2019年11月29日

Doctor Sleep

Doctor Sleep.jpg2019  Director: Mike Flanagan

「シャイニング」の再現シーンには ちょっと笑える。オリジナル版のキャストが強烈なので、そっくりさんだけど 抜けた感がある。三輪車のビリーの後ろ姿は 過去と同じ映像を使っているのかと思ったが、そのシーンだけ。キノコカットの新たな子役ビリーはよいとして、独特なお母さんは見た目に普通過ぎるが ビリーに向けた心配と恐怖の混じった口調は特徴を捉えてあり、そして ジャック・ニコルソン似が 若くて細いジャック・ブラックみたいな人で..。
もともと~映画版は~ジャック・ニコルソン以外、科学では説明できない話なのだから、ヒッピー風カルト集団は必要か?子どもを殺す必要はない。原作の続編を知らないけれども、カルト集団が敵というストーリー展開は、意図も不明で テンポが悪く、きれいな人だが 悪役にかなりの物足りなさ。
雪に閉ざされた無人ホテルが舞台として出てこなければとは思うけれども、クライマックスでホテルへ行く経緯も無理やりだ。ユアン・マクレガーが大人になったビリーというのはわるくないが、彼に乗り移ったところで.. ユアン・マクレガーが豹変してもたいしたことはないから ほんの一時的にしておいて正解だ。生気を吸い取るとかはホラー映画に珍しくはなく、結末も練られてなく..、女の子は頑張っていたが。
キューブリックの「シャイニング」は登場人物がほぼ4人だけにも関わらず、あの奇怪さと狂気は ホラー映画の代表作としてあまりにも有名なのは納得で、その続編をつくるにはそれなりでなければ。続編だとか言わないで 全く別物のホラー映画にすればよかったのでは?..と思うのは、映画「シャイニング」の続編だと意識するからであって、原作の続編の映画化であるとすれば飲み込めるのだろうか?
ラベル:映画 d
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2019年11月23日

Life Itself  「ライフ・イットセルフ 未来に続く物語」

Life Itself.jpg2018  Director: Dan Fogelman

見せ過ぎの予告編から読めるような話ではあったが、構成は予想を超えていた。それは つながりのある幾通りの男女の運命を 流れとしては語られ、視覚的には駆け抜けるように観るもの。
人生の壮大さを感じられるようで、最終的にはいまいち釈然としない。ストーリーはわかりやすいのに、ラストが駆け足過ぎ、まとめが文学哲学的で、映画の始まりについての終わりを成していないように思えるから。
冒頭のサミュエル・L・ジャクソンの語りシークエンスは必要か?出だしのノリが一気に消えて、映画の方向性に戸惑う。オスカー・アイザックに救いはないのか.. やりたいように脚本を書き換えるようなスタイルなのに、くどいくらいに書き換えていたのに。脚本スタイルから 書き換えのない論文スタイルに変わっていった?
序盤だけ名の知れた俳優が揃い、中盤以降 有名なのはアントニオ・バンデラスだけとなる~彼の身の上話が長い~。スペインユニットの女の子はどこかで観たことあるなと、ドイツ映画だったからだ「ヴィクトリア」。アネット・ベニングは精神科医というだけの役だが、主演俳優に関しても その章だけで消える印象、ストーリーをつなげているのはわかるけれど。その構成もやや特殊なので 腑に落ちないのかも。
オリヴィア・ワイルドとオスカー・アイザック、スペインの男性ハヴィエル、それぞれの行動に疑問を感じる。デリケートな経緯もあるから 各々の行動には個人差があるとしても、主要な登場人物の行動をいまいち理解できないのは 映画としてどうだろう..。また、全体的に、特にニューヨークユニットは 若干大袈裟で 俳優の演技力の見せどころといった感じが..。
しかし、人生の最も幸せな時、大きな悲しみ、数奇な運命を ‘Life Itself’ に説いた、良い物語ではある。
ラベル:映画 l
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2019年11月18日

The Irishman

The Irishman.jpg2019  Director: Martin Scorsese

マーティン・スコセッシフィルムに 豪華俳優陣が顔をそろえ、イタリアルーツのアメリカ裏社会がテーマといえば、最大の注目作であることは間違いない。
長編、3時間30分は気にならない。冒頭からロバート・デ・ニーロがカメラに向かってしゃべるスタイルであることは やはり Goodfellas のノリかと。ただ、それだけには終わらない。
恩師の間で板挟みになるロバート・デ・ニーロ=フランク、胸騒ぎがする。感情を表に出さないフランクにも苦悩が観えるが、ジョー・ペシ=ラッセルの言葉の真意を理解し、計画的にやってのける姿、アル・パチーノ=ジミーにとって誰より信用している人物だからこその 計画の円滑さ、それは衝撃的であり、寂しさを伴う。
原作のタイトル I heard you paint houses は ジミーが初めにフランクに言った言葉で、フランクの最盛はここに始まり、彼らのその後を考えると 皮肉に奥深い。冒頭、ラッセルが身につけるものから意味がある。また、老いたラッセルが刑務所で言ったこと、晩年のフランクの忠誠心を持ち続けながらも 懺悔する行動や、次女ペギーとのこと..。
さて、決まって 結婚式と祝いの式典があるものだ。そして、ギャングスターの話というのは、観る限り、何事も暴力でねじ伏せ、家族を守るためとは言うが、ドンのひと振りで邪魔者は消して その跡も消し、抗争、裏切り、報復。そういうことも含め、この話は FBI捜査網や、大統領選にも関係する権力が渦巻いているのは把握できるが、殺しや撃ち合いのシーン自体は少ない。その中で 人間模様や恐ろしさ、哀しさ、応報を表現する重みがあるわけだから、どの映画とは言わないが 視覚的に殺せばいいわけではないのだ..。
ジョー・ペシは喧嘩っ早くない.. 落ち着いて観える重鎮ラッセル。感情的で血の気が多いキャラクターはジミー、アル・パチーノだ。ハーヴェイ・カイテルが見た目に凄みがあるのだが、出番少なし。劇中 重要人物であるトニー・プロ役は、有名俳優に囲まれているため 役柄の大物感が伝わりづらい。
俳優を若返らせたデジタル処理は、きっと、例えばロバート・デ・ニーロの10年前はこの映像と同じではないだろうなと、気にして見ると少し不自然ではある、それでも、時代によって別の俳優が演じるよりストーリーに集中できるし、もちろん映像技術は素晴らしい。現在の設定で老齢のロバート・デ・ニーロが語る流れで 数世代のシーンが展開するため、実際の撮影時の彼らはどれだ?ジミーの出所以降 フランクが刑務所に入るまでのシーンが 実際の彼らかな(?)
多くの人物が関わる組織の動きの背景や、裏社会に入るまでのラッセルの生い立ち、“アイリッシュマン” ということをもっと意識するには 原作を読むこと。長編とはいえ、原作を映画の尺にまとめるには秀逸なつくりだ。さらに丁寧に追ったものを観たくなる、全二部作くらいで。
ラベル:映画 i
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2019年11月15日

At Eternity's Gate  「永遠の門 ゴッホの見た未来」

At Eternity's Gate.jpg2018  Director: Julian Schnabel

とにかくハンディーカメラの揺れ、常時ではないものの、近距離撮影も遠距離も揺れるので、酔いそうで直視し続けられない。映像はゴッホの黄色と自然の色を印象づける美しさだが、どこか気が散る。ゴッホの視点や頭の中を描いたものだと捉えると、それはアーティスティックな世界。
ゴッホについてのあらすじは 油絵デザインの「ゴッホ 最期の手紙」が予習になり、死の真相について 今作では言い切ってある。
有名画家役でも安定の 赤毛のウィレム・デフォー。彼と意外な組み合わせのため即気づかなかったが、弟テオ役にルパート・フレンド、ゴーギャン役にオスカー・アイザック、他フランスを中心に多国籍な有名俳優が少しずつ出演。ヴァンサン・ペレーズなんて ちらっと映っただけ。
ラベル:映画 a
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2019年11月12日

My Foolish Heart

My Foolish Heart.jpg2018  Director: Rolf van Eijk

冒頭にキャプションが入るとおり、フィクション感強く、チェット・ベイカーの伝記ではなく、主人公はオランダの刑事。亡くなる前 数日間のチェット・ベイカーのことを調査しながら 自分と重ねる刑事。2人とも男の風上にも置けず、同情の余地はなく、救いようもない.. と観える。ラストは 世にも奇妙な物語風。オランダ映画。
ラベル:映画 M
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