淡いカラフルなカラーに、若さが瑞々しく。向かう方向が観える反則の病と青春、家族のテーマに、 現実味には欠ける映画らしさがある。 父がカメラに収めるように、彼女の存在を、輝く瞬間を観ているよう。 なんだか周囲のいくつかの小さい問題を一気に解決させて、 関係あるような ないような皆が集まる、 この映画自体が彼女のために美しい時間をつくっているように。
ベン・メンデルソーン以外は知られた顔がないにも関わらず、 インディペンデント風と アメリカンティーン映画風~ この映画はオーストラリア映画~ の中間をいくタイプにマッチする なかなかよいキャスティング。
海の波の音のエンディングというのは、 他の映画でも記憶にあるが、爽やかに寂しく、思いを巡らせたり、 ただ波の音に耳を傾けているだけでもある。