2021年01月30日

Onkel  「わたしの叔父さん」

Onkel.jpg2019  Director: Frelle Petersen

セリフは極めて少なく、初めの30分くらいは一切ない。牛舎を併設する素朴な田舎の風景、夕方の丘はきれいで。
体の不自由な叔父さんとの生活、牛たちの世話、勉強しながらの朝食、彼女のルーティーン。限られた周囲の話からわかる 不憫な生い立ち、その後の生き方を受け入れた まっすぐな彼女、観ていて苦しくもなるが、彼女が最も大切にしているもの、彼女の選択なのだ。
日常には幸せな瞬間もあるはずだ。いや、もうそんな日常を観ているのかもしれない。
映画らしからぬが..。デンマーク映画。
ラベル:映画 O
posted by JUNE at 13:30| Comment(0) | 映画コメント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年01月23日

The Personal History of David Copperfield  「どん底作家の人生に幸あれ!」

The Personal History of David Copperfield.jpg2019  Director: Armando Iannucci

チャールズ・ディケンズの名作を 設定はヴィクトリア時代のまま、印象としては現代風に ブリティッシュコメディースタイルで映画化。この時代背景の映画にしては多人種の出演。美術セットや衣装は 背景カラーに合わせた上でのカラフルさ、こだわりが観える。
ドタバタ演出で、特に笑えないが、それでも 主人公の人生を語る よい映画ではあった。
家柄のよい家庭のお坊っちゃんだった主人公デイヴィッドは 母親の再婚相手の介入によって真逆の環境に放り出されるが、協力者や影響を与えられる人物との出会いによって 苦境を切り抜けていく。環境が変わっても彼が続けたのは、書き留めることだった。
空想の世界も混じっているため、また ティルダ・スウィントン効果で(?)、 若干ファンタジー感あり。
お母さん役と二役の 犬を抱いているドーラを最後に急に消したのは違和感だが。ベン・ウィショーがコメディー風にも いけ好かない役を好演。
ラベル:映画 p
posted by JUNE at 15:30| Comment(0) | 映画コメント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年01月16日

Les parfums  「パリの調香師 しあわせの香りを探して」

Les parfums.jpg2019  Director: Grégory Magne

映画でとりあげられるには珍しい調香師という職業についてがストーリーのテーマというわけではない。
娘のために仕事が必要なギヨームと、才能とキャリアをもつ調香師、偶然 専属で関わることになったデコボココンビのようだが、各々 壁にぶつかりながら、お互いに不器用にも信頼関係を築いていく、見返りなくお互いの助けになり、相互に良く作用して、なかなかのペアに観えてくる、微笑ましさ。
アンヌは かつて成功したプライドがあり、しかし 自分が専門とする嗅覚に支障を来して悩み、人付き合いが苦手で こもりがち。エマニュエル・ドゥヴォスの無愛想ながらチャーミングで素直になる一面を観せる好演。
ギヨームは 崖っ縁の状況でも楽観的で 意外と真面目、娘と過ごす時間を大切にし、人間らしいアドバイスでアンヌをサポート。彼は主人公としてのルックスもよくはないのだが、ユーモラスで嫌味なく、人柄のよさが出る好演。
仕事のパートナーとして、そして各々の将来にも希望が観える、気分が晴れるエンディング。
ラベル:映画 p
posted by JUNE at 17:00| Comment(0) | 映画コメント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Boże Ciało  「聖なる犯罪者」

Boze Cialo.jpg2019  Director: Jan Komasa

罪人と聖人、信じることと疑うこと、過ちと信仰心、赦す心、対局な要素を含み、強烈なインパクトを与えながら 繊細で、目の離せないダークな作品。
独自性のある若い神父に初めはとまどいの表情を浮かべる住人たちは信者であり相手は神父であること、そして型破りながらも 心ある言葉と正しい行いによって、ダニエルは住人たちの信頼を得ていく。
ストーリーは 主人公自身の成り行きだけではない、町には事故にまつわる根深い不和があり、ダニエルがとった行動、住人たちに与えた影響、悲しみと怒り、人の心と行動と、信仰と赦しとは。
ダニエルは大胆にも 偽りの職権の場で 自分の過ちを告白し、神の前で自分のありのままの姿をさらけ出す。
澄んだ瞳の善人のようにも見え、時には親しみやすい青年らしさも見せ、彼自身信仰心のある潜在能力が人を惹きつけ、しかし彼の奥に潜んでいる凶暴性が現れる瞬間を観る。ダニエルのクセらしい動きや、無のような表情、静かな動揺、何を考えているのかわからない不気味さ含め、主演俳優にインパクトがある。
シーンが一変、不安定ながらも上昇傾向だった流れが急降下する内容に堕ち、やりきれなくも 認めざるを得ず、そして鼓動が激しくなるようなエンディング、血走った彼の目つきと撮り方。行く末をを決定づけず、逆手にとったような、強く印象に残るもの。
ポーランド映画。
ラベル:映画 b
posted by JUNE at 14:30| Comment(0) | 映画コメント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年01月10日

Fête de famille  「ハッピー・バースデー 家族のいる時間」

Fête de famille.jpg2019  Director: Cédric Kahn

カトリーヌ・ドヌーヴが一家の長、家族が集まって と よくある設定で、彼女の夫はいらないことは言わず料理担当、子どもたちに各々個性があって、脇役で孫たちもいて。
自然に囲まれた邸宅、美しい庭で 家族そろって食事というのは憧れる。そして、音楽があって、ダンスがあって。
音楽は、ピアノの聴き心地よさと 若干の胸騒ぎ旋律。
家族のドタバタは、ドキュメンタリー映画を撮るとか、そのあたりは他人事として微笑ましく笑えるくらいで、ただ 後半は他人事でも笑えなくなるが、家族だから、しかも2人で向き合うわけではなく 兄弟家族もいて、資産もありそうだから、なんとかなるだろう。しかし、よくない雰囲気が加速、何も解決することなく、でもって そのエンディングはありなのか..? 姉クレールだけでなく、次男ロマンもヤバいと観た。
カトリーヌ・ドヌーヴはいつでもゴージャスなオーラを放っていながら 自然な家長っぷり、まともなタイプの監督と、ヴァンサン・マケーニュがまた憎めない個性派、最近メキメキと観かけることの増えた 孫役の女の子は印象的、そしてエマニュエル・ベルコの この観ていて不愉快なくらいの体当たり演技。
タイトルのバースデイってことは忘れる内容であった。唯一、孫たちがバースデイパーティーのために周囲を取り持つ努力を。
ラベル:映画 f
posted by JUNE at 21:00| Comment(0) | 映画コメント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする