2017年07月01日

Hacksaw Ridge

Hacksaw Ridge.jpg2016  

Director:

Mel Gibson

感動の戦争映画的 大作。
ただ戦地でのストーリーだけではない。前半で主人公デズモンドの人物像が描かれるので、後半の戦地での彼に対する観方はそれをふまえたのものとなり、彼という存在は大きくなる。
前半、その後の彼の思想に影響するような 子どもの頃の出来事から、戦地から帰還後にアルコール中毒となった父と家族のこと、妻となるナースのドロシーとの出会い、戦争中の世相と志願。困難を極めた、入隊してから 彼が衛生兵になるまでのこと。自ら入隊しておきながら、1人だけ かたくなに銃を持たない 信仰の厚いデズモンドを 戦地で理解する者などいない。彼の曲がらない信念、それは。
後半は、悲惨な戦地のシーンが続く。現代の映像技術は、リアルにダイナミックな戦争シーンをつくり出す。
デズモンドは衛生兵として彼の力を発揮するが、彼の勇気ある行動は 周囲の想像を絶するもので、もう神がかっていた。彼にしてみれば、信念に従ったもの、力の限り、もう1人救える、もう1人救える..。
皮肉にも 敵対するのは日本だが、アメリカ軍が戦争に勝利することをテーマとしているわけではなく、1人の兵士の行動にスポットが当たっているもの。デズモンドが日本兵まで救おうとした描写もある。武器を持たない、人の命を奪うことほどわるいことはないという彼の誠心、本来 戦争自体がそれとは反しているわけで、繰り返してはならない、醜く悲惨な戦争の一部を表現しているともいえる。
息つく間もない展開と、人物像の掘り下げ方から 感情移入しやすい構成、戦争映画であり 実話に基づく重みと、まとまりのある大作感。アカデミー賞主要部門ノミネートも納得で、特に、アンドリュー・ガーフィールドの繊細かつ絞り出すような演技は 主演男優賞もあり得たかと。
ヴィンス・ボーンはコメディアンの印象があったが、体が大きく、何より声の大きさに、軍曹役も板についている。彼より上級の指揮官にサム・ワーシントンで、重要な役どころだが、それほどしっくりこない。
メル・ギブソンフィルムでした。
ラベル:映画
posted by JUNE at 18:00| Comment(0) | 映画コメント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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