2019年07月23日

Capharnaüm  「存在のない子供たち」

Capharnaum.jpg2018  Director: Nadine Labaki

恵まれた先進国で生きているなら観たほうがよい映画だ。
映画に込められた、社会に、世界に訴えかけるメッセージ。映像や状況にリアリティーがあるが、映画らしいドラマティックさもある。推定12歳の子どもがとれる行動だろうか。この悪状況で生き抜くことができるだろうか。法廷シーンとの時間交錯により経緯が観えてくる手法も やり過ぎない程度で、映画をたんたんと進行させないつくりとなっている。
行動は賢いが、体は小さく もう少し幼く見える主人公ゼイン、この子の演技は見事で、黒人の赤ちゃんまですごい。主人公をはじめ出演者のほとんどが役柄のような境遇にある素人だというから、中東のスラムを描く内容にして そんな映画づくりができるなんて。
ゼインは口では悪態をついているものの、彼の眼差しが語っている、自分が何とかしなければいけないという思い、途方にくれるとき、大人に対する怒り。彼が必死に守ろうとするのは、自分のきょうだいにとどまらない。しかし、幼い子どもの力には限界が。
戸籍のない子ども、子どもを産むことに責任を持たない親。
彼の存在が認められようとしている、カメラに向けられたゼインの笑顔が心に響く。
レバノンの映画。
ラベル:映画 C
posted by JUNE at 23:40| Comment(0) | 映画コメント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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