2020年06月27日

Der Fall Collini  「コリーニ事件」

Der Fall Collini.jpg2019  Director: Marco Kreuzpaintner

何も語らない被告人、真実が明らかになっていく法廷劇。
テーマがわかりにくいまま進み、しかし 後半から明かされるストーリーに引き込まれることと、映画としては主人公の弁護士のインパクトが弱いため、法廷ものの印象が薄れていく感覚。
被害者との関係から 主人公の過去も回想シーンのように何度も交差するが、その割に彼の人物像や 被害者とその家族については 事件を通しての描写が薄い。 
というのも、やはりナチスドイツに関わるテーマは 重く大きな事実としてインパクトが強いから。また違う方向からのナチスに関するストーリーで、さらに法の抜け道が。
エンディングの描写には 哀しい事実の裏で美しく、胸を打たれる。
ラベル:映画 f
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Skin

Skin.jpg2018  Director: Guy Nattiv

昨年のショートフィルムの特集で鑑賞した短編は、その年の最も衝撃作であった。今作のオープニングから 特定のシーンや あるキャスト、うらぶれた町やバンなど 短編とテイストが似ていて、テーマは同じだが、ストーリーの方向性が違う。
ジェイミー・ベルの変化と彼らしい繊細な表現は観所。
環境に恵まれない素直な若者を家族に迎え入れ、過激な環境下で洗脳するような体制。また、反ヘイト団体を運営するだけでなく、レイシストを更正させる活動をする人がいるということ。
長編には ストーリー展開と変化をじっくり伝える長編のメリットがあり、さらに今作は事実を基にしてある。短編は 短い時間に凝縮され、有名俳優の出演がなくとも、語らなくとも 1つではなく複数のポイントをストレートに伝えて脳裏に焼きつける作品であるという点で、改めて短編も素晴らしい。
オーディエンスとして客観的にこれらのストーリーを観たとき、偏った考え方や人道に外れた行動はどうなのか。自分に降りかかってくるものは 自分の行動の裏返しであり、簡単に逃れられるものではない、それでも心を入れ替える決心をしたなら、人や社会の助けが必要かもしれない。気分のよい話ではないが、メッセージが込められていて、考えさせられるもの。
ラベル:映画 s
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2020年06月26日

Wild Rose

Wild Rose.jpg2018  Director: Tom Harper

ありがちな音楽系サクセスストーリーではあるけれども、この映画の終着点にはささやかなオリジナリティーがあり、主人公が有名女優ではない、それでも魅力的であることもポイントだ。
夢を追い求めることと子育てとの両立、周囲の助け、親が子を想う気持ち。これから始まるという、彼女が最終的に気づいたことは。
主人公を演じるジェシー・バックリー、Judy でレニー・ゼルウィガーの付き人役の整った彼女が 今作では前科のある破天荒な役柄を、歌声も披露。
主人公の母親役には 味があって安心のイギリス映画の母、ジュリー・ウォルターズ。
ラベル:映画 w
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2020年06月20日

Chambre 212  「今宵、212号室で」

Chambre 212.jpg2019  Director: Christophe Honoré

主人公マリアの現実的なような空想の世界、アートなデザインも飛び出す、ホテルの一室で。愛憎劇になり得る大人の恋愛ドラマを 愛すべきキャラクターたち、ブラックにならないユーモアで。マリアがこれまでの男性との関係を見つめ直し、夫の一面を知り、夫に対する気持ちを認識、現実を見極めるストーリー。
クールな印象のキアラ・マストロヤンニがフレンチラブコメ風作品の主人公という目新しさも割と良く、ヴァンサン・ラコストは Amanda より前はコミカルな役が多かったというから。彼の演技がよいかは不明だが、半コメディーで、彼らしく緩~く。
ラベル:映画 C
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Dolor y gloria  「ペイン・アンド・グローリー」

Dolor y gloria.jpg2019  Director: Pedro Almodóvar

ペドロ・アルモドバル カラー。
オチがある。なるほどーなオチではなく、あ、そういうこと..それならそれで..と受け入れるタイプのもの。しかし そうなると、ペネロペ・クルスの演技が良過ぎ、舞台の雰囲気が良過ぎて、もったいない気がしてくる。ただ、主人公サルバドールについては深くなる。彼の過去と現在を観ているわけだが、サルバドールの心の変化、生活の更生、仕事への意欲を 彼の集大成として観るような感覚に変化する。自分の生い立ちを形にしたわけだ。
現代のシーンについて若干 途中間延びを感じたが、表現するに簡単ではない、監督の思いが詰まった作品に違いない。
過去に関係があり 再会した男フェデリコ役の俳優をどこかで見たことあるような..と。若い頃「10億分の1の男」や「ユートピア」の彼だとは、驚きと納得。この映画で大きく評価されたアントニオ・バンデラス、そこまでの評価はわからないが、ハリウッド映画より母国語の映画で観るほうが素敵だ。
ラベル:映画 d p
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