白く無機質な研究所と 白衣はパステルグリーン、社員食堂のグリーンの椅子に カラフルなスイーツ、和洋なシンプルでポップな主人公の家、 真紅の花。不協和音と、和太鼓の音、日本伝統芸能風~ 神社の音楽のような~バックミュージック。 悲劇的シーンは敢えて見せない。 固定カメラの位置がシャープな映像を、そして 左右両方向へ流れるエンドクレジット。
デザイン性が 奇妙な雰囲気を引き立てる。主演の雰囲気もマッチする。 色白で赤毛キノコカットの主人公はヨーロッパ不思議感覚の映画に 合う瞳、穏やかで飄々としているベン・ウィショーは よい人なのかそうでもないのか不明なキャラクター。
すごくわるいことはあからさまには起きていないが、 異変は起きている。ストーリー展開は主人公~の脳~に委ねられ、 解明されるわけではなく。パンデミックに陥るのか、 人間が植物にどれほど支配されるのか、 それほど悪影響はないのかもしれず、その先は不明。
それで??のエンディングではある..。 新種の花リトルジョーは人をハッピーにするのか。 そうではない流れで観ていたが、そうかもしれないとも思える、 ここまでのところ。微妙に人間らしさを失うが、 疑問を持たなくなるのだから。