2019年08月10日

Gueule d'ange  「マイ・エンジェル」

Gueule d'ange.jpg2018  Director: Vanessa Filho

疎外感の中、母と娘2人にはお互いしかいない。破天荒な母親でも 2人で仲良く生活する幸せもあるかと。しかし、ネグレクトはエスカレート、完全に親が悪く、堕ちていく子どもがかわいそうで。
マリオン・コティヤールが自堕落な役をそれらしく、魅力的に演じる。無責任で 大人として親としての自覚がなく、誰かにすがるように羽目を外しては、落ち込む、娘に対して愛情を込めた言葉をかけては、当たり散らすように怒鳴る、感情の起伏の激しさ、どうしようもない母親マルレーヌ。娘のエリーは大好きな母のことをじっと見ている、そして母の真似をする、痛々しさ。
南仏の海辺の町が美しく、心苦しくも 海が意味を持つ。最悪の方向へと向かった結果、変化は起こったが、解決したとは言えない、後味の悪さが残る。
向かいの家の人は現れないままでよいのか?エリーを助けたフリオの父息子の問題が解決していない、というより、それなら向かいの人の設定は不要では?ただ、隣人の家族だから エリーとフリオの接触がある。フリオの人物設定の背景も中途半端に思えたが、クライマックスにつながる。周囲から孤立し、寂しさをうまく解消することのできない人たち。
登場人物の年齢が違うから 状況も少し違うものの、アメリカ映画「フロリダ・プロジェクト」に内容が似ている。どちらかというと今作の内容のほうが状況はひどいと観えるが、極めて自然な演技と設定の「フロリダ・プロジェクト」に映画としては勝らないかと。マリオン・コティヤールが有名女優というのもあるが、それが問題ではなく、この映画のほうがつくられた演出を感じるから。
ラベル:映画 G a
posted by JUNE at 14:00| Comment(0) | 映画コメント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする