2018年01月21日

The 9th Life of Louis Drax  「ルイの9番目の人生」

The 9th Life of Louis Drax.jpg2016  

Director:

Alexandre Aja

絶対に事前情報を入れないで観るべき。ヒントを得るのも避けるべき。映画のジャンルさえも意識せず観るとよい。
意外と構成が新しく、似通った映画がないため、読めない結末と心理的効果をもたらすところに この映画のおもしろさがある。
そして、一度観れば、結末がわかれば、おもしろさはガタ落ちする。

若干影のあるポスター写真だが、映画の出だしは意外と、少年ルイの語り、ミシェル・ゴンドリーや ジャン=ピエール・ジュネのような 子どもの想像の世界やイラスト画のようなデザインの ポップな映画かと。
ところが、サスペンス化してくる。
“スペシャル” な少年のパーソナリティーがテーマ?それとも ちょっと違った。
結局ストーリー自体は それほど巧妙なものではない心理サスペンスだが、ポイントは主人公が少年ルイの視点で語られることと、映画のタイトルにもある。これらが意外性を生み出している。それをあまりやり過ぎると筋がズレてきそうだが、ほどよいところで種明かしへ導く。
考え方によっては深い結末であり、現実にあり得るから。病名もある、このような事象を聞いたことがある。
真犯人については最後の最後には種明かし前に察しがつくが、ただ、真相は明かされるまで予想できなかった。
ただ、真相究明の方法と 一部の不可解な出来事については、現実に置き換えると 信じる人も信じない人もいるはずで、私は後者だが、映画をおもしろくするために。
ルイ視点で描かれることは、展開の意外性をつくっただけではなく、最終的に感動を誘うものとなった。
後半に出てくる海藻のお化けのようなものは、子どもだましのようで、昏睡状態で生死を彷徨う精神におけるルイ視点であることを考えると 納得する。
ルイは特殊な能力を持っていたのだろうか。それについては、描き方は非科学的だが、現実的に考えると、普通の子とはちょっと違う精神を持つ子に育つことはあり得る。愛されるべき子どもが 大人の曲がった環境の中で生きてきて、❛自分は大人にはなれない❜ とカウンセラーにルイが言うシーンがあるが、彼は周りの大人たちに対する物の見方が鋭く、大人びている。
人間は、弱く、恐ろしい。そして、親と子には、シンプルにも複雑にも 絆がある。
ラベル:映画 9
posted by JUNE at 12:30| Comment(0) | 映画コメント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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