ダメージを受けても顔に出さないブリッド= マリー、第二の人生に踏み出し、 場違いな新たな環境へ飛び込んだ先には困難があるけれど、 真面目なブリッド=マリーに協力者が現れ、主婦の機転だけでなく 体を張った彼女の姿勢に やんちゃな子どもたちも打ち解けるようになり、 好意の男性も現れ、ブリッド= マリーにも笑顔が見られるようになる。そして、 子ども時代からの彼女の心。
子どもたちのサッカーカップ出場と施設の存続、 それらを達成させたブリッド=マリーがとった行動は。夢を実行させて、40年間 夫のため家庭のためだけに尽くした人生はここで終わらない、自分のための人生、 希望が持てる穏やかに光るエンディング。
スウェーデン映画で 笑顔のない年配が主人公、「幸せなひとりぼっち」 がとても良い映画で、その女性版を想像した。原作者が同じということで、 雰囲気も似ているが、 ほのぼのした中に隠された真実の意外性と理解に感動があふれる「幸せなひとりぼっち」と比べると、今作いわばありふれた流れと うまくいき過ぎる展開を少々感じてしまう。