2018年04月21日

Ready Player One

Ready Player One.jpg2018  Director: Steven Spielberg

スピルバーグフィルムって、ワクワクする。
VR時代に突入した現在を彷彿とさせる、舞台は 日常を仮想現実の世界で過ごす近未来。
というわけで、映画全体の3/4はデジタル映像。ゲーム好きな人~と一言で言っていいものかは不明~にとっては格別な映画のはず。クライマックスあたりから、VR世界とリンクする現実世界のシーンを挟む頻度が増えるため、私にとっては比較的 映画らしくとらえられる。彼らの目的はゲームをクリアすることで、言ってしまえば そこに興味がないので、この新しい映画のつくり、映像、アイデアに注目する と。
おもしろいのは..。まず、主人公がVR世界で乗っている車はデロリアンと見られる。歴代 代表的な映画の小ネタが飛び交い、キャラクターも登場。スピルバーグ絡みにとどまらず。
さて、ゲームに勝つためには、このVR世界 ‘オアシス’ の創設者ハリデーが隠した謎解きと 抵抗勢力を阻止しながらというところに展開を観せる。謎解き自体は なるほど-といったものでもないので、アドベンチャー要素を傍観。
新たな展開は、オアシス内で出会った主要メンバーが 現実世界で再会し、力を合わせること。VRでつくられたキャラクターの姿と 本来の姿とのギャップも見どころだろう。それでも 人物設定のバランスは考えてある。
実は、創設者ハリデーの本当の意図するところと、ゲームオーバーによる対価にこそ、この映画のメッセージが込められている。何でも願望が形になる理想の世界オアシスの裏で、現実世界は荒廃している。仮想現実の世界でしか生きられなくなる、現実逃避に頼る時代の到来は、近い将来 実際にあり得るから、教訓だ。
孤独な現実にただゲームが好きだったハリデー少年が大人になり、開発したものが独り歩きし、本来自分が求めていたものなのかと自問する彼が本当に亡くなっているのかどうかも 意味深なメッセージ。
主人公ウェイドは、現実社会を改善すること、そして、現実を本人と過ごす時間の大切さに気づく。
観た後にして、この映画タイトルが私は好きだ。

子ども向けというには 若干複雑な内容を含み、ゲーム感覚だから ティーンが主役の映画というのはイメージに合う。
主人公に テレンス・マリックの「The Tree of Life」で子役からの タイ・シェリダン。美形というわけではないのが 設定の役柄に合う上、彼には秘めた才能がありそうだ。
マーク・ライランス、サイモン・ペッグ、ベン・メンデルソーンの変装的キャラクター~VRではなく現実の~がおもしろい。サイモン・ペッグは彼らしい出番が今回少ないが、マーク・ライランスの意外なマッチング。ベン・メンデルソーンは 本当に「Animal Kingdom」からの出演が目覚ましく、どんなジャンルの映画でも悪役主役ができるわけだ。
後半には日本のキャラクター対決シーンもあり、少し日本フィーチャーを感じる。日本人役の男の子は日本の俳優とのこと 全く知らず、本人登場シーンは多くはないが~この映画のつくりにより しかたない~、英語に全く違和感なく、主人公を取り巻く限られた主要メンバーの1人として活躍、ハリウッド映画 しかもスピルバーグフィルムに出演だなんて 本当にすごい。
なんとなくスピルバーグといえば、キー・ホイ・クァンを思い出した..。
ラベル:映画 R
posted by JUNE at 17:15| Comment(0) | 映画コメント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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