2020年07月18日

Britt-Marie var här  「ブリット=マリーの幸せなひとりだち」

Britt-Marie var här.jpg2019  Director: Tuva Novotny

ダメージを受けても顔に出さないブリッド=マリー、第二の人生に踏み出し、場違いな新たな環境へ飛び込んだ先には困難があるけれど、真面目なブリッド=マリーに協力者が現れ、主婦の機転だけでなく 体を張った彼女の姿勢に やんちゃな子どもたちも打ち解けるようになり、好意の男性も現れ、ブリッド=マリーにも笑顔が見られるようになる。そして、子ども時代からの彼女の心。
子どもたちのサッカーカップ出場と施設の存続、それらを達成させたブリッド=マリーがとった行動は。夢を実行させて、40年間 夫のため家庭のためだけに尽くした人生はここで終わらない、自分のための人生、希望が持てる穏やかに光るエンディング。
スウェーデン映画で 笑顔のない年配が主人公、「幸せなひとりぼっち」がとても良い映画で、その女性版を想像した。原作者が同じということで、雰囲気も似ているが、ほのぼのした中に隠された真実の意外性と理解に感動があふれる「幸せなひとりぼっち」と比べると、今作いわばありふれた流れと うまくいき過ぎる展開を少々感じてしまう。
ラベル:映画 b
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2020年07月11日

Waves

Waves.jpg2019  Director: Trey Edward Shults

悩める若者と家族のストーリーを 音楽と 音楽のような映像に乗せて。高校生の男の子タイラーのストーリーから、妹エミリーのストーリーへ。完璧な家族が壊れていき、事実を受け止め苦悩し、克服していく。
主演の兄妹の演技が良い。ルーカス・ヘッジズが良いのは承知の上だ。
ストーリーのドラマティックさは、テレビドラマ調の起伏。それでも 映画としての淡いまとめ方が美しい。個人的にはテクノ風な音楽が聴き心地よくないが、独特な雰囲気をつくり出し、繊細な感情を表現するのに作用する。映像は、鮮明ではないようで、瑞々しく色彩が美しい。
ラベル:映画 w
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Ballon  「バルーン 奇蹟の脱出飛行」

Ballon.jpg2018  Director: Michael Bully Herbig

東西冷戦下の東ドイツ、テーマとなる亡命のし方に特徴が。夢のある印象の ‘気球’、布を縫い合わせたカラフルで巨大な気球が開いたときの美しさを観るのも束の間、社会的脱出の手段となる。
陸が封鎖されているとなると、空から国境を越える、見つからないためには高度を上げる、気球の進行は風に委ねるしかなくコントロールできないもの、追っ手だけでなく天候や自然の影響も受ける、手作りの熱気球で。簡単に成功するものではなく、警察にマークされ、それでも西側の生活に望みをかける、家族最少のくくりで、犠牲を払っても。命を危険にさらす無謀な試みだが、事実に基づくとは。
冒頭で東ドイツの社会主義的様相を観せ、展開は速い。シリアスな社会派の話題の中に、エンターテイメントな差し迫るサスペンススタイルが終始繰り広げられ、家族のストーリーでもある。
ラベル:映画 b
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2020年07月03日

A Rainy Day in New York

A Rainy Day in New York.jpg2019  Director: Woody Allen

日常からの ちょっとした変化が転向し、厄介ごとのドタバタも軽快、皮肉に運命を狂わせ、開き直る感覚。人間らしい、1つの旅のようでもある。バックには美しい景観と 聴き心地よい音楽があり、それらも主役となる。曰く付き作品になったとはいえ、やはりウッディ・アレンにしかつくれない世界がある。毎回、舞台となる街、俳優揃えの変化も楽しみな要素。
今回 主演が若い2人とあって新鮮味はある。良い意味で気の抜けたコメディー。
田舎出身の天然コメディエンヌに扮したエル・ファニングは とにかくかわいいからok。
ティモシー・シャラメの語りはアメリカ人らしさを認識。ノって早口でしゃべる おしゃれさんで、悩ましげな表情を観せる 似合う役だが、若過ぎやしないかと。いや、エル・ファニングと同世代の主役設定だからよいのだ。ピアノ弾き語りのシーンは、歌詞はさておき、素敵なメロディーのジャズナンバー。
ジュード・ロウとかは出演映画が多く いろいろあり得るが、ここにディエゴ・ルナは珍しい。未だ少年の笑顔だが、今作は主演が若いから。さらには売れっ子スター役という。
この結末も この主役にしてあり得ないようで、ウッディ・アレンフィルムというものは、皮肉な人生の展開をさらっと小粋に観せるものなのだ。
雨でも鮮やかな映像に そういえば、ニューヨークはどしゃぶりだ。
ラベル:映画 R
posted by JUNE at 21:00| Comment(0) | 映画コメント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする