心理サスペンスかと思いきや、コメディーに観えてくる。
怪しい悪女役が多いイザベル・ユペール、人物像がいまいちはっきりしないが。簡単に何度も策略が失敗するのもジョークのよう。
初めは謎めいた空気だが、皆ただ お人好しだった村の男たち、彼らを惹きつける かわいいルー・ドゥ・ラージュも憎めない。しかし、 誘拐から助けられたとはいえ、なぜ彼女は その直後からそんなに山の中の村に居たがるのか?主人公の素性も謎だ。
ダミアン・ボナールが双子役だったり、ヴァンサン・マケーニュとブノワ・ポールヴールドが出ているあたりから コメディーを疑う。
一歩間違えばC級映画になりそうだが、アンヌ・フォンテーヌ監督には名俳優が揃う、大人のおとぎ話ベースのフランス映画。
エンディングは、正義も悪も おとぎ話風。病室にずらっと並ぶ 彼女に魅了された男たち、コメディーでしょう。