2019年10月01日

De dirigent  「レディ・マエストロ」

De dirigent.jpg2018  Director: Maria Peters

女性アーティスト、ましてや女性の指揮者などとレッテルを貼られる1900年代初期に、自らの手で夢をつかみ、指揮者として成功したオランダ移民の女性、アントニア・ブリコ。想像以上にフェミニズムを謳っている内容で、ラストのキャプションにも皮肉な実態に対する訴えが表れている。ただ、彼女の出生の真相や、恋模様、協力者との出会い とドラマティックな要素も過度な表現ではなく含むので、観やすさも。
周囲から、世間から 非難されても、自分のやりたいことを貫くこと、ぶれてはならない、少し傲慢でさえあるほど強い精神で、情熱を持ち、何度も直面する困難にも諦めず前へ進む、感謝の気持ちは伝えること。
精神的にも行動ともに協力者となるロビンのこと、アントニアが気づいていなかったとは驚きだが、セクシュアリティーについてだけでなく、この時代にミュージシャンになるためという複雑な訳。彼の優しい眼差しが印象的だ。
裕福な家柄の青年、初めの印象はあまりよくなかったものの、意外と諦めずアントニアを追いかけ続け、想いのこもった一面も観せ、終わりよければよいが、生き方に対する考えの相違は明らかで、彼との結婚を選択しなかったアントニアは賢明だ。
主人公に痩せたドリュー・バリモアを控えめにしたような女優さんだが、凛とした強い視線で、貧しい境遇や移民であるルーツを持ち、上流階級への関わり、国を越え突き進みながらもアントニアらしく変化していく姿を。
ラベル:映画 d C
posted by JUNE at 18:00| Comment(0) | 映画コメント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Ethel & Ernest  「エセルとアーネスト ふたりの物語」

Ethel & Ernest.jpg2016  Director: Roger Mainwood

どこかで見たことのある画、「スノーマン」の絵本作家だ。
夫婦の半生を観た。出会い、ふたりの家、待望の子ども、戦争、息子の成長、終戦、老い。陽気で楽天家のアーネスト、現実的で感傷的なエセル、目に見えるような各々のキャラクターが表現された、とても愛称の良い夫婦。あくまで夫婦が共に生きた過程で、ふたりの息子レイモンド、劇中 美術学校へ進んだ彼が 実際に両親の物語を描いたのだから、なんて愛のこもった作品だろう。エセルの後を追うようにアーネストも。実写ならば号泣だ。
posted by JUNE at 15:00| Comment(0) | 映画コメント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする