にしては それを感じさせない、一昔前の片田舎、アメリカンヤングカルチャーの雰囲気を出し、ポップなノリとテンポの良さで車を走らせる感覚。映画の空気にまるで重みはないが、ドラッグディーラーに殺人と ストーリーは裏の部分を突いていて、しかし行き着くところは適当にまとめ、つくり手の好きにできるよう。
青春映画のベタな感じから 過激な方向へ。家族関係の感傷ポイントも。しかし、まとめ具合がたいしたストーリーではなく、洗練されたものでもなく、主役がティモシー・シャラメでなかったら どうか?この映画がつくられたのが 彼が注目される前だというのはおもしろい点。
ヒロインも 出演する女の子の中では美人だが、いまいち魅力に欠ける。
だいたい、第三者らしい語りの男の子は誰よ??
ラベル:映画
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2019年08月10日

Gueule d'ange  「マイ・エンジェル」

Gueule d'ange.jpg2018  Director: Vanessa Filho

疎外感の中、母と娘2人にはお互いしかいない。破天荒な母親でも 2人で仲良く生活する幸せもあるかと。しかし、ネグレクトはエスカレート、完全に親が悪く、堕ちていく子どもがかわいそうで。
マリオン・コティヤールが自堕落な役をそれらしく、魅力的に演じる。無責任で 大人として親としての自覚がなく、誰かにすがるように羽目を外しては、落ち込む、娘に対して愛情を込めた言葉をかけては、当たり散らすように怒鳴る、感情の起伏の激しさ、どうしようもない母親マルレーヌ。娘のエリーは大好きな母のことをじっと見ている、そして母の真似をする、痛々しさ。
南仏の海辺の町が美しく、心苦しくも 海が意味を持つ。最悪の方向へと向かった結果、変化は起こったが、解決したとは言えない、後味の悪さが残る。
向かいの家の人は現れないままでよいのか?エリーを助けたフリオの父息子の問題が解決していない、というより、それなら向かいの人の設定は不要では?ただ、隣人の家族だから エリーとフリオの接触がある。フリオの人物設定の背景も中途半端に思えたが、クライマックスにつながる。周囲から孤立し、寂しさをうまく解消することのできない人たち。
登場人物の年齢が違うから 状況も少し違うものの、アメリカ映画「フロリダ・プロジェクト」に内容が似ている。どちらかというと今作の内容のほうが状況はひどいと観えるが、極めて自然な演技と設定の「フロリダ・プロジェクト」に映画としては勝らないかと。マリオン・コティヤールが有名女優というのもあるが、それが問題ではなく、この映画のほうがつくられた演出を感じるから。
ラベル:映画 G a
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2019年08月03日

Submergence  「世界の涯ての鼓動」

Submergence.jpg2017  Director: Wim Wenders

世界には ノルマンディーの壮大な自然があり、対比して、2人それぞれが孤独を抱える狭い闇の空間がある。広い海と 暗い海底。
「つぐない」タイプの映画を思わせるロマンス映画のジェイムズ・マカヴォイと、今を輝くかわいいアリシア・ヴィキャンデルの美しい組み合わせに期待は大きいが、とりとめのないヴィム・ヴェンダースフィルムがもどかしく、普通のロマンス映画ではない。
過酷な現在からの 夢のような回想シーンで展開。出会った2人は 詩的、哲学的、学術的な言葉のやりとりで距離を縮め、それぞれが志す別々の道へ。ダニーの研究は未解明の生物であり、ジェイムズの任務には 根深い紛争、宗教、人間の生死が目の前にある。
極限の状況でお互いを想う、苦しみを伴う美しさ、それぞれアップのカットで2人の眼差し、特にジェイムズ目線のダニー=アリシアが印象的。
ただ、時間交錯により真相解明していくのではなく、なかなか理解が深まらず、改善や進展が観られない状態が続く、これは 最近だと「ビューティフル・ボーイ」と似た、ストレートに伝わりづらく 疲れるものではある。
ロマンスがテーマであるとしても、2人が置かれている状況からして それぞれの仕事については重要であるのに、説明不足で 若干中途半端に思える。多くは語らず 心を映し出す愛の物語であるとしても、例えば テレンス・マリックフィルムのような超越を極めているわけでもない。
生還したのだろうけれど、再会しない~少なくとも再会シーンはない~のは 目に見えている。
ラブストーリーでありながら、世界の様々な局面への触れ方、テーマの構成が少し難しい映画。主演の2人によって観方の変わる映画でもある。
ところで、ジェイムズは なぜGPS発信器をもっと早く使わなかったのか。屋外でなければ使えない?MI-6の道具がそんなわけない。距離の問題か?
ラベル:映画 s
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