2020年11月14日

I Can Only Imagine  「アイ・キャン・オンリー・イマジン 明日へつなぐ歌」

I Can Only Imagine.jpg2018  Directors: Andrew Erwin, Jon Erwin

実話に基づく感動的なストーリーであることは明らかで、どう観せるかによる。名の知れた俳優はデニス・クエイドのみで、メインキャストに魅力がなく、微妙である原因はそれだけではない。ドラマティックなポイントはどこかで何回も観たことのあるようなエピソード止まり、ありがちな展開を駆け足でさらっとやっただけに。
主人公バートの歌声を聴いた先生の行動が彼の才能を開花させるきっかけとなった、そこまではよいとして、そこからバンド活動で前進する、その過程がやけに容易い。バンドメンバーも度々出てくるようになるが、彼らの人物像はさっぱり、バートとの関係もたいして表現しないため、気の毒にも印象に残らない脇役の彼ら。
スター誕生ものとして この映画の特徴は、クリスチャンソングというもの。これがピンとこない。ポップスやカントリー風の曲で普通なのだが、確かに歌詞がGod ・・とか天に・・とか。人々を勇気づける曲で注目されるというのはわかる、ただ それはクリスチャンが聴いたときに心をとらえるものとは大きさが違うはずだ。そして、それまでと比較して 大物パブリックサイドがこれは売れると確信する、そこまでのものは観ていて不明で、やはり宗教的なポイントは浸透しづらい。さらに、ストーリーのクライマックスとして、神の力で改心した、赦しを というのが最重要ポイントとされると、すんなり理解できるものではない。観る人を選ぶ。
主人公バート役は歌える人だから抜擢されたに違いなく、よい歌声で、演技もわるくはないが、やはりストーリーだけでなく登場人物に関しても特徴的なつくりではないため、最終的に歌で締めれば感動の映画となる..ともいかず。
エンドロールで 映画のタイトルにもなっているテーマソングの日本語バージョンを流すのは 腰を折られる、やめたほうがよい。
ラベル:映画 i
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2020年11月07日

Papicha  「パピチャ 未来へのランウェイ」

Papicha.jpg2019  Director: Mounia Meddour

自分のやりたい夢、友情と家族、女の子のエネルギッシュな青春ストーリーの裏にあるのは。アラブ系の彼らだが 公用はフランス語、銃を持った集団がうろつき、人の命が危険にさらされる事件が近隣で起こるアルジェリア。民族と宗教、特に抑圧される女性の人権について、メッセージを発信している この映画。現状に疑問を持ち 板挟みになり、それどころか危険な目に遇いながら、現代を生きるアルジェリアの女の子の目線で描かれる。
服飾に対する意欲と希望、友情、解放感を感じる海と 彼女たちの笑顔の瑞々しさ、それは現状の重みと対比する。簡単に解決するような問題ではなく、彼女たちの行く末は.. 悲しい表情が見え隠れしながらも、きらりと輝く笑顔が印象に残る。秀作。
主演は、先日 日本公開のフランス映画「スペシャルズ」で観かけた彼女で、若く 魅力的。
ラベル:映画 p
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2020年11月01日

Lady Macbeth

Lady Macbeth.jpg2016  Director: William Oldroyd

1時間半で収まる展開にしてあるのは賢明。魅惑の危うさからスリラーへと。フローレンス・ピューの我慢から したたかに変貌していく、強い目が印象的。
男は罪の意識に耐えられず、女は貫く。そして屋敷は女王だけになった。
悪女のストーリーということになるが、主人公の彼女がつらい状況で終わるより 小気味よく、それでも正当防衛を除けば罪深い。
ラベル:映画 l
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