2019年12月13日

L'incroyable histoire du facteur Cheval  「シュヴァルの理想宮 ある郵便配達員の夢」

L'incroyable histoire du facteur Cheval.jpg2018  Director: Nils Tavernier

宮殿が建てられる前からロケ地の美しいこと。登場人物の衣装も背景に溶け込んでいる。
変わり者扱いされているけれど彼は心が優しい人だという 妻と出会ったことで 孤独なシュヴァルの人生は変わった。シュヴァルが子どもに接するきっかけをつくり、頑固な彼の理想宮造りを見守った妻。見違えたシュヴァルと愛する娘との微笑ましい関係。実の父親から見捨てられたようなものなのに 成人して自ら父に会いに行き 友好的に接する好青年の息子の姿も。
しかし、シュヴァルの愛した人たちは彼を残して次々に命を落とし、老いた彼は完成させた宮殿を眺めながら愛する娘アリスの元へと。最期にシュヴァルが見た娘の姿、彼女のためにと力を尽くした宮殿であり、娘のことが一番に悔やまれるのだろうけれど、妻の姿もそこに見てほしかった。
景色もきれいだが、レティシア・カスタが美しい。
ラベル:映画 l
posted by JUNE at 17:00| Comment(0) | 映画コメント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Sorry We Missed You

Sorry We Missed You.jpg2019  Director: Ken Loach

感動のタイプが 身につまされるもの。家計が苦しいことは最後まで切り離せないが、それだけではない、雇用者と労働者、社会体制の問題点を投げかける、ケン・ローチフィルムらしい。現代の若者のコミュニケーションの全てが携帯電話とSNSであること、若者の社会に対する主張のし方も表れる。有名俳優が出演しないスタイルもリアリティーがある。
家族一緒に過ごす時間を削り、夫婦とも毎日14時間労働、時間外労働と フラストレーションも溜まっている、それでも努力していて よい家族なのだが、笑顔で家族揃ったのも束の間、息子の反抗、夫はトラブルに巻き込まれ、度重なる出費と 負の連鎖により、家族はそれぞれ胸を痛め 限界となる。
今作は 問題提起だけでなく、家族のストーリーは終わらない、苦しさが残る。不在票のメッセージをかけて、家族がすれ違っていくことを意味しているのか、タイトルがまたシンプルで深く、つらい。
ラベル:映画 s
posted by JUNE at 12:00| Comment(0) | 映画コメント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする