2020年02月08日

Disobedience  「ロニートとエスティ 彼女たちの選択」

Disobedience.jpg2017  Director: Sebastián Lelio

Carol は美しい映画だった。と考えてしまうが、比較できないのは もっと保守的な位置付けで、宗教が関係していること。厳しい戒律社会の閉鎖的なユダヤ人コミュニティー。選択の自由とは何かということ。
ドラマティックな映画の結末を思うとすっきりしないが、各々が自分の生き方に区切りをつけた結末なのだと。ロニートとエスティはお互いを想う気持ちは同じであっても、それぞれが置かれた立場と信仰心が違う。ロニートは父との関係に心の中でけりをつけ、エスティのことも理解している。エスティは信仰と自由意志とのバランスを図り、衝動だけで動くのではなく、自立することを。
2人との関係は時間をかけて特別である、物静かで敬虔なドヴィッド、信者であるからこそ、また妻のことを尊重するからこそ、苦悩し決断を下す、彼の存在も重要。3人が抱き合う姿には大きな意味があり、固い絆が観られる。
ラベル:映画 d
posted by JUNE at 17:00| Comment(0) | 映画コメント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Knives Out  「ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密」

Knives Out.jpg2019  Director: Rian Johnson

推理小説系の探偵もので、富豪の屋敷で殺人事件が起こり、遺産が絡み、複数の怪しい家族たち という、映画に珍しくはないスタイル。そこに したり顔のダニエル・クレイグが探偵の主役のようだから 注目するわけで。
スーツ姿のダニエル・クレイグは 敏腕探偵らしき出方からしてもジェイムズ・ボンドに見えるから、自分の仕事スタイルに少々酔っている 三枚目タイプの役だということに気づいたのは遅かった。おそらく観て感じるより もっとコミカルでチャーミングな役柄だろう。‘盛り上がってるところわるいけど..’ と刑事が口を挟む。
こういう探偵ものは 全貌を映像でもって隅々まで種明かしするもので、今作では想像以上に早く観えてくるが、その先あり。言われてみれば 全ての細かい出来事につじつまが合い、最後までトリックが仕掛けられている。
探偵もの映画として他と差をつけるには 意外性あり、納得の解明であり、テンポよく、複数の登場人物に魅力があるか。今作は なかなかバランスよく、新しさもあり、最後には爽快感のある、秀作。
現在 主演をやる最も高齢な俳優といえばクリストスァー・プラマー、家の主、おじいちゃんのゲーム好きがなかなかおもしろいところに出現する。
ダニエル・クレイグ、Mr.Blanc の推理が冴えていたか?彼は切れ者風だっただけだが、それでも 種明かし弁論者の1人として彼は観る価値あり、うまくまとめるところをまとめたわけだから、十分。
Blade Runner 2049 から観かけることが多くなったアナ・デ・アルマスは 登場人物の内の1人ではなく、初めからキーパーソンであった。だいたい この手の話は 家政婦や家族以外の関係が深い人物も少数関わるもので、その役使いもプロットしだい。
クリス・エヴァンスは役柄の割にいまいちのような、良い人か悪い人か彼の印象としてわからないのが わるくはないような気も。他にも家族に マイケル・シャノンやトニ・コレット、ジェイミー・リー・カーティス、ドン・ジョンソンと 最近の人気者だけに頼らないキャスティング。
しかし、大金が絡むと 手のひらを返したように人は変わる。そして、人として優しい心でもって ゲームに勝てば、立ち位置が逆転する。それがテーマかと。
ラベル:映画 K
posted by JUNE at 12:30| Comment(0) | 映画コメント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする