2019年08月24日

Rocketman

Rocketman.jpg2019  Director: Dexter Fletcher

そういえば Kingsman 2作目にエルトン・ジョンが出ている
ミュージカルテイストはエンターテイメントに。ポップロックからバラード。ダンサーをそろえたミュージカルシーンは華やかで完成されたもの。聴かせる曲の数々を自然にストーリーの中に組み込んで、アイデア豊富なシーンの切り替えで 飽きさせない。バーニー作詞の曲でも エルトンのストーリーにこんなにもうまく乗る。
語りながら回想とともに本編へという構成は映画によくあり、グループセラピーで話す設定も他で観たことあるが、彼の半生を描く上で一区切りにちょうどよく、彼の心情への理解が深まり、うまく結末へつなげる仕上がり。
苦難の伝記はドラマティックな映画になる。完全にとは言えないものの同じ監督、世界的に有名なミュージシャンの伝記、ストーリーにはどうしても大きく関わるゲイであり、代表曲から取った映画タイトルと、つい最近ヒットしたばかりの映画 Bohemian Rhapsody と比べてしまうと、‘大規模ステージへ持っていく最大のクライマックス’ というのはないが~そもそも バンドと1人シンガーというのも違えば、曲のスタイルも違うのだから。そして Bohemian Rhapsody はミュージカル映画ではない~、Rocketman のほうが人物像をより掘り下げてある。
派手な衣装でハイテンションパフォーマンスのエルトンのステージ、その裏では ひどく荒んでいた。子どもの頃から悩み、ハグしてくれない父、誰からも愛されないと。並外れた才能によりスターダムにのし上がり、生活が一気に変化するが、プレッシャーを感じたり気にするタイプだったようだ、そして愛されたかった、悩みを独りで抱え込み、アルコールやドラッグ中毒に、自暴自棄になり、堕ちていく。
早くから本名レジーを消したエルトン。信頼する仕事のパートナーであり親友のバーニーに対しての複雑な想い。バーニーの言葉を素直に受け止められず、自ら突き放しておきながら、辛いときに消えると感じ。エルトン・ジョンとしてスターになってから 再婚した父に会いに行くシーンにも胸を打たれる。さらに追い討ちをかける、母の言葉。
更正しようと、これまでの自分を見つめ直す時、彼の人生において重要な人物たち、まずは自分をハグすること、自分を愛すること。ファンタジーなシーンではあるが、感動のまとめだ。
その後の本人についてのキャプションと写真は この手の映画の定番だが、実際の写真と映画のシーンを並べて見せてしまえっていう潔い試みのエンドロール。
タロン・エジャトンは Kingsman で当然現れ、有名俳優たちと共演する主役で映画はヒットし、歌う才能も披露~この映画で初めて披露したわけではないかもしれないけれど~と、活躍が目覚ましい。
エルトンが売り込み中の音楽事務所でバーニーの歌詞が入った封筒を受け取るシーンは運命的。エルトンにとって真の理解者であったと観えるバーニー、終始とても良い役のジェイミー・ベルは 普通なようで 繊細な存在感あり、Billy Elliot -リトル・ダンサー と重なる点もある。
リチャード・マッデンは王子を払拭した?
やけに太った~役柄でなのかどうかは不明~が、母親らしい見た目にちょうどよいブライス・ダラス・ハワード、息子のことを気にかけているものの 冷たい言葉を吐きかける、複雑な母息子の関係を観せる。後半のシーンの ‘付けた頬’ は不自然だけれど。
一番幼いレジー役の男の子は エルトン本人の写真に瓜二つ。彼がベッドの上で懐中電灯の灯りでオーケストラを指揮する、このシーンから好きだ。
ラベル:映画 R
posted by JUNE at 18:00| Comment(0) | 映画コメント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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