2021年02月27日

Babyteeth

Babyteeth.jpg2019  Director: Shannon Murphy

淡いカラフルなカラーに、若さが瑞々しく。向かう方向が観える反則の病と青春、家族のテーマに、現実味には欠ける映画らしさがある。父がカメラに収めるように、彼女の存在を、輝く瞬間を観ているよう。 なんだか周囲のいくつかの小さい問題を一気に解決させて、関係あるような ないような皆が集まる、この映画自体が彼女のために美しい時間をつくっているように。
ベン・メンデルソーン以外は知られた顔がないにも関わらず、インディペンデント風と アメリカンティーン映画風~この映画はオーストラリア映画~の中間をいくタイプにマッチする なかなかよいキャスティング。
海の波の音のエンディングというのは、他の映画でも記憶にあるが、爽やかに寂しく、思いを巡らせたり、ただ波の音に耳を傾けているだけでもある。
ラベル:映画 b
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Capone

Capone.jpg2020  Director: Josh Trank

伝記を想像して観ると違う。アル・カポネという人物について誰もが耳にしていること前提で、過去の彼の行動や関わった人物を反映する幻覚を伴う病の中で 朦朧と晩年を生きる彼を観る。
彼が隠しているという情報の大金について探り出そうとする警察等の動きも進行しているが、それについては 結末がというよりも フォンス自身が劇中そこに触れる流れはないため、テーマとして意味を成さない。ただ、自分以外、家族も信じない彼の精神が垣間観える。
時間交錯し、後半は現実か幻覚か区別がつきにくくなるシーンもあり、すぐに発覚するものの、とにかく彼の幻覚と倒れるのを観続ける苦しさ。
そして唯一の感傷的なエピソードで締めるのは、良いようで、多少 手抜きに観える。
実在したある種の有名な人物を これまでの映画とは違う角度から取り上げた挑戦的な作品ではあるが、一般的に考えられる人物像から想像するものとはかなり違う描き方に。
トム・ハーディーは実際、カイル・マクラクランやマット・ディロンよりかなり若いわけで、特殊メイクもあるが、貫禄あり。ただ、イギリス映画 Legend の双子のギャングスター役の片方と演技の感じがとても似ている。
ラベル:映画 C
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2021年02月23日

A Tale of Love and Darkness  「愛と闇の物語」

A Tale of Love and Darkness.jpg2015  Director: Natalie Portman

詩的で難解だ。
イスラエルの時代背景はあるが、登場人物が直接的に迫害を受けたようなストーリーではない。中流家庭で育った少女が夢見た世界とかけ離れた現実に心を閉ざしていったと観られる。
少年の視点で、ひとり息子のアモスが見てきた母の苦悩について。そして、年老いてまだアモスの心の奥に染みついたものを。母が話した物語は、どれも彼女本人の心の反映、そしてアモスもまた想像の世界で 母を救い出し、救い出し、救い出すことはできなかった彼の心と、自分自身というものについて。環境を変えても自身は変わらないというのは 身につまされる。

ラベル:映画 T
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2021年02月21日

Mestari Cheng  「世界で一番しあわせな食堂」

Mestari Cheng.jpg2019  Director: Mika Kaurismäki

出だしから観るフィンランドの大自然は 最後まで、心が洗われるようだ。
町中が知り合いのようなフィンランドの田舎町、高齢客が常連の とある食堂に現れた珍客。食と健康がつなぐ、異文化コミュニケーションはお互いにとって良い方向へ。小さな良い兆しから、やわらかく波及していき、食堂を中心に 町に広まっていく。個人的な問題も 思いやり、そして意外と大胆な方法で解決へ。
しかし中国人のチェンが探し求める、そこから始まるのだが、・・・トロン その人物については意外とさらりと過ぎる。フィンランド北部まで来たのに?それよりも大切なものをここで見つけたわけだ。
フィンランド現地食堂のシルカとダブル主演の中国人チェン、チェンとその息子の演技がぎこちないのだが、東アジア人の象徴か。それでも、食堂に出入りするおじいちゃんたち含め、彼らの交流にユーモアあり。
邦題からしても わるいことは起こらなそうなミカ・カウリスマキの温かい作品。緩い流れ、それでもなぜか観続けられる。
ラベル:映画 M
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2021年02月13日

After the Wedding  「秘密への招待状」

After the Wedding.jpg2019  Director: Bart Freundlich

終了後にタイトルが出たときに気づいた~オリジナル版のデンマーク映画は有名~リメイク作品だと。ヘンな邦題だけれども、原題はシンプルなようで なかなか深く、結婚式の後、この映画のストーリーの方向性が大きく変わる。
真実が明らかになった後、さらに別の真実が明らかになる。人生、決断して生きていくものだということ、心に染みる。
家族との関わり、他人との関わり、血はつながっていなくても家族同然の関係、生き方は人それぞれで、人の先入観とか、善意、疑うのも当然、ただ思いもよらない意図があることもある、それを知ったとき、また関係が変わっていく。
アメリカ映画的ではあるが、それぞれの女性の生き方を ドラマティックに引き込む。社長の風格もあり 感情的、華やかな一面の裏には密かに悩みを抱えるジュリアン・ムーアと、親身の優しい表情、そして怒りを押し殺し、複雑な状況に自問自答するようなミシェル・ウィリアムズ、ビリー・クラダップもベテランで、名優の織り成すドラマに言うことなしの秀作。
ラベル:映画 a
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