2018年03月25日

120 battements par minute  「BPM ビート・パー・ミニット」

120 battements par minute.jpg2017  

Director:

Robin Campillo

LGBTテーマで、美しい若者たちを エネルギッシュ、且つセンチメンタルに、アーティスティックな構成で描けば、魅せるタイプの映画となる。
青春映画的な要素により、社会派映画の重みには欠け、その観点で切り取った一部、偏りもあるかと。
しかし、マイノリティーで デリケートなテーマを扱い、意図どおり、魅力的で、心に訴える印象を残す映画であることは間違いない。

当事者でありながら オープンに、立ち上がり行動に移すことは立派で、薬の知識もある。しかし、その手段は 本人たちの間でも議論にのぼる、暴動のようなもの。そして、彼らの活動に 解決の糸口は何も見つからない。しかし、1日、1日と生死がかかっている、一刻も早く社会に訴えるため、行動しなければならない。
若者ゆえの行動に観える部分も。実際に ACT UP が当時の団体として 真面目な社会運動と、仲間との出会いや共存とが混じったような場であったらしいので、そういう意味では それが伝わる再現のし方だ。

デモ行進のピンクな華やかさ、製薬会社に対しての過激な抗議活動、議論するコミュニティー、暗く輝くクラブのダンスフロア、また 死を意識する暗い部屋や病院。陰と陽のシーンを重ね合わせる、表裏一体感。生々しく、儚い、映像美。
まずドキュメンタリー風の撮り方の印象を受けるが、ストーリーに引き込まれると気にならなくなる。
誰が主人公なのかもはっきりしない状態で、まもなく主要人物が観えてくる。彼らの活動を背景に、恋人どうしにスポットを当てることによる主役。同時に、主要人物の1人であるショーン役には カリスマ性のある印象を受ける。
アデル・エネルだけは有名だが、庶民的な印象と オーガナイザーとしてリーダーシップをとる若者の印象に 違和感なし。

グループの中でも躍動的なショーンが弱っていく姿。ショーンとナタンふたりだけの秘密を最期に。ショーンには彼を愛する仲間たちがこんなにもいたということ。為す術もない、仲間の死を何度も見てきた彼らの 慣れも感じる。そしてまた、彼らは活動する。
無音のエンドクレジット。
ラベル:b 120 映画
posted by JUNE at 18:00| Comment(0) | 映画コメント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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