2020年02月15日

Jeremiah Terminator LeRoy  「ふたりのJ・T・リロイ ベストセラー作家の裏の裏」

Jeremiah Terminator LeRoy.jpg2018  Director: Justin Kelly

題材は興味を引くのに、盛り下がった..。
クリステン・スチュワートは中性的な魅力を活かし、彼女のきれいな顔立ちを再認識、ローラ・ダーンは 演技も見た目にもエキセントリックさが際立つ。ダイアン・クルーガーはこのところ上品なイメージを払拭しようといているが、実際サラを演じたのは強烈なアーシア・アルジェントだっただけに、なかなか彼女になるのは難しい..。ただ、サラの映画撮影中の1シーンのダイアン・クルーガーは 結構アーシア・アルジェントのサラに寄せている。
映画公開の頃、原作者は謎に包まれた美少年だと、サラの息子ジェレマイアを彷彿とさせ、今作のクリステン・スチュワートの衣装と同じようなハットにロングヘアスタイルの若者のイラストが書かれたチラシを見た。その後 時間が経って、偽装だったというニュースを聞いたけれど、そういえば当初からフェイクっぽかったなと もうたいして興味が湧かなかった。
「サラ、いつわりの祈り」が衝撃作だっただけに、ここで作者の件を映画化しても、このぬるさでは つまらなくさせただけ。しかし、衝撃の事実に焦点を当てたのではなく、JTを演じたサヴァンナの葛藤と 真の作者ローラとの関係性を描いたドラマなのだと。それでも なぜか、ローラにしてもサヴァンナにしても共感が持てず、嘘ばかりでは どうでもよくなってくる..。
JTのTが ‘ターミネーター’ だったとは ふざけている..。
ラベル:映画 J
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1917  「1917 命をかけた伝令」

1917.jpg2019  Director: Sam Mendes

クリフトファー・ノーラン Dunkirk に続き、サム・メンデスの また戦争映画の新しい形。
若い兵士が命じられた、イギリス軍を動かす重大なミッション。ブレイクには兄の命が懸かっている、スコフィールドは戦友のため重責を担うことになる。任務遂行のため、度重なる過酷な状況を突き進む。1917年4月6日から一度夜が明け、ほぼ1日間の出来事が描かれている。
確かにシーンが全く切り替わらず、カットしてもその場からスタートしているらしく、全編がつながっていて、主人公の目線と近距離でカメラも進む。その臨場感は圧巻で、彼らと現地を進んでいる感覚。危険が迫り来る戦場と、若い兵士2人のやりとり、1人きりでも彼の心の声が読めるようだ。ダイナミックな映像だけでなく、多くを語らずとも心の動きが表現されている。戦場の悲惨さの中に、広大な自然の美しさも観る。
コリン・ファースやマーク・ストロングといった有名俳優がほぼ1シーンずつしか登場しないのも珍しい出演のし方で、この重役だったのかと 出演俳優として名前を耳にしたことを忘れた頃に現れる人も。初めから明らかにしないのも おもしろい。ベネディクト・カンバーバッチが出ることはすっかり忘れていたし、もう1人の任務の的であるブレイクの兄役は出演することすら知らなかったが、弟ブレイクに少し似ているから納得。主人公は 歌うスコットランド映画の頃以来 時々観かけるようになったジョージ・マッケイで、彼の行動だけを追うことになろうとは。
アカデミー賞作品賞はこの映画がとるべきだったと確信する。大作でも白人の映画でも 良い映画は良いのだから。映画には 心に響く内容と、どこかに美しさを求めたい。カンヌではないわけで、まったく最近のアカデミー賞はどうかしてしまっている..。
ラベル:映画 1
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2020年02月08日

Disobedience  「ロニートとエスティ 彼女たちの選択」

Disobedience.jpg2017  Director: Sebastián Lelio

Carol は美しい映画だった。と考えてしまうが、比較できないのは もっと保守的な位置付けで、宗教が関係していること。厳しい戒律社会の閉鎖的なユダヤ人コミュニティー。選択の自由とは何かということ。
ドラマティックな映画の結末を思うとすっきりしないが、各々が自分の生き方に区切りをつけた結末なのだと。ロニートとエスティはお互いを想う気持ちは同じであっても、それぞれが置かれた立場と信仰心が違う。ロニートは父との関係に心の中でけりをつけ、エスティのことも理解している。エスティは信仰と自由意志とのバランスを図り、衝動だけで動くのではなく、自立することを。
2人との関係は時間をかけて特別である、物静かで敬虔なドヴィッド、信者であるからこそ、また妻のことを尊重するからこそ、苦悩し決断を下す、彼の存在も重要。3人が抱き合う姿には大きな意味があり、固い絆が観られる。
ラベル:映画 d
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Knives Out  「ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密」

Knives Out.jpg2019  Director: Rian Johnson

推理小説系の探偵もので、富豪の屋敷で殺人事件が起こり、遺産が絡み、複数の怪しい家族たち という、映画に珍しくはないスタイル。そこに したり顔のダニエル・クレイグが探偵の主役のようだから 注目するわけで。
スーツ姿のダニエル・クレイグは 敏腕探偵らしき出方からしてもジェイムズ・ボンドに見えるから、自分の仕事スタイルに少々酔っている 三枚目タイプの役だということに気づいたのは遅かった。おそらく観て感じるより もっとコミカルでチャーミングな役柄だろう。‘盛り上がってるところわるいけど..’ と刑事が口を挟む。
こういう探偵ものは 全貌を映像でもって隅々まで種明かしするもので、今作では想像以上に早く観えてくるが、その先あり。言われてみれば 全ての細かい出来事につじつまが合い、最後までトリックが仕掛けられている。
探偵もの映画として他と差をつけるには 意外性あり、納得の解明であり、テンポよく、複数の登場人物に魅力があるか。今作は なかなかバランスよく、新しさもあり、最後には爽快感のある、秀作。
現在 主演をやる最も高齢な俳優といえばクリストスァー・プラマー、家の主、おじいちゃんのゲーム好きがなかなかおもしろいところに出現する。
ダニエル・クレイグ、Mr.Blanc の推理が冴えていたか?彼は切れ者風だっただけだが、それでも 種明かし弁論者の1人として彼は観る価値あり、うまくまとめるところをまとめたわけだから、十分。
Blade Runner 2049 から観かけることが多くなったアナ・デ・アルマスは 登場人物の内の1人ではなく、初めからキーパーソンであった。だいたい この手の話は 家政婦や家族以外の関係が深い人物も少数関わるもので、その役使いもプロットしだい。
クリス・エヴァンスは役柄の割にいまいちのような、良い人か悪い人か彼の印象としてわからないのが わるくはないような気も。他にも家族に マイケル・シャノンやトニ・コレット、ジェイミー・リー・カーティス、ドン・ジョンソンと 最近の人気者だけに頼らないキャスティング。
しかし、大金が絡むと 手のひらを返したように人は変わる。そして、人として優しい心でもって ゲームに勝てば、立ち位置が逆転する。それがテーマかと。
ラベル:映画 K
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2020年02月01日

Hymyilevä mies  「オリ・マキの人生で最も幸せな日」

Hymyilevä mies.jpg2016  Director: Juho Kuosmanen

モノクロ映像が全体的に柔らかい雰囲気を出し、湖もきれいだ。ドキュメンタリー風に小型カメラで追うような。しかし、ヌーベルヴァーグのような洗練された感はない。日常を緩く。
オリ・マキはプロボクサー、お世話になっているエージェントからはボクシングに集中することを求められ、周囲からの期待の圧力がかかる中、オリはといえば、ガールフレンドのライヤのことが気になって。オリは減量にトレーニングにメディア対応と やることはやるけれど、本心は上の空で、彼にとって一番大切なのはライヤと一緒に過ごすこと。
スポーツがテーマのストーリーではなく、ボクサーとしての紆余曲折はあるものの、それほど気を揉むわけでもなく、ある程度 自分の好きな道を行き、オリとライヤの関係は良好。
フィンランド映画。
ラベル:映画
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