2019年09月28日

Hotel Mumbai

Hotel Mumbai.jpg2018  Director: Anthony Maras

前置きは極めて短く、終始 息もつかせない緊迫感のスリルとリアリティー。そのムンバイの惨劇と、特に ホテル従業員の1人と 客の1家族に焦点を当てた人間的な面をテンポよく描くことにより、入り込む。
序盤、ムンバイの一部で始まったテロと 穏やかな高級ホテルとのシーンの対比には、胸騒ぎがする。ムンバイには国の特殊部隊がおらず 到着に時間がかかった、そのことが被害の拡大に。そんな中、勇気と誇りを持って客のために行動したホテル従業員たちがいた。鬼気迫る中、家族を案じて身を危険にさらした客がいた。人種についての偏見や、テロリスト側の実態の一部についての描写もある。
実話に基づく、重みのある内容、衝撃と感動の 観応えある作品。
映画オーディエンスとしては主演人物に対して想定外に無念な衝撃を受ける点もあるが、相手は非人道なわけだから これも現実的だ。
第一主演であるデヴ・パテルは、インド系であることがどうしても役柄に影響するが、話題になる映画にキャスティングされるのは やはり彼の演技力がそれに値するからだと思える。
ラベル:映画
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Au bout des doigts  「パリに見出だされたピアニスト」

Au bout des doigts.jpg2018  Director: Ludovic Bernard

映画らしい流れだけれど、とても良い。
駅にフリーピアノが?.. パリにはあるようだ。貧しい環境で生活し、悪事を働く~手荒な強盗の共犯であることには間違いない~も、家族に優しい~仲間と違って悪く見えない~主人公マチュー。マチューの才能を見出だしたのはコンセルバトワールのディレクター、彼にも辛い秘密が。学生でもなく、資格がなくても マチューは学院代表に推されて国際コンクールへ。どちらかというと、マチュー本人の意志よりも 周囲に夢を託された感が強く観えるのだけれど、乗り気でなかった彼を奮起させたものとは?子どもの頃にピアノを教えてくれた近所の老父のこと、自分が本当にやりたいことを思い起こしたからだと観られる。貧しい環境から 類稀な転身、出会った2人が彼にとって最大の権力者であった、ガールフレンドもできる~良い屋根裏部屋を貸してもらって即 彼女を呼ぶのはさすがに..~、コンクール当日そんなことに?、なんと悪友たちも応援~もちろん微笑ましいエピソードだが、急だな~、ギリギリのところで出場するのは定番だが、この状況に置いては果たして その行動をとれるものか..。
突っ込みどころはあるものの、とにかく、爽やかな感動のサクセスストーリーは やはり良い。クラシック ピアノの音色の美しさと、フランス映画の雰囲気が安っぽく観せないところが好転。
専門はクラシック、シーンによって敢えてアップテンポのバックミュージックを。冒頭は、ちょっと「トレインスポッティング」だ。
初めてではないが、フランス語のクリスティン・スコット・トーマス。
ラベル:映画 a
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2019年09月21日

Ad Astra

Ad Astra.jpg2019  Director: James Gray

宇宙飛行士の主人公が 父の真相を確かめ、自分を見つめ直すストーリー。エイリアンと遭遇する話でなくてよかったが、若干のサスペンス調も 結局サスペンスでもなく、ミッション コンプリートという様子でもなく、この場合 他の乗組員が死んだことには解せず、複雑な話ではないが、悩ましき主人公の内面を。主人公の心のつぶやきに孤独感、自問自答。
宇宙は未知の世界で、実際に飛ぶのは少人数体制、孤独感を伴うものかもしれないが、そもそも宇宙飛行士にチームワークは必要だろう。また、社内、少なくともチーム内では機密事項にしなければよいのではないか。
確かに ‘いろんな映画の要素を含みました、舞台は宇宙で’ といったところ。その割に振るわない。しかし、ブラッド・ピット主演というブランド、もちろん彼は魅力的で、そして、ますます高度な映像技術による幻想的な宇宙空間。宇宙では何が起こるかわからないし、近未来の設定では非現実的なことにも文句は言えない。
ドナルド・サザーランドの現れ方が度々、主人公の幻想なのではないかと思えたが、普通だった。
ブラッド・ピットの父親役がトミー・リー・ジョーンズか.. あ、はい。
宇宙飛行士を地球で待つリヴ・タイラーか..と頭をよぎるものもあるが、彼女も歳を取った、笑顔のない役柄の 少しのシーン。
むしろ、この映画に笑顔はない、ただ、主人公の心の変化は再生をささやかに感じさせる、SFヒューマンドラマ。
ラベル:映画 a
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2019年09月19日

Raoul Taburin  「今さら言えない小さな秘密」

Raoul Taburin.jpg2018  Director: Pierre Godeau

現代にこれほど ほのぼのした映画は他にない。
たいしたことではないのだが、ツール・ド・フランスや自転車が重要なこの土地で、本人にとっては重大なこと。彼の体験上のジンクスもあり、何度か試みようとするものの、機を逃し、誰にも言えない秘密を墓場まで持っていく覚悟を。秘密を抱えていることに悩んだり、秘密がバレることに焦っているのは主人公だけで、悪者もおらず、至って平和な内容も然ることながら、こじんまりと美しい田舎町の雰囲気がベストマッチ。緩~いようで、突拍子もなく、素朴なファンタジー映像も含み、なんて独創的な穏やかさの世界観。
フッとほくそ笑む緩さの中で、子どもから中年になるまでの配役の顔が明らかにブノワ・ポールヴールドに近づくことには 心の中でフッと笑いが。
ラベル:映画 R
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2019年09月14日

A Dog's Journey  「僕のワンダフル・ジャーニー」

A Dog's Journey.jpg2019  Director: Gail Mancuso

完全なるフィクションのハートウォーミングストーリー、犬と家族の話、こういう映画は時々観るべきだ、必ず。あり得ない、奇跡の話、それがよい。あり得ない話でも、ありがちな話でも、なぜか涙なしでは観られない。
犬目線というだけでなく、犬解釈なのが おもしろい。人間の嫌な部分をことごとく排除して、終始 微笑ましく、愛らしい。
なんといっても 役者犬が賢く、表情が最高。
別れは悲しく、しかし この展開には救われる気持ちだ。意外と、人~犬も含めて~の生と死、人生~犬生~、運命、壮大なストーリーであることに気づく。
ラベル:映画 d
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